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「悩み」が男をつくる

里中 李生 / 著

<あなたはどちらの人生を選びますか?>

A 悩みがいっさいないけど中味のない男
B 苦悩をくぐり抜けてきたゆえの深みを醸す男

「人生に悩みなんてないほうがいい」と考えてAをお選びのあなたには、本書は必要ないでしょう。たしかに、悩みや苦しみはないほうが人生は楽です。でも、人生とは、悩みがつきないものです。

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◆世の中の「悩み」には2種類ある

世の中には「悩み解決」「人生相談」をテーマにした本がたくさんあります。

「異性にモテない」
「妻とセックスレスだ」
「給料が上がらない」
「独立したけどうまくいかない」
「成績が上がらない」
「人間関係がうまくいかない」……

それらの「お悩み解決本」ですが、読んだ後すぐにスッキリ解決してくれた本があったでしょうか?なかなかないですよね。それはなぜでしょうか?
実は「悩み」には2種類あります。

(1)悩んでもしょうがない悩み
(2)悩み抜いて苦しむ価値のある悩み

ちまたの人生相談本は、おもに1の悩みを扱っています。「悩んでもしょうがない悩み」になまやさしく回答しているからよけいモヤモヤするのです。
ではなぜ、モヤモヤした回答で読者に寄り添っている風にしているのでしょうか?それはただ単に……読者に嫌われたくないからです。でも、この本の里中李生は違います。

「くだらないことに悩むな」
「あなたの悩みはいくら悩んでもしょうがないことだ」

このように断言します。これ、読者を突き放していて厳しく映りますが、
じつは「深い優しさ」ではないでしょうか。悩んでもしかたない悩みをいつまでも抱えるなというメッセージなのですから。

◆本当の「悩み」はあなたを大きくする

(1)の悩みとは別に、(2)の「悩み抜いて苦しむ価値のある悩み」。
これこそが「本当の悩み」であり、「悩むべき悩み」なのです。
では、本当の苦しい悩みとは何でしょう。

「誰も聞いてくれないこと。あるいは聞いてくれる人がいたとしても、とても少数派の人間で、その人も同じく悩んでいるから相談しにくいという悩み」思春期の悩みがもっともわかりやすい例でしょう。
でもそれを大人がやると恥ずかしい。ただし、大人でも、制度、慣習とはかけ離れた問題に直面したら、誰にも相談ができずに落ち込み、悩みます。
しかし、それは自分を変える絶好のチャンス。実は誰にも相談できないほどの悩みが、新たなあなたをつくるのです。誰にも相談できないほど苦しく、強大な悩みが、男を大きくさせます。

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◆あなたにはもう、時間がない

この本は読者の相談事に答えた本ですが、
里中さんは「なまやさしい回答」はいっさいしません。
それはあなたの人生にとって毒にも薬にもならないからです。

ぜひとも、本書を最後までお読みいただき、
悩み抜いたがゆえの男だけが纏うオーラを身につけてください。


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<著者略歴>
里中李生(さとなか りしょう)
作家・エッセイスト。1965年、三重県生まれ。20歳の頃に上京し、30歳でフリーライターから、作家活動を始める。自己啓発、ビジネス書、恋愛エッセイ、哲学まで幅広くこなす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)




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