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ホールスリットとラインスリットの違い ② 〜密度編〜 part1

さて、今回は皆様からのご質問が非常に多い「ホールスリットとラインスリットの違い ②〜密度編〜part1」について解説していきます。
密度編は少し長いので、part1・2に分けて解説して参ります。

さまざまな医師が見解を発表していると思いますが、私の考えをお伝えします。

スリットについて知りたい方はhttps://note.com/biyou_shokumou/n/n57e20f3aaffeをご覧ください。

ホールスリットとラインスリットは簡単に書くと

左:ラインスリット
右:ホールスリット

ですが、この図では、左のラインスリットとほぼ同じ大きさで右のホールスリットを記載した図となります。

この図だけを見るとラインスリットの方が線状で傷が小さいので、密度も高く植えることができ、絶対的に有利と思う人もおられるのではないでしょうか。

さて、本当にそうなのでしょうか?

例えば下記の図はいかがでしょうか。

左:ラインスリット  1mm
右:ホールスリット 0.65mm

実際に、私が、ラインスリット長さ1mmと、ホールスリット直径0.65mmの縮尺で詰めて書いてみました。

どちらが密度が高いかですが、正解は「ホールスリットで作成した移植穴の方が密度が高い」となります。
上図でいうと、左143個<右200個です。

左のスリットでもっと距離を詰めればいいのでは?と思う方もおられます。
手技的に難易度が上がるものの、確かに可能は可能です。

しかしながら、ラインスリットで密度高く移植穴を作成した場合に下記のような現象が起こり得ます。

❶グラフトの浮遊現象
グラフトの飛び出し・動揺現象とも呼ぶ
❷キズの広がりによる移植穴同士の干渉

特に①は生着率低下の原因となり、②がそれに拍車をかけてしまいます。

植毛手術はグラフトを穴に入れておしまいではありません。

その後の生着期間3-5日間が最も重要で、その期間でのグラフトのおさまり具合、安静具合が非常に重要となります。

グラフトは少しでも圧力がかかり、穴の外に出ていると乾燥により、立ちどころに壊死してしまうからです。

グラフトの移植作業だけでなく、グラフトの移植穴への収まり具合・安静具合というのが手術成功の鍵を握っています。植毛手術はそれだけ繊細です。

次回、密度編のpart2では上記❶、❷の現象についてそれぞれについて解説していきます。

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