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読書と学びの整理『人間ぎらいのマーケティング』強みを活かしたポジショニングと徹底的な行動

Twitterきっかけで、林直人さんの著書「人間ぎらいのマーケティング」を読みました。
”人間ぎらい”の人向けの新規事業立ち上げやマーケティングについて書かれた本でしたが、

  • 新規事業・事業推進の考え方のヒントが多い

  • 立ち上げ方や集客方法などは具体例が豊富でわかりやすい&実践しやすい

  • 著者の林さんの徹底ぶりに自分が問われる感がある

と、とても勉強になりました。
人間ぎらいじゃ無くても自分でスモールビジネスを立ち上げようとしている人にはとてもおすすめでしたので、内容を記載します。

なお、きっかけになったTweetはこちらです。
才流の栗原さんが呟かれていた内容を受けて思わずポチった次第です。

個人的には、この本を読むと
「あれ、ここまで突き詰めるより、人と会った方が楽かも」と「実は人間ぎらいではなかったことを自覚する人」が出てくるのでは、と思っています笑
ある意味「人間ぎらいの踏み絵」としても機能しそうです。

まとめ:「人間ぎらのマーケティング」のポイントだと思った部分

後にいくつかのポイントから勉強になったエッセンスを記載しますが、骨子は以下と理解しました。

  • 「人間ぎらい」という特性を踏まえ、そこに合った事業を見つけ

  • 市場の中で競争の少なく、勝てるポジションを取り

  • 「顧客は誰か」を明確にして

  • 多大な行動量を正しいアクションに投下し続ければ勝てる

きれいなマーケティングの流れを具体的な事例に沿って記載してくださっています。
比重は集客周りがやや多めです。

著者の林さんが

この本のターゲットの方が気になっていそうな結論を100個並べた上で、それについて解説する形で書いています

と記載されているように、Kindleの見開き1ページずつくらいに小見出しがあり、具体的に記載があるので理解しやすいです。

個人的に印象に残ったのは、その徹底ぶり。

起業家・新規事業担当者の感覚で「やりすぎかな」と思う 10 倍、100倍の量をこなさないとお客様は見つけてくれない

YouTube Liveは毎日配信していますか? YouTube動画は毎日2本更新してますか? YouTubeチャンネルには1000本の動画がありますか? Webサイトの記事は3000本以上ありますか? Amazonから 30 冊以上出版していますか?

という問いかけには、ここまでやるからこそ成果が出るのだ、と改めて身が引き締まりました。

新規事業を進める際の、わかりやすいHowの書籍でありつつ、
ここまで考えているか?やっているか?という自分の問いかけにも使える本だと思いました

いくつか、書籍を引用させていただきながら、ポイントを紹介します。

人間ぎらいは強みにもなる

私も思わず共感した、チェックポイントの人間ぎらいですが、終盤では

「人間ぎらいのマーケティング」とは何か?   それは「引きこもり」を「 24 時間365日対応」と書き換えること

と記載されています。
「人間ぎらい」はビジネスの前提、それでもできるビジネスを選ばざるを得ない制約条件です。
一方で、上のように強みとして捉えたり、実際に人手を集めやすいなどのプラス面も記載されていました。

あくまで「特性」を強みとして活かしていくのは大事ですね!

集客はリアリティ勝負=YouTubeが中心

書籍では、複数の集客チャネルについてポイントが解説されていますが、集客・成約のためには「リアリティ」が何よりも大事。それを出せるのはYouTubeということが繰り返し語られています。

個人的に面白かったのは、Google広告は重要だが、言うことを効かないのが大事。「広告の最適化」は広告主ではなく、Googleにとっての最適化ではないか?という部分でした。

企業にいた頃に「もっとGoogleのアルゴリズムで最適化できるんじゃない?」みたいな話をしていた自分には目からウロコです。

また、集客については、「複数面」で考えることとストック化していくこともポイントだなと改めて感じました。

事業は、ユーザーの不満が大きく、かつ始めづらい領域を狙う

事業の選定については、ユーザーの不満度が高く、参入障壁の高い部分を選ぶべし、と書かれています。

雑に図にするとこのエリアですね。
当然と言えば当然かもしれないですが、規模を追わない、スケールしづらいものを選ぶという点は「人間ぎらい」の色が出ている観点です。

不満が大きい場所を探すヒントは

  • 「お役所が提供しているサービス」

  • 大手のレビューが低い領域を探す

始めづらさの観点では以下がポイントでした。

  • 人間ぎらいは「拡大しづらさ」を大事に

  • 多くの人が「できっこない」と思うサービス

  • 参入するのに多くの知識が必要

とにかく「徹底」の基準を高く持つ

個人的に最も刺激を受けたのはここです。
以下の言葉が林さんのスタンスを示しています。

「ドブさらい」を積み重ねること。行動を積み重ねること

無名のあなた”からモノやサービスを買う人はほとんどいないという前提を元に、それでも買ってもらうための思考・行動を徹底しています。

徹底に繋がる引用は冒頭にも記載しましたが、他にも、

同業他社や異業種のLPを1,000以上見て良いものをストック

などもありましたし、ユーザーについても考えたり、テストをしたりを繰り返されています。
今の事業に求めるユーザーがどういう人なのかについての考察も勉強になりました。

「顧客が誰か」を捉えることで、事業に合った集客をされています。

学習塾が本来大切にすべきお客様というのは、Webサイトの1ページ目を下まで虱潰しに調べ、2ページ目まで調べるようなお客様

基本的に本を1冊も読まない人よりも、本を毎月何冊も読んでいる人のほうが買う気のある可能性は高い。少なくとも毎月それだけの本を買うお金があるということですし、現状を変えたいという本気度が違います

ふと、成果が出ないなと思った際に、まずこの基準をあたまに浮かべ、ここまで徹底的に思考・行動できているかな、と立ち止まって考えたいです。
具体的な基準があると、自分に問いかけやすくて助かります。


林直人さんの「人間ぎらいのマーケティング」書籍はこちらです。

帯の内容に刺さる人間ぎらいの方も、ビジネスを自分で考えたり、推進されたりしている方にもおすすめです。



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