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美容クリニックに転職・転科するタイミングはいつがベスト? 最適時期の見極め方

長い医師人生の中では、何らかの理由でキャリアチェンジを考える時期が何度か訪れます。
美容医療の転職市場は常に活性化しており、転職は比較的容易な傾向にありますが、しっかりとキャリアを形成していくためにはタイミングを見極めることが大切です。
美容医療に転職、あるいは転科するべきか、残留するべきかでお悩みの先生方に、キャリアアドバイザーが判断基準をお伝えします。



美容医療に転職・転科を考えるタイミング

どのようなときに転職・転科を考えるのか、ケースごとにご紹介します。

・現状の待遇を改善したいと考えるケース
臨床経験が終わって3年目から保険診療に進まれた先生や、大学病院などに所属して後期研修に取り組んでいる先生方などに多いケースです。現状の働き方や、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)、年収などの満足度が低く、キャリアを切り替えたいと感じた時が、キャリアの深浅にかかわらず、転職・転科のタイミングかもしれません。

・スキルを積んで準備が整ったケース
専門医を取得した後に、転科・転職を希望する方も一定数いらっしゃいます。この場合は、入職に必要な技術や、形成外科専門医や皮膚科専門医などの専門医を取得して、次のステップへの準備が完了した時点がベストと言えるでしょう。

転職・転科を考える主な理由とは


それでは転職・転科を考える理由についても、ケースごとにご紹介します。

・現状の待遇を改善したいと考えるケース
① 働き方やQOLの改善が理由の場合

医師の業務は診療だけで終わることは少なく、常に多忙を極めている先生もいます。
病気やケガは日時を問わず発生しており、実際の勤務時間以外のオンコールや当直といった体力的な負荷や、拘束される時間に負担を感じている方が多くらっしゃいます。
ただでさえ医師は長時間労働になりやすい職業であり、育児や介護といったプライベートな時間を確保できにくくなるため、家庭や生活事情で働き方を変えたいという理由で転職されます。
美容医療機関ではオンコールや当直、時間外労働はほとんどありませんので、ワークライフバランスを確保しやすいと言えるでしょう。

②給与・待遇の改善が理由の場合
長時間の激務でありながら年収が低いと言った理由や、入職当初の条件が変更になったという理由で転職・転科を希望する場合です。
近年の医師の平均年収は約1,200万円程度ですが、当サイトに寄せられる求人情報では、美容外科医で年収が2,000万円〜3,000万円である場合も珍しくありません。
転科されて美容外科医になる方が圧倒的に多く、未経験者歓迎の求人も数多くあります。

・スキルを積んで準備が整ったケース

皮膚科や形成外科などでスキルを重ねながら、美容医療に進みたいと希望されている先生方の多くが転職を考えられるのは、専門医を取得されたタイミングです。
しかし、現在では後期研修1年目や2年目でも転職を希望する方が増加しており、むしろ専門医を重要視している方は年々減少しています。

その理由のひとつは、そもそも専門医のアドバンテージがそこまで強くないことが挙げられます。
専門医を優遇するクリニックは全体の2割程度で、転職の際の書類選考や面接時においては、専門医の有無よりも美容医療の経験のほうが重要視されます。もちろん初期研修修了後の医師に比べると専門医の先生方はベースがあるため、研修スピードは速いのですが、2年目・3年目と長い目でみると、そこまでの大きな差はなくなります。それだけ入職後の指導体制を構築しているクリニックが増加しているということが背景にあります。

さらなる理由としては、専門医を取得するのに時間かかかるという点が挙げられます。
専門医取得を希望する場合、例えば皮膚科なら5年、形成外科なら4年と多くの時間を投資しなくてはなりません。例えば、美容医療に転職が向いていなかった場合の保険としてのキャリア形成であっても、かける時間をどこまで許容できるのかがポイントとなります。
また、それだけ時間をかけて専門医を取得したとしても、美容医療へ転科した場合の技術の取得は、一からのスタートとなります。

そのため最近では、専門医を取得せずに4〜5年早く美容医療へ進み、いち早く美容医療の経験を積むという医師が増えています。例えば、開業や院長を目指す場合には、美容医療の医師としてすぐにスタートを切ったほうが、実現までの時間は短いと言えるでしょう。


転職・転科のベストなタイミングとは?

専門医を取得した後に転職する場合は、4月からの入職が可能です。その場合は、初期研修の先生方と同じタイミングで見学や面接を行います。もちろん4月1日以外の月でも入職は可能で、月初めであれば入職が可能というクリニックもいくつかあります。おおよそご自身が入職する1年程度前から、見学をスタートするのがベストなタイミングです。
また美容医療に転職しようかどうか迷われている先生方は、転職希望時期の1年ほど前から、いくつかのクリニックを実際に見学されて、クリニックのカラーや雰囲気、学べる技術などの情報を収集をしたのちに、自身に合うクリニックを見極め、面接へ進むというケースが一般的です。


迷われている先生を、エージェントがサポート

美容医療に進むにはどのようなキャリアプランがあるのか、またどういう選択肢があるのかなどが分からない、というお声をよく頂戴します。私たちエージェントは各クリニックと定期的にミーティングを行い、「クリニックが求める人材」「採用・募集状況」などのすり合わせを行っています。
また、これまでの多くの先生方を紹介してきたことによる、成功事例やキャリアパターンなど、多くの実績を保持しています。
私たちは、クリニックの紹介だけではなく、先生方の将来的な目標に沿ったキャリアプランを大切に、提案を行います。転職・転科に迷っている、あるいはご検討中でしたら、ぜひご相談ください。

https://www.biyou-ikyoku.com/

佐藤