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北海道のワイナリーをドライブしてみた

 『北海道のワイナリー50  つくり手たちを訪ねて』
  阿部 さおり (著), 阿部 眞久 (著)  北海道新聞社

 北海道で友人たちがキャンプする、というので参加することにし、ついでなら、と購入したのがこの本。

 昨年、ふと思い立ってマイカーで北海道に行き、広い道、大自然の中を悠々と走れる快感を味わってしまい、今年も新潟から小樽というフェリーに乗ってやってきてしまった。


岩の原葡萄園(新潟)

 まずは新潟ということで、岩の原葡萄園さんに立ち寄り、川上善兵衛さんの銅像を表敬訪問。

 とはいっても、さすがに50をまわれないので、とりあえず、今年、受験しようとしている資格の教本、『(一社)日本ソムリエ協会教本2023』に掲載されているところをいくつか回ろうかな、と思っていた。

 ちなみに教本に掲載されている北海道のワイナリーは23か所。全部で46軒とあるから、教本よりもこの本に掲載されている方が多い。どういうこと?w

北海道ワイン(小樽)

 で、とりあえず小樽ということで、北海道ワインさんへ。

 早朝だったので開いてはいなかったものの、ドイツ人にワイン作りを教わっただけあって、社名の「ワイン」の部分がドイツ語表記なことがわかったり、貯蔵タンクが並んでいたりと、社会科見学的に楽しめた。

 北海道ワイン https://www.hokkaidowine.com/index.html

OSA WINERY(小樽)

 それから街中に行き、OSA WINERYさん。こちらも開いてはいなかったが、こんなとこに!という住宅街の中にあった。

 OSA WINERY 

Domeine Takahiko(余市)?

 そっから今度はワイン特区である余市に移動。特にショップも見るところもないという、Domeine Takahikoさんに行こうとしたら、これが住所の番地に行っても看板すらない。近くに看板だけ立っていた、キャメルファームさんも、その案内に従って行こうとすると、そこには何もない。

キャメルファーム(余市)

 ただ、ブドウ畑はたくさんあって、それも、棚仕立てのものから垣根仕立てものまで、様々な方法で栽培されていることが見て取れた。教本には余市のワイナリーは13軒も記載されていて、後で「スペース・アップルよいち」という道の駅で、余市ワインさんのワインをゲットした。リタファーム&ワイナリーさんのワインの他、北海道ワインさんの【葡萄作りの匠】シリーズも揃っていた。(買わなかったけど。)
 ちなみにこの「スペース・アップルよいち」さん。すぐ裏がNIKKAの工場になっていて、なおかつ余市宇宙記念館さんのお隣…というか、敷地内じゃね?
という場所にあった。なんでも、出身で日本人初の科学者宇宙飛行士 毛利衛さんの業績を紹介しているらしい。それで宇宙推しなんですね。とにかく、情報量の多い場所でした。

 Domeine Takahiko http://www.takahiko.co.jp/
 キャメルファーム https://camelfarm.co.jp/
 余市ワイン https://nipponseishu.co.jp/yoichiwine/
 リタファーム&ワイナリー http://www.rita-farm.jp/
 北海道ワイン【葡萄作りの匠】
 https://www.hokkaidowine.com/shop/items/8228851183162807

ニセコワイナリー(ニセコ)


 今回のキャンプ(といってもバンガローだったので飯だけキャンプって感じだったけど)の目的地がニセコだったので、次に訪れたのが、ニセコ唯一のワイナリーであるニセコワイナリーさん。

 が、しかし。

 住所のところに行こうとしても、ナビに住所が登録されていない。その番地はピンポイントで示せない、ということ。

 で、電話してみる。おばさん声の方が出て、近くまで来ていることをお伝えすると、今、会議中で、販売は12時から13時半しかやっていない、ということをまず、言われる。とりあえず外見だけでも見に行きたいんです、とお伝えすると、詳しい場所を教えてくれる。左に曲がってすぐ、というので、行くが、見当たらない。近くで道路の整備をしている方がいたので、この辺にワイナリーがあるのを知りませんか?とお聞きすると、ああ、と言って、この道をまっすぐ行って曲がった先、というので、御礼を行って先に進む。…遠いわw

