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地方でも垢抜けは可能か

気づいてしまった。

今月に入ってから化粧をしていない。それどころか思い返すと今年に入ってから数えるほどしかファンデーションを使った記憶がない。
朝起きて、顔を洗ってかろうじて眉毛を描いて完了。髪型もざっくり一つ結びで済ますために梳かすことすらしない日もある。
自分の中の何かが枯れている感じがする。

そもそも服装からして適当すぎる。適当なニット(確かユニクロで1000円以下)、ヒートテックのスキニーパンツ、安物のダウン。おわり。靴も雪道でこけないようにスノーブーツをずっと履いてるだけ。本当はかかとのあるブーツとか履きたい。

ふと思い立ってワンピースを着た日。
「今日はなんだかドレスみたいな服着てるね」
環境のせいにするのはよくないことくらいわかってるけど、次の日からまた適当なセーターの日々に戻った。

なにか手を加えているわけではないのに、髪は傷み、肌は乾燥する。加えずとも手をかけないと、身体はどんどんしおれていく。
貴重な20代終盤の日々を捨ててしまっていいのか。

田舎でも垢抜けは可能か。
誰に見せるわけでもない、ただただ自分のために。

現状、
・美容師さんがヘアカラーをためらうほどのダメージヘア
・標準体重は下回っているのにやや肥満を示す体脂肪率の数値
・コロナとすっぴん隠しのマスクによる乾燥、皮むけ
・ほとんどがファーストリテイリングで構成される自宅のクローゼット

デパートのきらきらしたコスメカウンターでお姉さんに化粧品を選んでもらいたいなあ。デパコスなんて数年単位で買ってない気がする。
最近棚にしまったままだったリングフィットを久しぶりに引っ張り出した。ミブリさんは半年以上さぼった私を責めなかった。
ファストファッションで無難な服を季節ごとに買いだめするんじゃなくて、きちんと試着して、しっかり悩んで、着るだけでわくわくするような服を選びたい。

年末から続いた大雪はようやくピークを過ぎたようで、数か月ぶりにアスファルトが顔を出した。
春を忘れてしまいそうな毎日だけど、雪解けはかならずやってくる。
東北の遅い春が訪れる頃には、すこし自信のある自分でいられるといい。

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