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ドナルドは天人から狐へ

お稽古の時には白足袋を履いている。
しかし、この白足袋。
ぶかぶかなのである。

どれだけ大きいかというと、いつも履く靴下より大きい。
横から見ると、ドナルドダックの足みたいである。

舞っていると、方向転換でねじたときなどに脱げそうになっている。

靴と同じか大きめなのかと思いあまりよく考えずに購入したのだが
大きかったらしい。
しかし、今はこれしかない。

先日のお稽古のときにも脱げそうになり、
先生にお伝えしたところ
靴下を履いてから白足袋を履いてみたらどうですかというアドバイスをいただいた。

なるほど!

これで次回からは脱げそうになることも、爪先が妙に上がっていることもないはずだ。日本に帰るまではこれでがんばろう。


謡のお稽古では『吉野天人』の試験があった。

緊張したせいもあるが、最初から最後まで謡ったらかなり苦しかった。
20分ほど間をあけてから再び通し、次回もう一度やって卒業にしましょうということになった。途中、お茶を飲んでもいいですよと言われたが、こんなに続けて謡ったのは初めてかもしれない。

とはいえ、私の場合、ただ口を開けてわーわー言っているだけで、
まだまだ謡の声にはなっていない。


息を下に落とす。
これが私が習得しなければならないことである。


合格した暁には、『小鍛冶』をやることになった。
私は初心者本というものを持っていないため、以前譲り受けた一冊本の中から先生が私にもできそうなものを選んでくださった。
それが『小鍛冶』である。
伏見稲荷明神が出てくるお話だ。


ところで、謡本を見てみると『小鍛冶』は実に11ページもあった。
『鶴亀』や『吉野天人』よりだいぶん長い。


仕舞では、『熊野』が一応合格になった。個人的には満足のいくできではなかったが、気づいたことを次の曲で改善できるようにしたい。

そして、次回からは『吉野天人』をお稽古することになった!
謡で習っているから、とても楽しみである。

次のお稽古から一振り一振り少しずつ教えて頂けるのであろうと思っていたら、やおら立ち上がった先生は最初から最後までお舞いになり、目が点になっている私を前に「はい、これ全部次回までにやってきてくださいね」と笑顔でおっしゃった。


今月も課題満載で進む。


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