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2017年4月の記事一覧

ただしいこたえ

記憶のなかの君は
いつもなにかに傷ついた顔をして
その痛みを私に
甘えるようにみせた
向き合おうとしたのは
最後に後ろを向いた君だった
私はずっと逃げていて
答えを求め続ける君を
はぐらかして笑っていた
ただしくありなさいと
そういう風に育てられて
いつの間にかただしいひとのふりして
君を傷つけるばかりだった
夢のなかでいつも私は
君を探してばかりいる
泣きながら 君の家を
探してばかりいる
ほん

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