第4話 ゾーンに入る

唐突ですが、皆さんゾーンに入ったことはありますか
ゾーンに入るとは、目の前で誰かが自分に語りかけていても耳に入らず、視界に入っているが人物とも認識していないような、自分の感覚が研ぎ澄まされている状態だそうです

私がゾーンに入っているかどうかは立証された訳ではないので正誤は担保できないのですが、私なりの「ゾーン」に入っている時はこの説明の通り、音も聞こえないし、視界は一点に集中され時間が歪むような感覚があります

時間が歪むとはどういうことかと言いますと、1分が60秒ではない感覚、1分で処理できる量ではないはずのものが、1分が10分ほど遅く感じ、1分で習得できてしまう現象のことです

ゾーンに入っている時の状況を説明しますと、
1.目の前の情報や行動の一つ一つについて、オーケストラの指揮者のように自分の脳内で指示が出て、それに対し身体が100%呼応します
2. 五感から脳に入った情報が電気のようなものを通じて、脳のどの分野にその記憶を保存するか経緯を捉えることができます
3. 保存された情報は、ノイズが少ない状態で出し入れが可能になります
4.情報は脳のみならず、身体に染みつくような感覚になります

ゾーンに入るとフォトメモリーのように見たものを見たまま記憶することができますので大変便利ですが、その一方で集中していること以外がシャットアウトされるので、話しかけてきているお友達や家族に叱られることがあります

英語の勉強をしている時によくこのゾーンに入ることがあったため、どのような環境でこうなるのか、英語の勉強以外でこうなってくれはしないかと考え、ゾーンに勝手に入ってしまった時を振り返ることがありました

ゾーンに入る条件は以下の通りです

・最初の一歩だけ頑張る
・勉強手順がオーガナイズされている
・文章を一つ一つつまづきながら読む
・デスク周りは学習道具だけになっている
・室内温度が寒くもなく暑くもない

簡単に一つずつ説明しますね
■最初の一歩だけ頑張る:
とにかくめんどくさがりなので、勉強しないとと思うだけで嫌になっちゃうタイプです。
ですから自分には無理を課さないことにしています。勉強するのではなく、椅子に座るだけ→教科書を触ってみるだけ→一文章読むだけ、と言った流れです

■勉強手順がオーガナイズされている:
わかりにくい説明ですね(汗)
これも個人差があると思うのですが。勉強がルティーンになっている方が自分にとっては楽なんですね
読み物であれば、読む→辞書を引く→書くを一つのパターンにするイメージです。読む→辞書→引く 読む→辞書→引くを連続して続けるとその連続が習慣化され記憶のプロセスになるような、身体が、「なるほど、あなた、今記憶したいのね。」ってわかってくれる感覚になります

■文章をつまづきながら読む:
わからないところを飛ばすのではなく、一つずつ調べながら理解して、前後の内容と自分の理解がつながるかを確認し、また進むの繰り返しを指しています。以前に灘高の橋本先生の教え方を聞いたことがありますが、それととても直結しています。ご興味ある方はこちらをご参照ください(リンク: https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%8B%E6%9C%AC%E6%AD%A6)

■デスク周りは学習道具だけにする
デスクは本や書類で埋もれてしまっても良いのですが、教科書、ノート、鉛筆など勉強に関係するものだけにします。この時、キャラクターものや一言メッセージのようなプリントがあると集中が散漫するので、文房具、ノートなどはオーソドックスなものにしました。TOMBOWさんの消しゴム、三菱鉛筆などです。今だったらPCだけかな

■室内温度が暑くも寒くもない:
敏感なせいか、少し寒くても少し暑くても集中力が散漫してしまいます。そんな訳で勉強する部屋は大体26度を一定に保ちます

振り返ってみますと、知らず知らず目の前のことに集中できる環境を整えていたかもしれませんね

話をまとめますとこんな感じです

・ゾーンに入ると超集中の感覚に陥り、目の前の情報が身体中に染み渡り、記憶が抜けない
・ゾーンに持っていくには、余計な情報が入らないようにする
・一旦ゾーンに入ると、ゾーンから抜けるまで誰も止められない

ゾーンに入る感覚に慣れてくると、自分でその状況に追い込めるようになるので、好きな教科のみならずいろんな教科で応用が効きます。凄まじい記憶力を発揮するので成績は上がっていきました
また、文章をつまづきながら読むは受験シーズンに入ってしまうとなかなか実践できませんよね。絵本の読み聞かせの時期が一番なのではないかと思っていますよ〜

因みに、今でも英語の長文を読む時、そして占いをする時にゾーンに入ります

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