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【日記】2022年11月21日(月)/始まり

 井岡一翔(志成)念願の王座統一戦がついに正式発表となった。でも、待ち望んだ試合が決まったからといって、それがゴールでないことは彼がもちろんいちばんよくわかっている。

 久しぶりに遠出をした。電車で1時間ほどの場所である。
    人に多く接すれば接するほど、目にしたくなくとも嫌な部分が自然と飛び込んでくる。
「足を組んでスマホを眺めたい」から、持っている荷物を隣の席に置く。寝過ごしたくないから、アラームを大音量でセットして寝る。スマホを見ながら急ぎ足で突っ込んでくる。ほぼ全員、自分と同世代か、上の年齢の男。そしてほぼ100%スマホ絡み。怒りというよりも情けない気持ちでいっぱいになる。
 デジタルが進化して、いくら使い勝手がよくなろうとも、それを操るアナログ側が退化してしまったら、意味がない。時代が変わり、どんなに進化しようとも、最終的にはアナログ力がものをいうのだと思う。そして、アナログをないがしろにする者(所)は、いつの日か必ずしっぺ返しに遭うはずだ。

 帰りは流れる景色を眺めながら、注がれた温かい言葉、繊細な気遣いを振り返る。差し伸べられた一条の光。ようやく、新たな第一歩を踏み出せそうである。

 今日から娘のチャレンジ本番がスタート。歌に三味線、そしてトーク。あっという間の1時間だった。先週の“お試し期間”を経て、着実に成長している。彼女なりに、毎日を振り返り、そして新たな日を迎えてきた成果なのだろう。

 津江章二さんからいただいた素敵なブックカバーは、電車内で読む文庫用として重宝している。『回天の門』(藤沢周平)に着けていたが、今日は『父の詫び状』(向田邦子)に変えて持参。いくら時が経とうとも、決して色褪せない向田さんの美文、構成力にまたしても圧倒された。

 さて、そろそろ新たな似非エッセイに取りかかろうとしましょうか。

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