【広報・マーケの基礎用語】心理バイアスとは？

心理バイアスとは、人間の思考や判断において、客観的な事実や論理にもとづかずに影響を受ける傾向のことを指します。これは、私たちの経験や感情、社会的な影響によって形成されるため、知らず知らずのうちに意思決定や行動に偏りが生じることがあります。

例えば、初対面の人を第一印象だけで評価してしまうのも一種の心理バイアスです。コンテンツマーケティングの分野では、心理バイアスを理解することが非常に重要です。以下に、具体的な事例を紹介します。

①確証バイアス

これは、自分の先入観や信念に合致する情報だけを重視し、反対する情報を無視する傾向です。例えば、マーケティング担当者が新しいキャンペーンを企画する際に、自分が成功すると信じているアプローチだけを強調し、それに反対するデータを無視することなどがそれに当たります。このバイアスを避けるためには、異なる視点や反対意見を積極的に取り入れるプロセスの設定、データにもとづく意思決定のカルチャーを定着させることが重要です。

②アンカリング効果

アンカリング効果は、最初に提示された情報が強い影響を与え、その後の判断や意思決定に影響を及ぼすバイアスです。例えば、価格設定の際に「通常価格」と「割引価格」を提示する場合、最初に高い価格を提示することで、割引後の価格が非常にお得に感じられるという心理的効果があります。これを利用して、商品やサービスの価値をより効果的に伝えることができます。