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【詩】Stranger/永遠の初恋

「Stranger」

違う時刻の電車に乗らなきゃいけない 君らの姿に出会うから

どうしたら君を感動させられるのだろう 光源氏に聞いたけど
どれも僕に不釣り合いだからと 逃げられてしまったよ

傷ついていないよ いやちょっと泣いたけど

僕の夢のなかで出てくる君は 金色の雨のなか舞う妖精だった
君の夢のなかに出てくる僕は 電柱に隠れている影の役
どうしたら君をときめかせられるのだろう シェイクスピアで検索するけど
どれも僕の口から言えないよ きっと迷惑でしょ

君の彼が古い服を着て分厚い眼鏡をかけていたら
嫉妬はするけど今のように絶望はしないだろう

認めたくはないけどわかるんだ 君の選択が正しかったこと
傘を忘れた日に水色の傘を 持ってきてくれる役は彼しかいない

傷ついていないよ 靴紐がちぎれてうつむいているだけだよ
誰にもわからない僕の気持ちは 予測できない今年の季節のよう



「永遠の初恋」

ずっと追いかけていたんだ 僕には笑顔を向けない君の背
ずっと追いかけたかった 僕には掴まえられないなびく髪
蜂蜜のような甘い時間だけが流れて 
雲のように途切れないから 僕は空を見上げて目をつむった
眩しい君の笑顔がまなうらに映って 明日降る不幸を思った
君にあげる花の名前を探して メッセージを書いたけど
なんども斜線を引いて ひきだしのなかにしまったまま
蜂蜜のような甘い時間だけが流れて
悲しい結末がいつまでもこないから 僕は夢のなかで過ごした
どうすれば君の人生の 登場人物になれるのだろうか
いつも君の姿を頭のなかで追っているのに
君の前だと自分が情けなくて目も合わせられないんだ
君に聴かせる音楽を探して ダウンロードをしたけど
なんども聴いては フォルダのなかに保存したまま
ずっと追いかけていたかったんだ そうすれば恋の結末はこないから
でも幕が終わることは知っていたよ 君の笑顔の先が見えたから
永遠に忘れることはできないだろう 
君のために用意した言葉も音楽も 僕の感情もへたくそな笑顔も
どれも消せることはできないから 夢のなかで僕はいつでも昔にかえるんだ

<あとがき>
最近、詩ばかり書いていますね。小説が書きあがらないからです……。いろいろ音楽から触発されて、青春ものを書きたくなってきました。いちばんはじめの詩はちょっとふざけましたよ。いつか青春小説を書き終えたいです。

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