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pasteltime
優しい手
私の母は末期の胃がんでした。
(初めて私のnoteを読んで下さっている方は、マガジン「母の記録」にて、これまでに母と私達家族に起こった出来事を記していますので、よかったらそちらの方も読んでみて下さい。)
2024.1.25
私『お母さん、会いに来たよ。』
今日は下の子を送り出した後、朝早くから私は母に会いに来た。ダンナとお義母さんが私の体を心配して、しばらくの間ランチ営業をお休みして、夜のみの営業にし、母とゆっくり会えるようにしてくれた。
夜中に脈拍が乱れ熱が出たらしく、母は水枕をしていた。原因は尿が上手く排泄されていなかったみたいで、お腹の中には1700mlの量の尿が溜まっていた。私が病院へ着いた頃には熱も下がり、溜まっていた尿も出てしまっていた。
母『はぁ、どうしたと⁈お店は?』
自分が辛い思いをしているのに、相変わらず人の心配ばかり。『あんまりムリせんちゃよかよ。』とまで言ってくれる。母が私達を思う気持ちには頭が下がる。
正午前、ダンナとお義母さんが母に会いに来てくれた。
私『お母さん、〇〇(ダンナの名前)とお義母さんが会いに来てくれたよ。』
声をかけたけど、珍しくグッスリ寝ていた。
髪の毛が薄くなった母の頭を、お義母さんは涙をぽろぽろ流しながらそっと撫でてくれた。
お義母さん『何て声ばかけてよかか分からん…ごめんねぇ。』お義母さんの声が震えていた。
私『大丈夫です、遠いのにわざわざありがとうございます。』
お義母さんは、母の頭をもう一度撫でると帰って行った。
#母 #お義母さん #胃がん #末期がん
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