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当たって砕け散れ。

6月下旬あたりに書き終えて、9月まで温めていた(ただ単に放置していた)原稿を文学賞に応募した。おかしな時制を直し、明らかに必要ないな、と思うものを削除し、最終的に初稿より2枚削るかたちとなった。中央の賞で二次選考通過したものしかわからない(と書けばおのずとどの賞かわかるのですが……)、大きな賞なので、もう当たって砕け散れ、という思い。これまでもそうだったし。砕け散っていったし……。

まずいな、と思ったのは推敲しながら「お? 悪くないのでは??
」と自惚れ始めてしまったこと。気難しい考えだけど、作品は自己愛の結晶となってはいけない気がして、自惚れに陥る前に推敲から手を引いたりした。そして時間を置いてまた推敲し出すのだけど、推敲しながら「面白いじゃん?」とまた思う。修正点を見つけ出すより、自分の作品に酔ってしまう。わたしは編集者向きではないな……と自覚したのが、唯一の学びだった。

結局のところ、推敲を4巡くらいして投稿した。運よく二次選考通過できたらうれしいな、くらいに思っておこう。次が控えている。

次は、10月締めの文学賞に向けて執筆中。プロットをまともに立てずに書き始めたため、20枚あたりから筆が滑ったり、文章が粗くなったり、物語が整理できずに進んでしまったり……して今48枚あたり。そのまま筆を進めずに、またネタ帳に戻って少し流れを整理しようと思う。

それをやりながら、12月の文学賞に出す小説の構想を考える。頭のなかがとっちらかっているけど、可能な限り応募したい気持ち。少し、焦っている節も否めない。掌編のコンテストで佳作をもらった2019年以来、結果がついてこないからだ。公募では質の低い作品をたくさん書いていても意味がない。けど、日々何かしら小説を"書いている”状態でないと、前進しない気がしてならなく、少しその気持ちに急かされながらも、毎日のように(毎日きっちりではない)書き進めている。

また、以前不眠傾向だったのだけど、お薬をもらってから毎日7時間、8時間寝れるようになった。体調が安定したことも、頑張りたい気持ちを押してくれている理由かもしれない。眠れないと、思考の質がグンと落ちてしまうんですよね……。多少睡眠不足のほうが、クリエィティブになれる人もいるけど、わたしは真逆のタイプみたい。

読書も先々月、先月、と月7冊程度は読めるようになった。トルストイの「復活」がよかったです。物語性も強く(ドラマティック)て面白く読め、「誰しもが(罪を持っているのだから)人を裁く権利などない」という最後のメッセージにはっとさせられました。トルストイは道徳的な小説が多いけど、とても深くてよいです。

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