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9/15-23 マイシューズ、マイテント

ついにクライミングシューズを買った。大先輩方にいろいろ意見を聞いて、初心者に優しいベルクロ(マジックテープで止め外しする)の靴底がフラットなタイプ。クライミングシューズは一般的に足の指先を曲げた状態でキツキツに履くらしく、さらに上級者になると足先が始めから地面の方向に曲がっているらしいが、初めからそんなハイスペックなものを買う必要はないし痛みをこらえてまできつい靴を履く必要はないとのこと。ネットで調べるときついものを買うのが一般的とあるが、足が痛くなりがちな自分には明らかに向いてない。何事もまわりに聞くに限る。しかもいろいろ周りに情報収集してたら、たまたま行き始めたジムのオーナーさんは凄い人らしいと分かった。詳細は省くけど、屈指の指導者にマンツーマンで教えてもらうってラッキー過ぎないか、、!それにしても誰になに聞いてもまったく嫌そうだったり面倒そうなそぶりもない。山好きの人たちの、偉そうにしないフラットな感じ、本当に頭が下がる。わたしもそうありたい。

シューズを買って何日かは仕事で慌ただしく、しばらく靴を眺めて過ごしてたら、初めて1人用テントを買った時を思い出した。嬉しさが込み上げてきて、少しくらい嫌なことがあっても、マイテントを思い出すとなんだって出来るんだって気持ちになった。実際にはテントがあればなんでもできるわけではもちろんない笑が、楽しいお酒を飲んだり、美味しいものを食べたり、素敵な服を買っても嬉しい気分にはなるけど、テントを買った時はちょっと段違いの嬉しさだった。自分が自分のためだけにしてあげて、しかも他者からの承認の必要がまったくない、自分が知ってるへなちょこでショボいけどまあそれなりに愛すべき自分に対する褒美だという感じがしたのだった。誰よりも強くなった気がして、それでいてその強さはは誰かと比較する必要のない強さなんだって思った。強いって言葉は違うのかもしれないな、自立、独立、みたいなニュアンス。

さてさて。

合間に先日書いた韓国ドラマを視聴。前回書いたときは12話くらいで終わると思ってたが、全然勘違いで、30話以上あるらしい。夫が町の権力者の若い娘と不倫して、子供までできてしまい、主人公は激昂した末に夫と不倫相手をあらゆる手段を用いて責め、ついに町から追い出した!やったー!やれやれー!と思っていたここまではまだ序盤戦。後半では、前半では主人公である妻(医師)のヒモ状態だった映画制作者でもある前夫が、なんと映画が大成功して富豪となって元不倫相手の現妻と幼い子を連れて町に帰ってきた!!そしてここからまさかの元夫の壮絶な復讐劇。完全にサイコパス化した元夫は、権力者もついているだけに最悪のタチの悪さ。だんだんと正義対権力みたいな壮大な話になっている。いや、これ脚本考えた人、ノリノリでしょ。テンションの高さが凄い。あらすじ書いてるだけでもテンションの高さがうつる笑。こういうありえない設定や展開の韓国ドラマはマッチャンドラマというらしい(調べた)けど、今はみんなこんな感じなのか?評価のほどはよくわからないけど、観てるとなんか元気にはなるんだよな。これがみんなハマってた韓国ドラマ沼か、、

とここまで書いてmiwaちゃんの『エドワード・ヤンの恋愛時代』『細雪』についての日記を再度読んだらあの詩的な映像や読後感を思いだし、このままマッチャンドラマを視聴し続けたら、あらゆる繊細な感性の受容体みたいなものが損なわれてしまうのではないかと危機感を感じたのだった。やべえやべえ。

とはいえプチ躁状態も悪くないとは思ってはいる。


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