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日本初上陸:起業家育成教育BizWorld Japanローンチまでの道のり

初めまして。私たちIKIRU合同会社共同創業者です。田中は教育・起業家研究、尾崎はエンジニアやさまざまなイベント開催、福田はシリコンバレーとアントレプレナーシップ教育に関わる3名で運営しております。BizWorld Japanは私たちの目玉の事業となり、日本に初上陸させることが出来て、非常に嬉しく思っております。

今回は皆様に私たちの活動や想いを知って頂くために、それぞれの想いを書き綴りました。今後は毎月起業家育成教育や、スタートアップエコシステム、世界の動きなども含めたブログ形式で情報発信してまいります。

初めてこのプログラムを知った時の印象は?

<田中>これでやっと、日本の子供たちにアントレプレナーシップ教育を提供できる。初めて教材を見た時そう思いました。なぜアントレプレナーシップが必要なのかを十二分に理解しており、「何とかしてアントレプレナーシップ教育を子供たちに提供したい」という想いで、数千人の親子を巻き込み、独自でアントレプレナーシップ教育を実施してきました。しかし全てが単発で、その時は自己肯定感や充実感は上がるものの、それを継続することはなかなか難しい。。ましてビジネスをどの様に切り取り子供へと噛み砕き、しかも自ら主体性を持って学んでくれるのだろうかとずっと悩んでいました。そこで出会ったのがBizWorld。いろいろなプログラムや教材を見てきた上で、この教材は、きっと日本のアントレプレナーシップ教育の基礎となるそう確信しました。非常によくできており、よく考えられている、素晴らしいプログラム、そう感動したことを覚えています。21世紀スキルや、文科省のいう「生きる力」などにも入っている様々なスキルや要素がこのプログラムを通じて培うことができると感じています。ジョン・デューイのいう経験学習と同じ様に、個を活かしながら、新たな経験を通して成長する、実社会と結びついた活動を中心におくという考え方がプログラムにはあります。プログラムの中には、情報や答えのない中、自分たちで考え決断しなければならない場面が多くあります、自ら考え決断することで、失敗は「成功のもと」に変わります。与えられた成功や、与えられた失敗ではなく、自ら行動を起こし体験した失敗には大きなの価値があると考えています。決められた枠からはみ出すことを認められていないとい感じている学生にとってこのBizWorld体験はまさに、最初に自分たちで一歩社会へ踏み出す経験となるのです。
<尾崎>ある高校で起業家育成の授業を独学で教えてきたのですが、正しいアプローチなのか自分自身でも迷いながら教えてきました。このプログラムに参加が決まりトライアル体験でMCをさせていただのですが本物の投資家や銀行役の方の協力やゲストの方との交流など、独学で教えてきた時とは違った感覚(学校内だけではない、社会と繋がっている感覚)が学生も得られたとコメントをいただいています。このプログラムでは半年で17〜20時間で1つのプログラム(ビジネス基礎)を学べます。その他にも3つのプログラムが充実しており、周りの知人からは大人版が欲しい!特に金融について学び直したいと言っていただいています。
<福田>ビジネスの基礎を最初から最後まで、遊びながら学ぶ教材を見つけた!と思いました。何より投資家としても有名なTim Draperの『Fundamentals of Entrepreneurship』の授業を私自身が受けて、アントレプレナーシップとは何たるものかという事を再確認。そこで彼が娘に教えたというBizWorldがあると知って、早速調べました。良く見てみると、お店屋さんごっこを真剣にやるような感覚でいて、更にしっかりとした教材が揃っていました。しかもシリコンバレーでは小学3年生から学んでいると!20年間の歴史と、過去100カ国以上、80万人の子供達が学んできたのにも関わらず、日本にはまだ上陸していないと知って、驚きました。MBAで学ぶような内容とPBL型プログラムは、我流で教えるアントレプレナーシップ教育とも違い、誰にでも当てはまる基礎が盛り込まれていたことも気に入った理由のひとつです。まるでスポーツのルールや基礎を学ぶような、音楽の基礎や楽譜の読み方を学ぶような感覚です。何より投資家であるTimが描く起業家像がそこに現れていて、そういった意味でも他に類をみないプログラムだと確信しています。

