【広報・マーケの基礎用語】SNSキャンペーンとは？

SNSキャンペーンとは、SNSの活用を通して、特定の目標を達成するために計画的に行うプロモーション活動のことです。SNSにはFacebook、Ⅹ（旧Twitter）、Instagram、TikTok、LinkedInなどが含まれます。SNSキャンペーンは、新製品の発表やブランド認知度の向上、顧客とのエンゲージメント強化など、さまざまな目的で実施されます。SNSにはそれぞれ特徴がありますので、狙いに合ったチャンネルを選んで戦略を練る必要があります。

実際の業務におけるSNSキャンペーンの事例

例えば、あるシェアオフィスの運営会社が新しいオフィススペースのオープンをSNSキャンペーンでプロモーションしたい場合を考えてみましょう。そんな時は、以下のようなステップを踏むことでキャンペーンを実施するとよいでしょう。

①目標設定
まず、何を目的にキャンペーンを行うのかKPIを設定し、それを成し遂げる施策を実施するべきです。ここでは、「新しいオフィススペースの認知度を高め、見学予約を増やすこと」とします。

②ターゲットオーディエンスの設定
主にスタートアップ企業やフリーランスのプロフェッショナルを対象に、そうした属性のユーザーが多く集まるSNSを選びます。

③コンテンツの作成
新しいオフィススペースの特徴をよく表している魅力的な写真や動画、入居企業のインタビューを撮影し、SNSに計画的に投稿していきます。

④ハッシュタグの選定
「#新オフィス見学」「#人気のあるシェアオフィス」「#スタートアップ」「#ワークスペース」「#コスパ最強オフィス」などのハッシュタグを使用して、よりターゲットオーディエンスが集まりやすい環境を用意します。これらは試行錯誤しながら、常に内容をアップデートしていく必要があります。

⑤投稿のスケジュール
キャンペーン期間中は定期的に投稿を行い、フォロワーとのエンゲージメントを図る必要があります。せっかく期待感を持って閲覧してくれるユーザーがいたとしても、更新頻度が低く興味喚起の温度を下げてしまったり、逆に適切でない頻度で投稿し、敬遠させてしまう可能性があるので、投稿のスケジューリングには戦略性が必要です。

⑥広告の利用
Facebook広告やInstagram広告を利用して、ターゲットオーディエンスにリーチする手法も有効です。新規のアカウントは、オーガニックな閲覧に頼るだけではKPIの達成が困難です。予算を計上して、適宜広告も利用してより現実味のある成果を目指しましょう。

⑦結果の分析
キャンペーン終了後に、投稿のエンゲージメントやKPIである見学予約数を分析し、今後のキャンペーンに生かしていく必要があります。施策のあとは必ずこれを行い、PDCAサイクルを回していきましょう。

SNSキャンペーンとブランド体験

SNSキャンペーンは、単なるプロモーションを超えて「ブランド体験」の提供施策になります。ユーザーがSNS上でブランドのコンテンツを消費し、コメントやシェアを通じて直接的に参加することで、ブランドとの関係性を深めていく体験を積み重ねていきます。

今回例に挙げたシェアオフィスのキャンペーンでは、フォロワーが実際のオフィススペースの写真や動画、利用者の感想などを見ることで興味関心が高まり、見学予約へとつながる可能性が高まります。

まとめ

SNSを活用したキャンペーンは、現代のマーケティングにおいて非常に有効な手段です。適切な目標設定とターゲティング、魅力的なコンテンツ作成・配信が鍵となります。今回紹介したシェアオフィスの事例を参考に、自社のプロモーション活動にSNSキャンペーンを取り入れることで、より多くの人々にリーチし、目標を達成することができるでしょう。SNSキャンペーンを通じて、自社のビジネスを次のレベルへと引き上げていきましょう。