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Strainerの有料会員数と売上を勝手に推定してみた

前回Strainer(ストレイナー)についての記事を書いた。
調べている途中に、現在の会員登録数や売上高が気になり調査したものの、Strainerさんは情報を表に出していないようで、正確な数字がわからず。

情報収集の息抜きがてら、得られる情報から勝手に推定(いわゆるフェルミ推定)してみた。
私のラフな推察なので、外している可能性も多いが、ご参考までに。

気になる売上・有料会員登録数の推定値

今回の私の推定では、以下の数字となった。
年間売上:約3億円
月間売上:約2500万円
有料会員数:約15,500名

情報が少なく実態が掴みづらいので、精度のほどは定かではないが、感覚的にはなくはなさそう、という印象。

表に出ている情報は、過去のざっくりした会員数のみ

Strainerは売上、会員数などを一切公表していない
会員数が○人を突破、などとPRを出すサービスも多いが、参加者が多いからといって利用者便益が増えるわけではないので、情報を公開するメリットは薄いのかもしれない。

WEBを検索した所、唯一ヒントになりそうなのが、STARTUP DBの以下の記載。

正確なユーザー数は公表していないものの、2019年4月現在数千名規模に上ると見られる。

https://startup-db.com/companies/M6r0Ge9UQloGn3v5

この数千名規模もかなり幅が広い表現であり、この時から成長しているのは間違いないが、どれほどの成長率かのヒントもないので、ここを起点にした推察は苦しい。

売上推定は人件費から実施

何を手がかりにするかということで、かなり心もとなくはあるが、人件費を想定して、そこから売上を推定する手法を取った。

人件費と売上高人件費率から売上を求める数式

こちらの数式を用いる。
どれも推定なのが心もとないが、得られる情報からできる限りの推定を試みた。

人件費の推定=年額9200万円

人件費の計算式は以下の通りだ。

人件費を求める数式

まず、Strainerの社員数だが、WantedlyやGreenなどに寄ると、社員数は6名と記載がある。
https://www.wantedly.com/companies/strainer

いつ時点で6名かは不明だが、現在採用に力を入れている印象である。
また、業務委託スタッフの募集もあるため、仮に8人とする。

次に平均年収だが、ある程度高いことが推定される。

こちらが、Strainerの求人情報だ。年収にはかなりレンジがあるののの、記者や、Railsエンジニアの場合、最大年収は1200万円となっている。
(何を隠そう、以前なかなか良いなと眺めたことがある)

社員に占める創業・初期メンバーの比率も高いのでここは1000万円と推定する

法定福利費は、一般的な15%としよう。

すると、総人件費は
8(名)×1000万円×1.15 = 9200万円となる。

売上高人件費率はIT系企業平均の30%とする

見出しの通り、売上に占める人件費率は30%と仮定する。

一般社団法人 情報サービス産業協会が令和2年に行った、「2019年版 情報サービス産業 基本統計調査」によると、平均の売上高人件費率は29.75%と約30%となっている。

同じIT系でも業態次第でかなり幅があるとは思うが、一旦標準程度としよう。
業態が近い上場企業でいうと、例えばリーガル系メディアを運営しているアシロは販管費が売上の27%程度なので、もう少し人件費率が低そうだが、大半は人件費と想定されるし、この際よしとする。

推定の年間売上高は約3億円

ということで、人件費9200万円が、全体の30%とすると、全体の売上高は、3億666万円となる。
約3億円として良さそう。

投資フェーズだとは思うが、基本的な利益率は高かろうと思うと魅力的な事業規模だ。

NewsPicksの有料会員売上と比較してみる

NewsPicksの有料会員売上はIRを見ると年間25億円程度と見られる。
この売上推計が正しいとすると、NewsPicksの会員売上に対するStrainerの有料会員売上は12.2%程度となる。
ユーザー層は一定近そうな印象もあると思うと、まだまだ伸びしろがありそうだ。

売上から有料会員数を逆算する

有料会員数を算出する数式

売上がわかれば有料会員数はシンプルに算出できる。
基本的には月額課金なので、月額売上に換算する。
3億円を12で割ればいいので、2555万円となる。

月当たりの料金だが、

  • メインはプレミアム会員

  • (割引になる)年払いではなく、月払いの方が多いはず

  • 法人・学割のディスカウントも一定ありそう

という中で、細かい比率はわからないので、プレミアム会員の会費を年払いした際の割引価格である1,650円を平均の月額料金とする。

すると有料会員数は 25,555,556÷1,650=15,448となる。

StrainerのCAGRは?=>45%

推定に推定を重ねているので、もはや元は定かではないが、ここまで来たので、CAGRも推定してみる。

起点は2019年のSTARTUP DBの数字とする。
2019年4月で数千人を、計算をしやすくするために、2019年2月に5,000人と仮定しよう。

そして、2022年現在の人数を15448人とすると・・・

ここ3年の年平均の成長率(会員数)は45%となる。
基本的には会員数と売上が連動するモデルなので、CAGR45%という結論で良さそうだ。

当たるも八卦当たらぬも八卦

ということで、面白半分に推定してみたがなかなか面白かった。
いつかFactに触れる機会が出てきたら答え合わせをしたいと思う。

計算に使ったエクセル

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Starainerについて過去に記載した記事はこちら。
こちらは真面目に調べて書いているので、よければご覧頂きたい。


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