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小川軒を訪問:留学生が議論、ケーキの甘さや美味しさは万国共通なのか?

New:大学院の2024年秋入学生の入試要項が公開になりました!
(出願期間は、7/1(月)〜 7/12(金)です。記事末尾をご参照)

こんにちは。
こちらは、武蔵野大学大学院の言語文化研究科ビジネス日本語コースの公式noteです。

武蔵野大学の大学院言語文化研究科のビジネス日本語コースは、外国人留学生限定でビジネス日本語を教育研究する日本で唯一の大学院です。

今回は、授業の一環で、学生たちが日本を代表する老舗洋菓子企業の巴裡 小川軒を訪問したときの模様をお届けします。

巴裡 小川軒の本店まで来ました

武蔵野大学の名物授業の「ビジネスプロジェクト」は、課題解決型(PBL型)の授業です。

以前のnote記事でご紹介しましたが、修士2年生の「ビジネスプロジェクト」では、日本を代表する老舗洋菓子企業の巴裡 小川軒に学生たちがなにかしらの実践的な提案にトライします。

この授業では、巴裡 小川軒の社長を務める小川鑑征さんが今年から武蔵野大学言語文化研究科ビジネス日本語コースの非常勤講師に着任して担当してくれています。

今日は授業の一環で、受講している学生全員で東急東横線の学芸大学駅にある巴裡 小川軒の本店まで来ました。

巴裡 小川軒の本店

シグニチャーのレイズン・ウイッチをはじめ、ケーキなどの生菓子もきれいに、そして、美味しそうに並んでいます。

まずは小川社長&講師からのレクです

最初は、小川鑑征社長&講師からの洋菓子の製造工程についての解説です。

社長自ら。
そして、実際の菓子工場のすぐ横にて。
これにリアリティで勝るレクチャーはありません。

学生たちは、実際の日本の老舗企業の現場にて、緊張感をもって耳を傾けていました。

小川鑑征 非常勤講師(巴裡 小川軒 社長)

そして、いよいよ、菓子工場の見学です。
留学生大学院生たちにとって、初めての日本の洋菓子づくりの見学です。

見学前の大学院生たち1
見学前の大学院生たち2

案内してくださった社員の方の説明に耳を傾けます。
そして、溢れる好奇心から、質問します。

そのような見学中のやりとりから、日本の老舗洋菓子企業の菓子作りに対しての知恵や知識だけではなく、社員の方々のこだわりや情熱も肌で感じ、学生達にとっては座学では得られない深い学びを得られました。

とはいえ、見学だけでは終わりません

しかし、武蔵野大学言語文化研究科ビジネス日本語コースでは、見学して学んで終わり、とはなりません。

この授業は課題解決型の授業です。
しっかりと、実際に企業の役に立てるように、実践的な提案をするのがゴールです。
それも、日本の言語や文化やビジネスコンテキストを理解した上で。

今回は、留学生ならではの視点や知識を活かし、より多くの海外からのお客様に対して小川軒の魅力を伝えて商品を届ける、そのためにはどのようなことができるかをテーマにして提案を考えていきます。

学生たちも、見学モードから、プロジェクトの探求モードに変わり、菓子工場を見学していたときの笑顔から一転、表情が引き締まります。

そして、武蔵野大学言語文化研究科ビジネス日本語コースの特徴の一つですが、いつもの活発な質疑応答に入っていきます。

質疑応答に臨む学生たち

そのディスカッションで学生たちから出た議論を一つ紹介します。
甘さについてです。

洋菓子は、もちろん、甘いものです。
留学生たちからは、外国人のお客様が好む甘さと、日本人のお客様が好む甘さで違いがあったりしないか、といった議論がありました。

たとえば、一般的に北米では日本よりも甘いお菓子が多い一方で、アジアでは日本よりも甘さ控えめのお菓子が人気がある国や地域もあります。
このため、外国人のお客様といっても、その中は多様で、それぞれでニーズは異なり、結果としておススメのお菓子やアピールポイントは異なるかも、という議論です。

結果として、打ち手としてマーケティングでのターゲティングやポジショニングの議論に発展していきました。

これがなにかの提案につながるかはわかりません。

しかし、このように、全員が留学生で、全員が異文化理解の素養を持てていて、それを入学後にさらに磨いていっているのが武蔵野大学言語文化研究科ビジネス日本語コースの大学院生たちの特徴であり、強みです。

今後、有明キャンパスに戻ったあとも、学生たちはこの自分たちの強みや、授業や研究での学びを活かしながら、きっとユニークな提案をしてくれるはずです。

最後は、いただきます、以外はありえません

ここで、議論はタイムアップ。

さいごはもちろん、小川軒の最高のショートケーキをみんなでいただきました。

小川軒のショートケーキ

さきほどまで国によって好みの甘さは異なるのではと議論していた学生たちですが、小川軒の甘さと美味しさは万国共通のようで「美味しい!」の声がこだましていました。

今回の現地現物での見学は、学生たちにとって、学びになり、そして、提案するエネルギーになりました。

そして、日本を代表する老舗洋菓子企業の現場にて、その至高の洋菓子をクラスの仲間といただく体験は、学びや学生生活という枠を超えて、一生涯の思い出になるはずです。

武蔵野大学大学院言語文化研究科ビジネス日本語コースでは、学生たちの実践的な学びのために、問題解決型の授業(Project Based Learning)にも取り組んでいます。

武蔵野大学大学院言語文化研究科ビジネス日本語コースの教育研究に興味をお持ちの方で出願も検討される方は、こちらの入試案内もご確認ください。

ビジネス日本語コースでは、春入学(4月)と秋入学(9月入学)がありますが、秋入学生の募集要項が公開されました(出願期間:7/1(月)〜 7/12(金))。
ぜひ、ご覧ください。

また、ビジネス日本語コースの模様をご紹介できる機会を研究科一同で楽しみにしています!

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