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8/19 元気な挨拶、夏祭り、山_s

元気な挨拶

長年通勤していると、年に何回か駅の広場などで選挙活動してる人に遭遇する。だいたい早朝にやってるのは「おはようございます!いってらっしゃいませ!」って挨拶。毎回この様子を見ては、むやみやたらに元気に挨拶してる人は信用できないな、と確信を深めている。(『選挙』っていうドキュメンタリー映画をみてますますそう思った)

そもそも元気で挨拶することってそんなに大事なのか。数十年間は元気に挨拶できないサイドの人のことを信用して生きてきたので、めちゃくちゃ違和感がある。ボソボソ話したり、俯きがちに話す人のほうが核心をついたり、本心を言ってると思うことのほうが多かったから。ところが普通に会社で働くようになって、元気に挨拶、ってのがわりと一般的に好感度の高い行動だと知って驚愕した。自分の価値観が知らないうちに世間から大幅に逸脱していたんだな、と自覚する場面は多々ある。誤字脱字のない意味のない文章が素晴らしいと評価されてたり、書類の端をそろえられる人が仕事ができると言われてたり、むやみに残業する人が熱心と評価されてたり、あからさまに機嫌をとれる人が世間を知ってると認識されてたり。そういう場面や発言に出くわすたびにめちゃくちゃモヤモヤしてしまう。本当に本当に本当に本心でそう思ってるの??と首根っこ捕まえて問いただしたい衝動にかられる。

でも、本当にみんなそう思ってるのかもしれないな、とも思う。私がずれてるのだ。結局は深い付き合いはしないのだからどうでもいいのかもしれない。でも、どうでもいいと思い、思われてる関係性にほとんどの時間を費やしてると思うと、無性に虚しくなる。空虚だ、、。

みんな本当はなにが一番大切だと思ってるんだろう?ひとりひとり個別に集めて聞いてみたい。なにを大切だと思っていまの生活をしてるのか。いまの生活で大切にしたいものを大切にできてるか。大切なものに向き合うだけの時間があるか。もし、それすらも答えがなかったらと思うとゾッとしてしまう。そしてそれすらも答えがない人たちは、むやみやたらに元気に挨拶する人に一票入れちゃうんだろうか。

ホラーだ。

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夏祭り

このまえのつげ義春展で調布の団地時代の団地新聞?が展示されていて、夏祭りの様子なんかが楽しげに書かれていたので羨ましいと思ったが、まさにそれと似た感じの祭りを帰りがけに覗いてきた。小中学生と保護者、高齢者ばかりの健全な感じの夏祭り。手づくりの看板、屋台、なんかいいなー。

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六ツ石山

前回の登山で暑さに参ったので、今回は涼しい沢沿いの道にした。7年前くらいにひとりで登って、わりと歩きやすい印象だった奥多摩・水根沢林道。朝イチで行ったらさすがにバスもガラガラ。しかし奥多摩駅、なんか行くたびにお洒落になってる。ツバメはいなかった。

歩き始めてしばらくはずっと沢沿いの道。登山道入り口にある水根沢キャンプ場にかわいい置物あり写真に撮る。このキャンプ場、いろいろカワイイ陶器みたいなのとか飾ってあって、オーナーが美術家なのでは?と以前も思った。(降りてきて調べたらキャンプ場は閉業してるらしい)時々沢から離れたりくっついたりしながらも、全体的に日陰だから涼しかった。事前にビジターセンターのホームページで崩落箇所ありと確認してたが、1箇所でなく何箇所も道が寸断されてた。目印も少なく、2回ほど道を間違えそうになる。渡渉ポイントもいくつかあった。前に歩いたときは歩きやすくていい道と思ったが、木もかなり伐採されてて途中途中、工事現場みたいになってた。実際に変わったのか、経験を重ねたからかわからないが、少し印象が違った。スズメバチらしきでかい虫がずっと足元をぐるぐるしてた。もはや相棒。途中で何度も入れ替わってると思うけど。

水根山に出て榧の木尾根を降りてくる予定だったが、人気が少なくて心配になり、石尾根ルートで六ツ石山に行くことにした。石尾根は相変わらず歩きやすく、絶対に道を間違えない、ザ・道が続く。緑も増えてきて心地よく、めいっぱい深呼吸する。山頂で軽く昼食。大量の小蝿がまとわりついて口にも耳にも入る。しかしこの手の小蝿は刺さないやつだ、大丈夫、大丈夫。が、何回かチクッとした痛みを感じて見ると、小蝿が「え?わたし?ぜんぜん刺してませんよ、うちらそういうつもりじゃないんで」って顔してジッとしてる。ですよね、と思いつつすぐに退散する。

下りの石尾根はマルバダケブキが咲き誇っていて、地獄の炎のようだった。花に焼かれる〜と思いながら鼻歌まじりに歩く。なぜか『めだかの兄妹』が頭から離れず(たぶん歩くリズムに合うんだな)でたらめな歌詞で歌う。地図で急坂と書いてあるポイントからはすごい急斜面だった。地図見たら1時間10分のコースタイムで、標高差が800くらい下る。神経使う道で、オススメしない。何度か滑りながらも持ち直す。神社や祠にて山の神さまにご挨拶する。

車道に出たら奥多摩湖が見えた。眼前に山の、鬱蒼とした木々が壁のように立ちはだかって見えていて、見入ってしまった。勇ましい姿というか、圧巻の迫力というか。夏の山だなぁ。車道に出て、ダラダラと奥多摩湖へ戻り、水の博物館みたいな建物で涼んで帰った。奥多摩駅で電車にのったら、パシャーン!と雷の音、その後御岳あたりでどしゃ降りの雨。危なかった。帰宅したら虫がチクッとしたところが徐々に痒くなっている。あいつら、、

ものすごい汗をかくと分かってたので、水着を着て行ったが正解だった。汗を含んだ服がずっしり重かった。生まれ変わった。爽快!

【登山メモ】
・計6時間くらい歩けた。急な坂で足の指が痛くなるが、ずっと坂でない限り大丈夫そう。
・標高差900くらいまでは日帰りで行けるくらい山力が回復した。
・夏は下着は水着が正解。
・奥多摩の山頂は虫が多いパターンがわりとある。ゆっくりご飯は食べられないので注意。
・蜂らしき虫がずっとついてくるけど刺激しなければ大丈夫。
・小蝿は刺すやつもいる。ブユだったのかも。
・ビジターセンターで通行注意と書いてある道はわりとガチで崩落してる。なるべくなら選ばないこと。
・急坂と書いてある道は危険。
・沢沿いの道は下界が36度の日でも涼しい。

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