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【日記】照り返し/2023年4月27日(木)

 昼過ぎに、清水聡の世界初挑戦発表会見のある横浜・大橋ジムへ向かう。今日は久しぶりに快晴で、春らしい恰好(いつものやつだけど)で充分の陽気。気持ちも軽くなる。
 電車内では文庫版『占(うら)』(木内昇)を読む。頭の中にするりと溶け込む言葉群、美しくリズミカルな文章群。

 松本好二トレーナーに先日の圭佑日本王座獲得戦について聞く。試合前の体重調整のこと、4、5ラウンドで呼吸が苦しくなっていたこと、セコンドでのやり取り。リングサイドにいた井上尚弥が的確な指示を与えてくれていたこと……。

 いつも飄々としている清水だが、さすがに会見前は少し緊張しているようだった。最初はNIKEのサンダルで臨もうとしていたが、「履き替えよ」ってなぜか普通のジムのスリッパに履き替えた。
 ロンドン五輪バンタム級銅メダリストの清水と、同大会フライ級&リオ五輪バンタム級金メダリストのロベイシー・ラミレス(キューバ)。ロンドン初戦でそのラミレスに敗れた須佐勝明くん、大橋ジムのトレーナーに就任するロンドン五輪ウェルター級代表・鈴木康弘氏と“ロンドンチーム”を結成するという。
 会見終わりに尚弥がひょっこりと現れ、清水との2ショット撮影会が始まる。

 トレーニングウェアに着替える清水。上半身が日焼けしているのでそれを指摘したら、例によってデコの照り返しのせいだと言わんばかりに手をかざしやがった。隣の浩樹も同様に。いじられキャラにいじられる。

“鍋師匠”中嶋一輝に、例の鍋汁自販機についてさらに詳しく聞く。

 ジムを出ようとしたところで北野良、武郎親子に出くわす。やっぱり左は隠していたそうだ。「右だけで試合を作りたかった」という。
 良トレーナーには、双子の弟・隼くんについて。前日、米倉健司会長追悼式に現れた彼、「あれ? いつスーツに着替えたんだ?」と思ったら、左にジムジャージの良トレーナーがいて驚いたのだ。現役時代は完璧に見分けがついたけれど今は全然わからない。でも、武郎くんはどっちがどっちだかわかるそう。
 つか、翌日には当たり前のようにジムワークしに来る親子。かつて八重樫東くんは「練習は歯磨きするようなもんです」と言ったが、北野親子にとってもトイレに行くようなもんなのだろう。

 買い物をして帰宅。J SPORTS1でvs.カープ戦@マツダスタジアム視聴。
ベースを踏んだか踏んでいないか、踏むのが先か後か。初回からリクエスト2度。いずれも判定が覆る。どちらも素人目でも明らかだったんだけれども。
 初回を乗り切った柳裕也が7回無失点に抑えたものの、終盤再三のチャンスを生かせずに、12回押し出しサヨナラ負け。
 9回表。ツーストライクからスクイズを試みた加藤翔平は、栗林のフォークを想定して腰を落としたんだろう。それが高めに抜けたので、伸び上がるようにして空振り。
 10回表。ツーアウトからしぶとくチャンスを作って満塁。細川成也の左中間フライを秋山に好捕された。松本のカーブにうまく合わせたが、ストレートを打ってほしかった。
 12回表。ワンアウトで岡林が出塁。続く大島がバントをするものの小フライ。ツーアウト2塁を作るよりも、ここは足の速い2人の機動力を使うギャンブルをしてほしかった。
 8回に田島を出したことが猛烈に批判されているが、最近の彼の出来を考えれば全然間違いじゃない。12回裏の申告敬遠→満塁策も、落合英二コーチがその前にマウンドで砂田と相談した結果だ。
 毎年思うこと。カープの投手はどんどんド真ん中に投げ込んで、早いうちにドラゴンズの打者を追い込む。対してドラゴンズの投手たちは、コーナーコーナーを突きすぎてボール先行となり苦しくしている。

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