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ローンチまでに印象的だったこと

<田中>BizWorldはすでに100カ国80万人が受講しており20年の歴史があります。カリキュラムを知れば知るほど面白い教材だということに気づかされました。カリキュラムの最後には必ず講師アンケート・受講者アンケートを実施しており、改善を繰り返してきている教材だということに、まずは驚きました。ここまでの歴史と改善を考えると、今から日本でカリキュラムを作成したとしてもとても勝てないそう感じたのです。また日本代理店としての契約には多くの時間がかかりました。幾度とないやりとりの末、代理店として契約できたわけですが、彼らとのやりとりでは、BizWorld.orgの起業家教育やプログラムに対する想いの強さを感じました。それだけ長年大切に育てられたプログラムであるという証拠なのです。どのように日本で展開したいのか、なぜ我々が実現できるのか、事業計画など、多くのやり取りを要しました。まさに私たちの本気度を確かめられていたように思います。その過程では、我々チームがあらためて起業家教育を日本で普及していくためのミッションを再確認する時間にもなりました。ようやく想いが伝わり代理店として契約できた時は、とても嬉しく真っ先に浮かんだのは、子供達と一緒に授業をしている光景でした。日本の子供たちも世界の土壌に立てるベースができたと嬉しく思ったのを覚えています。
<尾崎>田中さんの教育オタクのレベルの高さ^^と、福田さんの人脈のすごさ^^
<福田>時差の関係もあったり、契約資格を与えてもらうための資料作成や、契約書を整えたりするのに、本当に時間がかかりました。実際にコンタクトを取ったのは2020年6月。そしてひとまず仮契約にまで持っていったのは2021年11月で、本契約が4月。海外とのやりとりには時間がかかると分かっていたものの、根気よく続けてこれたのは仲間がいたからだと思っています。また、忙しい中Tim本人から日本の学生に向けたメッセージを頂けたこともとても印象的でした。

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なぜ自分がやりたい・やるのか?

<田中>なぜ我々なのか。各メンバーにはそれぞれ起業家教育に関する想いがあります。ただ共通していえることは全員子供たちに「生きる力」を持って欲しいという願いです。私たちの会社名はそこからきています。VUCA時代、自然災害などいつ何が起こるかわからない時代を生きていかなければならい子供たちに、我々大人は何を教えるべきなのか。悩んだ末、メンバーそれぞれが出した答えが「アントレプレナーシップ」だったのです。起業家持つ、行動力・マインド・グリット力・思考力・創造力・仲間と新しい世界を創っていく姿はまさに「生きる力」だといえます。そのようなマインドやスキルを培って欲しい我々はそう願っています。子供たちには、プログラムをとおして、ありのままのその子を認めてあげることしかできないのかもしれない、チャレンジする姿を見守ることしかできないかもしれないですが、我々大人ができることは全て提供したいそう思っています。プログラムを通して子供たちの人生にほんの少しでもプラスになれば嬉しいです。私自身は、自分の子育てがうまくいかなかった(当時はそう思っていた)のをきっかけに教育に関心を持ち始めました。教育とは何かを突き詰めた結果、行き着いた答えが「生きる力」だったのです。それと同時に今の学校教育からはみ出している(本当ははみ出してなんかいない)子供のために何かしたいと考える様になりました。学力平均値を自分の人間性を計る尺度と勘違いし、本来傷つかなくてもいい「自尊心」を傷ついてしまった、子供達のためにに何らかの形で「自尊心」を取り戻したいと考えました。テストの成績以外で輝ける場所を提供したかったのです。
<尾崎>小学4年生の時にとても印象的な先生がいて、その先生に憧れていました。就職してからも企業のCSR活動(インターネットの安全な使い方の講師、プログラミング講師)や、地域の有志と一緒にCSR活動(scratchなどを使ったプログラミングイベント、こどものやりたいことをチャレンジする企画など)様々な活動を子供達と一緒に楽しんできました。学校以外の景色(ICT時代の動向やグローバル企業での経験など)を子供達に伝承したい。日本の社会がチャレンジ(失敗)してもいい場を作りたいと長年考えていたので今回の話をいただいた時に即決で参加させていただくことになりました。
<福田>高校時代を親の都合によりシリコンバレーで過ごした時には、それが何であるのかに気が付きませんでしたが、その頃からアントレプレナーシップ・パイオニア精神というものは脈々と続いていたのだと感じました。何をチャレンジするにも応援してくれる人、組織があり、失敗に対して寛容であるなど、日本との違いに驚きました。
子供達も私が歩んだように、シリコンバレーでチャレンジして欲しいと思っていた中、娘の留学希望を叶えるかたちで、再度44歳で子連れ留学を決意し、大学院でMBAを取得しました。もともと『子育ては最高にクリエイティブ』と、正社員を辞めて専業主婦になったので、自分の子供達だけに限らず、子供達を取り巻く仲間もハッピーであって欲しいと願い、PTA活動やイベントなども実施してきました。その中で、今の子供達に必要なのは、あのシリコンバレーで知らず知らずのうちに身につけたアントレプレナーシップなのかもしれないと思うようになりました。また、大学生にアントレプレナーシップを学んでもらう仕事もしている中で、もっと早くひとしきりの仕組みを分かっていたら、違った物の見方ができるかもしれないと思い『まさに自分の子供に受けさせたい授業だ』と思い契約を決意しました。

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なぜ今なのか?

