大企業で行う新規事業がクソな理由
私は大手電機メーカーで新規事業を担当しているビズクリ太郎です。
今日もそりゃあないよ~な話しがあるので見て行って下さい。
そもそもちょっと自己紹介をすると私はとある大手電機メーカーに勤めるサラリーマンだ。新規事業推進を担当している。
パッと見ると華やかに見えるのだろう。
うん。私も企業サイトで特集を組まれたり、取材を受けたりしているので、「華やか」な部類なのだろう。
でも、実際は違うのだ。
大企業で行う新規事業がクソな理由
①上司が新規事業初心者
指示は「新しい企画を考えろ。」
まぁ。。。ここまではいい。
クソなのはここからだ。
ビズクリ太郎「どんなターゲットの人に何をして欲しいなどありますか?
上司 「ない。それを考えるのが君の仕事」
ビズクリ太郎「なるほど。ではヒアリング言ってきて課題探索から始めますね。」
上司 「まて。」
ビズクリ太郎「はい?」
上司 「それは自己研鑽でやってくれ。」
ビズクリ太郎「え?」
お分かりだろうか。トップダウン型の新規事業ではないボトムアップ型の新規事業モデルを推奨しておきながら、ヒアリングは自己研鑽だというのだ。
顧客課題の明確化。このSTEPを飛ばして何が生まれるのだろうか。
②周りも新規事業初心者
「マーケティング部門で新規事業をしていました。」
ふむ。こう聞くと凄く聞こえる。
でも実際は超有名コンサルティングファームに〇億払って戦略案を作り、超有名広告代理店に〇億払って告知をして、大コケ。
それでもちょっと出世して肩書は「大手電機メーカーにて新規事業推進のPJリーダー」
ばかたれー。それはカネを捨ててるだけやー。
こんな環境から生まれる周りから生まれる企画は、、というと
「Z世代に○○○○」「20-30代女性に響く○○○○」「サブスクで○○○○」
顧客が不在。そして二言目には「PoCをやらせてくれー。」
そして、一生懸命事業計画もどきを書いてPoCを回してマネタイズの可能性が見えないのでクローズ。その繰り返し。
③3年後に〇十億利益の出る事業計画(妄想)
でもね。ビズクリ太郎。頑張った。
顧客ヒアリングは全て自己研鑽で企画資料作成も自己研鑽で数件テーマアップをした。
で、言われた内容は「利益数千万だとウチでやる意味がないねw」
上司は何を産み出しているのか。負債だ。
こんな感じが常態化している。
もし、このnoteを見て、新規事業開発の興味のある学生は悪いことは言わないから別の選択肢も見ておくことだ。
事業の種の検討。言葉で言えばかっこよい。
でも顧客不在の事業案をいくらこねても生まれてくるのは虚像だ。
結局、対外的に「ボトムアップ型のビジネスにも取り組んでいる」という姿勢を取りたいだけなんだろうな。
そして、何も文句を言わずに数年耐えれば上がっていく。
それが大企業。ある意味幸せな悩みなのだろう。
以上。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?