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10/20-30 もろもろ

暗澹たる気持ちになるニュースが多い。ネガティヴは連鎖してしまうから、せめて日々の生活で善行を重ねたい。

オナガ

マンションの階段を降りる途中、木の茂みから数羽の鳥の鳴き声が聞こえた。一羽がギャァと鳴きながら、別の木に移った。尾の長さからしてオナガだなぁ。今時期に群れで山から降りてくるのかぁ。それとも渡り鳥だっけ。あとで調べてみよう。と1階に降りて外に出たら、目の前の小さい樹木に止まってるオナガが視界に入った。すぐ手の届きそうなところにいるオナガの、この配色以外は考えられないという青と黒の滑らかなグラデーション。とっぷり丸いお腹。ちょこんとしっかり枝につかまる小さい足。見下ろす黒い瞳。いっしゅん胸をつかまれたような、キュン...という感覚が。別の日は、朝露でキラキラ光る畑の野菜を見て同じようになった。まだ私にも感受性が残っていた。自然界のものに反応するようになってきている。

頭立ち(シールシャーサナ)

練習するたびに首を痛めてしまってやる気をそがれてしまったポーズだったが、原因が首の前傾にあることが分かり、先生に正しい位置に直してもらってやってみたら、アラ不思議!どこにも負荷がかからないポイントがあって、そこに落ちつくと頭からお尻の尾骨まで一本棒が入ったみたいに、ピシッとキマることがわかった。この日は頭の位置が矯正されたことで視界が広くなって、世界が拡がったような不思議な感じだった。ヨガやっぱり奥深い。

『グランド・ブダペスト・ホテル』

ウェス・アンダーソンは20代のころ観てまったく乗れず、当時から文系の仲間には人気があったのだが、「オシャレは音楽以外は不可、オシャレ文学もオシャレ映画も絶対にみない」と謎の信念を持っていたので避けるようになっていた。直球の人間模様が観たかった頃だったし、生活に余裕がある人が観るもんだと勝手に思っていた。今観ると人気の理由がわかる気がする。

ファックユー

ここ数年で、他人からおばさんと言われたり、意外といい歳なんだねと笑われたり、年相応の格好、振る舞いをするようやんわり指摘されることが急に増えた。数年前までは非婚、テレビを見ない、低所得=若者、とアラフォーでも自動的に若者枠に入れられていた気がするが、もはや世間にそんな人は大勢いることが一般的に広く認知されてきたからだろうか。あるいは単にルックスが中年らしくなってきたのか。その度に、まあ事実歳をとってるんだから仕方ないよな...と思い、もう一年中ジーンズと汚れたスニーカーでブラブラしてちゃいけないのかな、やっぱり人から見たら変にみられてるんだろうか、とかモヤッとした気持ちを抱えていたが、先日ある動画を見て、そっかそっか、これだった、と思い直した。アメリカの女性俳優があるインタビューで話してて、文脈が全然違うので詳述しないが、つまり要するに、ファックユー、である。私になにが必要でなにが必要でないかは私が決める。ファックユー。心の中で唱えるべし。心まで売る必要はない。善行を重ねるのだった。いや、これは次世代への善行です。声に出せたら1番いいのだけど。

時は流れ

友人に子供が生まれたと聞き感涙。嬉しい。幸せが似合う人だから、本当に良かった。しかしこれほど時の流れを実感することはなかった。こっちっかたの岸の端から応援してるよ。

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