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留学生にとっての日本の就活ってどんなだろう
こんにちは。
こちらは、武蔵野大学大学院の言語文化研究科ビジネス日本語コースの公式noteです。
武蔵野大学の大学院言語文化研究科のビジネス日本語コースは、外国人留学生限定でビジネス日本語を教育研究する日本で唯一の大学院です。
今回は、留学生たちとのキャリアデザイン系科目の授業の模様をお届けします。
授業は有明キャンパスの2号館にて
これまでのビジネス日本語コースのnoteの記事では、武蔵野大学の有明キャンパスの1号館、4号館、5号館の様子をお届けしていましたが、今回は2号館です。
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2号館は2階と3階が図書館になっていて、4階と5階に教室や研究室があります。
2階からは、ゆりかもめの東京ビッグサイト駅への道につながっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1716430018203-fvx9tG4HxN.jpg?width=800)
自分たちで言うのもなんですが、キャンパスはとてもキレイに整っていて、自慢のキャンパスです。
さぁ、授業の様子を見ていきましょう。
ちなみに、この授業は必修科目ではなく選択科目です。
日本での雇用について研究テーマとして興味がある学生や、大学院修了後に日本で働くことも選択肢にしている学生が主な受講生です。
これまでに”日本型雇用”について学んできました
日本の雇用は、業界や会社による違いはあれど、世界的にみると独特です。
いわゆる、終身雇用や年功序列、そして、新卒一括採用やジョブローテーション。
最近はそれらも多少変わってきましたし、業界や会社によって程度の差もあります。
とはいえ、留学生たちの母国や世界各国と比較すると、日本の雇用はまだまだ独特です。
このため、留学生を対象とした言語文化研究科ビジネス日本語コースでは、まず、世界的に見てこの”日本型雇用”と言われる雇用は、母国の雇用などと比べてどう独特なのかについてみんなで議論しました。
そして、それに関連する経営学の知識も学んでいきました。
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言語文化研究科ビジネス日本語コースの多くの授業ではこのように、教員が一方的に教えるだけの座学ではなく、クラスやチームにて議論を重ねていきます。
そこに教員も加わってファシリテーションし、みんなで互いの景色を交換して学びを深めていくスタイルを多くの授業で採用しています。
また、ビジネス日本語コースでは、日本と海外をつなぐグローバル視野を持ったビジネスパーソンを養成するために、学術的な知識だけではなく、最先端のビジネス知識の習得にもコミットしています。
たとえば、日本型雇用としては、ここ5年ほどで急速に日本でも広がっている「ジョブ型雇用」についても、その特徴や企業が導入する意図などを学びました。
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ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用。
どちらがよいというわけではなく、企業と学生のそれぞれにとって、メリットとデメリット、向きや不向きや、好き嫌いがあるはずです。
学生たちは、日本型雇用のシステムを単なる社会科学の知識として学ぶだけではなく、自分のキャリアにかかわることとして内省していました。
今日は、武蔵野大学のキャリアセンターとのコラボ授業回です
今回の授業では、武蔵野大学で就活などの学生のキャリア支援をしているキャリアセンターの担当者の中内さんにゲスト参加してもらいました。
テーマとしては、日本の就活のリアル、特に留学生にとっての日本での就活の現状についてゲストプレゼンしてもらいました。
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教育は教員、事務は職員、とサービス提供者が縦割りになるのではなく、学生視点に立って、学生のために最適な教育や研究のプログラムをシームレスに提供します。
学生ファースト。
とにかく、学生ファースト。
これも、武蔵野大学大学院言語文化研究科のビジネス日本語コースが大事にしている文化の一つです。
授業を受講している学生14名の内、12名から質問が出るなど、質疑応答は盛り上がりました。
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たとえば:
「最近は日本人の学生でも外国語を話せたり異文化理解に長けた学生が増えてきている中で、日本の就活シーンにおいて、自分たち留学生の母国語と日本語を話せて異文化理解もできるという強みは相対的に弱くないか?」
「企業が留学生に期待するポイントで、国際性や語学力以外のポイントはなにかあるか?」
「4月入学と9月入学での就活の動き方の違いや注意点は?(注:ビジネス日本語コースには4月入学の他に9月入学もあります)」
などなど。
特にキャリアセンターの担当の中内さんからの「わざわざ若くして母国を離れて遠く日本まで来て学ぼうと思い、そう思うだけではなくそれを実行に移せているだけで、熱意や行動力や挑戦心があるので、その点はみんな自信を持った方がよい」というアドバイスでは、学生みんなが謙遜して首を横に振りながらも、微笑んでいたのが印象的でした。
また、「留学生の就活の特徴として、日本人学生より動き出しが遅く、チャンスを逃しているかもでもったいない」という指摘に対しても真剣なまなざしで聞いていました。
その一言で、背中を押された学生もいるかもしれません。
このように一方的に教員が話すだけではなく、質疑応答でも盛り上がり、そこで学びを深めるのもビジネス日本語コースの特徴です。
ビジネス日本語コースではキャリア教育にも力を入れていきます
昨年度は、この授業が夏に終わったあとにサマーインターンに参加し、修士1年生の秋の段階で早期選考によって日系の上場企業から内々定をもらっている学生もいました。
今年もこの授業のあとに学生たちにどのような意識が芽生え、学生たちがどのように行動するかが楽しみです。
武蔵野大学大学院言語文化研究科ビジネス日本語コースでは、学生たちのキャリア教育にも学術的、そして、実践的の両面で取り組んでいます。
武蔵野大学大学院言語文化研究科ビジネス日本語コースの教育研究に興味をお持ちの方で出願も検討される方は、こちらの入試案内(入学案内)もご確認ください。
また、ビジネス日本語コースの模様をご紹介できる機会を研究科一同で楽しみにしています!
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