 北海道の人の言う、曲がってすぐ、を信じてはいけない。

 で、たどり着いて、道端に車を停めて外観を撮影しようとすると、先ほどの電話の方と思われる女性が出て来て、奥に主人が居ますので大丈夫です、ということで、奥に。

 後で知ったのだが、この方、絵本作家をされている、ほんままゆみさんという方だった。情報量多いw

 作り手の本間さんにお会いし、山梨から来て、最近、ワインの勉強をしている、と言うと、もう、本当に嬉しそうに、瓶内二次発酵中のワインさん達を見せてもらう。在庫にして、100本あるかないかで、在庫が残らないほど売れてしまうらしい。ちなみにこだわりは、自社農園で作ったオーガニックのブドウだけを使ったスパークリングワインで、色はロゼと白のみ。値段も割と高めに設定しているのでちょっと躊躇したけれども、後で友人達と飲んで、確かに美味しい、となった。(さらにちなみに、ニセコの道の駅ではかなりマージン乗せて売られていたので、直接、行った方がお得。オンラインショップの方が良心的なお値段ですが、現地なら、それよりも安く買えます。)

 ニセコワイナリー http://yoteigreenbusiness.com/

松原農園(蘭越町)

 その後、仕事を済ませ、今度はニセコの西、蘭越町の松原農園さんに。で、こちらも住所がピンポイントで表示できない上に、途中、Wifiはおろか携帯の電波も無くなるという状態に。なんとか電話ができる道まで戻り、電話して道を教えてもらう。

 教えられた道を迷いながら行くと、道にまっくろに日焼けしたオッサンが立っているw 炎天下の中w

 松原農園ワイン http://matsubarawine.com/Matsubarawine/Home.html

 こちらも山梨から来た、というと話が盛り上がるw こちらはナイアガラとミューラートゥルガウの白とスパークリングを作られているそうで、在庫から、スパークリングはひとり1本という制限をされているそう。価格はかなり抑えめで嬉しい。家族経営でこの道30年ということで、手書きの会員(?)向けのレターをいただく。新酒が出たらDMもいただけるそうで、娘さんからは今時紙なんて、と言われているらしい。っていう娘さんもお孫さんも見える家の軒先で、ワインをいただいて帰って参りました。

はこだてわいん(函館)

 その後、最後に、函館に移動し、はこだてわいんさんへ。こちらは大手なんでしょうね。ただ、ブドウ品種にこだわった商品展開もあって、北海道産の原料にこだわった「北海道100シリーズ」が魅力的でした。ピノ・ブランとバッカスを購入させていただきました。函館にはもう2つワイナリーがあるようでしたが、どちらも住所非公開らしく、とりあえず行くのは諦めました。HPだけ載せておきます。

 はこだてわいん https://www.hakodatewine.co.jp/
 おとべワイナリー https://www.sapporo-shusei.jp/otobewinery/
 ドメーヌ・ド・モンティーユ https://www.demontille-hokkaido.com/

 ということで、ガイドブック替わりに持ち歩いたこの本ですが、結局、電話しないとたどりつけない、ということが衝撃的でした。

 でも、電話したら、みんないい人w まあ、自分たちがこだわってこだわって苦労して作っているものを評価して、遠路はるばる買いに来てくれてくれているんだから、嬉しいのは当たり前かもしれませんが。

 今回、訪問したワイナリーさんのうち、大手もまあ、ショップがきちんと整備されていていいんですが、こういうドメーヌ型の、ブドウも作りながら醸造もやって、みたいなワイナリーさんの方が、いろいろコミュニケーションできて楽しいな、と感じました。

 フランスなどでは話は聴きますが、日本ではまだまだあまり聞いたことがないこういうワイナリーを巡る旅。今後の可能性があるな、と思いました。

 でも、カーナビだけでたどり着けないのは困るw

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