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Instagramで「詐欺の可能性があります」と表示されてしまった場合の対応方法
消費者と直接やり取りすることができるSNSの重要性は年々高まってきており、特に消費者向けに商品を販売している事業者様にとっては必須のツールとなってきております。
一方で最近はMeta・Instagramによるコンテンツに対する自動検知を進めており、中には真っ当に事業を展開しているにも関わらず、Instagramのプロフィール欄のリンクをクリックすると「詐欺の可能性があります」と表示されてしまう事例を聞くようになりました。
Google検索で「Instagram 詐欺の可能性があります」で検索しても下記のようにお困りの事例がいくつかありました。
弊社のクライアントにおいても上記同様に「詐欺の可能性があります」と表示されてしまう事例が起こりましたが、今回解決することができました。同様のケースでお困りの事業者様のお役に立てたらと思い、解決のために行ったことを書き記したいと思います。
1.公的書類によるビジネス認証の実施
Metaでは履歴事項証明書などの公的書類を提出し、ビジネスの認証を求められるケースがあります。その場合は下記のヘルプの通り、ビジネス設定のセキュリティセンターに「認証を開始ボタン」が表示されるとのことです。
「認証を行えるビジネスの場合、[ビジネス設定]の[セキュリティセンター]に[認証を開始]ボタンが表示されます。」
しかし今回のケースではビジネス設定のセキュリティセンターに上記のボタンは表示されていなかったため、結論として「コマースマネージャー→設定→規約」にてビジネス認証が求められていたため、そこから公的書類の提出→ビジネス認証の申請を行いました。
下記のヘルプページにて「セキュリティセンター以外の場所から認証プロセスを開始するように通知される場合があります」とあり、「ショップの記載の中にコマースマネージャーでビジネス認証をする必要が生じることがあります」とあったために気づくことができました。
![](https://assets.st-note.com/img/1718829069254-URCLnx5mW6.png?width=800)
この対応がクリティカルだったのかはわかりませんが、公的書類を提出し、下記の通り認証済みとなってから1週間ほどで「詐欺の可能性があります」という表示がされなくなりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1718772980876-sjyV6veI2q.png?width=800)
実際に行った項目は後述する通り、かなり多いものの、Metaに対して公的な書類を提出しビジネス情報として認証されたのは最も効果的だったのではないかと思い、1番最初に書かせていただきました。
2.Instagram上で下記の設定を確認
Instagramのアカウント運営および設定に問題がないかどうかを確認するために下記の項目について確認しました。
①二段階認証設定がされていること
三本線▷設定とプライバシー▷アカウントセンター▷パスワードとセキュリティ▷二段階認証から二段階認証が設定されており、なりすましや不正なログインを防ぐ体制となっていることを確認しました。
②アカウントステータスの確認
Instagramの設定とプライバシー→アカウントステータスから内容を確認し、コミュニティガイドラインに違反する内容を投稿していないかを確認しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1718831056957-40rM8V4yCO.png?width=800)
3.Metaビジネスマネージャー上での下記項目の確認
複数名のMetaの広告サポートの方、Instagramアカウントの運用やサポートをしている方にヒアリングしたところ、InstagramのアカウントBANの要因として、Metaビジネスマネージャーを含めたアカウント全体の健全性が見られることがあると伺いました。
Instagramが紐づいているアカウントとビジネスマネージャーを含めて、Instagramの信頼性を確認していることで、Metaビジネスマネージャーの設定について下記の項目について確認しました。
いくつかの項目が設定されていなかったため、上記の1を行う前に設定を修正しました。
①ビジネス設定→ビジネス情報が適切に設定されているか
Metaビジネスマネージャーのビジネス設定→ビジネス情報が上記1で提出した公的書類と同様の内容が記載されているか確認しました。ビジネス名、住所、電話番号、ウェブサイトが問題ないか確認しています。
なお、今回のケースでは下記の通り、[ビジネス設定]の[セキュリティセンター]には下記のように認証の対象外と出てしまいましたが、コマースマネージャーから認証を行うことができました。
![](https://assets.st-note.com/img/1718828991729-fHwO6CTfPA.png?width=800)
②二段階認証の設定
なりすましや則りの可能性が低いことをMeta側に伝えるために、ビジネスマネージャーのセキュリティセンター上で二段階認証の設定を全てのユーザーに適用しているかを確認しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1718829235500-tqsGwsbnWY.png?width=800)
③ビジネスアカウントの全権限を持つバックアップ管理者の追加
Metaビジネスマネージャーにおいて全権限を持つ管理者を追加しました。これはMetaビジネスマネージャーのセキュリティセンター上でも推奨されており、アカウントがロックされた際に再開を手伝える管理者が最低1人以上いるでチェックがつきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1718829387069-jQvHyJ5zIF.png?width=800)
④ビジネスマネージャーの権限を持つユーザーの精査
ビジネスマネージャーのユーザー欄にて、権限を与えるべきではないユーザーがいないかどうか確認を行いました。過去にアカウントBANされたという知り合いの方のビジネスマネージャーを見たところ、既に退職された方が全権限を保持しているなど、ユーザー権限が適切に運用されていませんでした。上記③のバックアップ管理者追加に加えて、ユーザー権限が与えられるべきではない人に権限が与えられていないかを確認しました。
⑤ビジネスマネージャーの権限を持つユーザーアカウント個人のfacebookアカウントと紐づいていること
Instagramを運用するメンバーがfacebookのアカウントがない、会社のアカウントとの紐づけを嫌がるなどの理由で、会社用の架空の人物のアカウントを作成し、そのアカウントに複数人がログインして運用しているケースが過去にありました。facebookアカウントは基本的に1人1アカウントとなり、複数人が共通のfacebookアカウントにログインしているとなりすましや詐欺の可能性を疑われることがあると、Metaのサポートの方も話をしており、ここの精査も同時に行いました。
⑥facebookページとInstagramの紐づけが行われていること
作成されているブランドのfacebookページとInstagramの確認を行いました。facebookページ、「設定」にある「リンク済みのアカウント」を見たときに、該当のInstagramの紐づけがされているかどうかを確認しました。
⑦facebookページのビジネス情報が正しいものであること
facebookページに記載のビジネス情報が1で提出した公的書類と同様の正しいものであるかどうかを確認しました。住所・電話・メールアドレスが正しいものであることを確認しています。
⑧ドメイン認証が実施されていること
ビジネス設定→ブランドセーフティと適合性→ドメインからドメインが認証済であるかどうかを確認しました。
⑨MetaピクセルをWebサイトに設置されていること
Metaピクセルが正しくWebサイトに設置されているかどうかを確認しました。
Instagramを安全に運用するために
「詐欺の可能性があります」という表示だけでなく、一時期はInstagramのアカウントBANも頻発し、D2C事業を行う事業者様としてはかなりアカウントの運営には敏感になっているかと思います。
Instagramのアカウントを安全に運用する上では上記のような各種設定を確認しながらMeta側にも自社のお客様にも信頼のできる事業者であることを伝える必要が年々高まっているように感じています。
今回の事例が少しでもお困りの事業者様のお役にたてば嬉しいです。またこの項目も確認した方がよいというものがあればご連絡いただき、追記させていただければと思っておりますので、コメント含めてお気軽にご連絡ください。
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