<田中>コロナにより世界が一変しました。数百年に一度訪れているウィルスによる脅威は世界の行動を変え、マインドをも変えてしまいました。誰がこの様な状況を予測したでしょうか。この様な状況下でも我々人間は、大切な命を守り社会に貢献し、生きていかなければなりません。ここで試されるのが、「生きる力」です。今後も何が起きるかわからない不透明時代にこそ必要なのでは起業家のようにたくましく一歩前に進む力だと考えまます。知識詰め込み型の教育の是非が問われ随分経ちました。困難な時代に本当に使える力や知識を教える教育にシフトし、本当に必要な生きる力を醸成しなければならないのではないでしょうか。今こそアントレプレナーシップを子供たちに教えたいと思っています。
<尾崎>2020年に30年間勤めていた会社を退職し兼ねてから親交があった高校で「プログラミングイベント」「起業家育成」の授業を独学で教えていました。その活動をFacebookに投稿したのを福田さんがお声がけくださって、BizWorldのフレームワークを知りました。特に「Bizwiz」は日本の大人にはすごく学ぶべきことがあるカリキュラムだと思っていまからワクワクしてます。私たち大人世代がいま知らないと子供世代に伝えることができないとすごく感じています。
<福田>コロナ禍で世の中予測不能なことが起こるのだということを思い知り、今こそアントレプレナーシップが必要だと感じました。また、アントレプレナーシップはキャリア教育だけではなく、これからの時代を生きていくために必要なものだと思いました。また、しっかりとPBLで学べる教材を見つけられたことも、タイミングだと思っています。何事も全てタイミングだと思っていますので、シリコンバレーに渡ったこと、アントレプレナーシップ教育で繋がったご縁からTimのプログラムに参加したこと、そこからBizWorldを見つけて今回契約できたこと、仲間と出会えたこと、支えてくださる方々がいること、全てが今のに結びついたと思っています。

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なぜBizWorldなのか?

<田中>今まで誰も体系化できなかっったアントレプレナーシップ教育をうまくまとめられていることがすばらいいと感じています。日本ではアントレプレナーシップ教育はどれも同じ様なカリキュラムはばかりです。20年の歴史を持って改善を繰り返してきた教材の事例は、世界でもあまりないと思われます。BizWorldプログラムでは、他のプログラムでは体験できないことや、考えた事のない思考に出会うことができます。こどもたちが使ったことのないスキルにもチャレンジできます。しかしこの思考やスキルは社会人が普段仕事で使っているものに近いものです。実社会で使用している思考やスキルに子供達はチャレンジできます。人と関わりながらミッションをクリアしていきます。そしてセクションごとに責任と仕事が与えられます。様々な子供達が得意なスキルを活かせるように作られています。同じ指標で計るテストのようなものはありまあせん。様々な場面で様々な子どもが活躍できるのです。会社も同じです。多様性こそがイノベーションを創発する種となります。そのためにはお互いを信頼し心理的安全性を確保しながらチームで成し遂げていかなければなりません。大人でも難しいチームビルディングを子供の頃から実戦で学べる経験は必ず社会にでたときに活きてくると思います。21世紀スキルの4つのCを伸ばすことができるということからも素晴らしいプログラムです。
<尾崎>講師用のカリキュラム設計、生徒向けの教材の充実など何よりもアウトプット(生徒が受講した後)戦略がイメージしやすい点がポイントだと感じています。また日本で同様な起業家教育がありますが、投資家が作ったプログラムは日本にはまだないのと起業するのが目的ではない大人になる時に必要な能力や知恵がつくところがBizWorldのいいポイントだと感じています。
<福田>まず、これを作ったのが投資家一族の3代目Tim Draperであること。そして、彼が自分の娘のために作ったものであるということに意味があると思っています。お嬢さんが3年生の時、父親の投資家という仕事を知り『起業家って何?』という問いに答えた。父親が子供に教えたいと思えるプログラムというストーリーが、まず子供を持つ母親として非常に気に入った理由です。そして、過去に起業家が考えたプログラムは多く目にしてきましたが、アクセラレーションプログラム以外で投資家が作った、しかも子供向けに作られたプログラムはおそらく他にあまりないと思っています。
そしてもちろん、しっかりとした教材が揃っていることが魅力です。まるでビジネススクールばりの内容に、楽しく取り組めるように考えられています。起業は才能ではなく行動であるといわれていたり、成功する起業家についての研究もあるように、我流ではない『基礎』としてとても参考になる教材です。『基礎』を学んでこその応用になると思っています。
さらにアメリカ本土では、公立学校にも提供されており、指導要項に沿った内容になっています。改善が繰り返され、より子供達にわかりやすく、楽しめるかを考えられている教材です。
最後に、教育関係者のみならず、起業で成功されている方々が、比較的自由使えるこの教材を利用してもっとより多くの子供達に起業家という道を選べる機会を提供していただけると信じております。

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