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(Ch2-2)業界研究のポイント

初めて業界研究を行う際は、特定業界(好きな業界・知っている業界)に偏ることなく、幅広く業界を知ることが大事です。

幅広く一通り業界について知見を広げる為には、業界研究のプロがまとめている書籍を活用するのが最も効率的です。
以下は、下記書籍シリーズを活用する前提で記載しております。


現代社会はビジネス変化のスピードが非常に早いため、最新版を購入することが何より大事です。なので、2021年版が出版されたら、そちらを購入してください。
(レイアウトや項目などは、これまでの書籍を見る限りで年度で大きく変わっていません。※2021年版から大きく変わった場合はご容赦ください。)

研究ポイント1


『業界の変遷・歴史を知る』です。

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現時点までに、業界がどういった成長を遂げてきたのか?
不景気・不況をどう乗り越えてきたのか?
業界ライフサイクルにおいて、『導入期』『成長期』『成熟期』『衰退期』のどこに位置しているのか?

など、過去・歴史から学べる事は非常に多いです。
過去からの変遷を知ることで、業界はまだ成長期なのか、それとも衰退期なのかを把握することができます。

研究ポイント2


業界における主要企業の平均年収です。

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生活する上で大事なモノの一つは『お金』です。

業界地図では各業界ごとに、業界を代表する会社の平均給与が数社、掲載されています。掲載されている企業は上場企業であれば、ぜひ数年分の有価証券報告書をネットで検索し、掲載されている会社の過去5年分くらいまで調べて平均給与を出してみましょう。

掲載されている全企業の平均給与が伸びている場合は、業界全体で人件費が伸びていると考えられます。逆に伸びている企業、低くなっている企業が別れていた場合は、もう一歩踏み込んだ調査が必要ですが、単純に考えると経営力の差が出ているか、成長投資先を「人」ではなく「事業」に向けていると考えられるでしょう。

研究ポイント3


『ビジネスモデルを理解する』
です。

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製造業であれば、材料仕入れ先・運輸・商社・販社・買い手など多種多様な関係者が関わっています。

各業界ごとのビジネスモデルを理解できるようになると、一気に社会全体が見えて繋がりが分かるようになります。

また、業界全体で進んでいる方向性なども理解しておきましょう。
例えば、
車業界が、『地球温暖化が問題視されガソリン車からエコカーへシフトしていく、事故を減らす為に自動運転車へ移行している。』といった感じです。

研究ポイント4


業界にいる『主要プレイヤー数・国』を把握する。

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その業界でトップを走っている企業群は何処なのか?国はバラバラなのか、ある国に偏っているのか?を調べることが重要です。

その業界でトップを走っているのが日本企業群なら、就職先としては日本企業が第一志望群になるでしょう。
海外企業が上位を占めており日本企業が後塵を拝しているのであれば、日本企業より海外企業に目を向けて置く必要があります。

研究ポイント5


『業界の中期5年くらい先を予測する』です。

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業界を牽引する主要企業5社くらいの中期計画を見て、業界がこの先どういう成長を遂げるのかを予測すると、業界への理解が更に深まります。

より理解を深めるならば、

この書籍の

・オススメ情報源
・注目の○○

で記載されている情報も加えて、自分なりの業界予想図を作ってみましょう。

コンサルや経営企画、新規事業開発などの企画職を志望するなら、既存情報を元に未来予想図を作る作業は、入社後に求められる業務に近しいものがあるので、練習も兼ねてやることをオススメします。

まとめ

研究ポイントは5つ。

1. 業界の変遷・歴史を知る (過去を知る)
2. 業界の平均年収を調べる (過去・現在を知る)
3. ビジネスモデル(収入源)を把握する (現在を知る)
4. 主要プレイヤー(企業名)、国を把握する (現在を知る)
5. 業界の未来予想図を自分で作ってみる (未来を予測する)

過去を知り、現在を把握し、未来を予測する。
時間という軸を共通項にして、業界を把握していくことが一番、綺麗に整理でき、他業界とも比較でき、理解を深めやすいです。

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