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無職日記 #11

好きなものへの愛を書き連ねることが非常に楽しいものだということを
友人へのラブレターを書いて知ってしまったので、
今日は好きなマンガの話をしたい。

・ハチミツとクローバー
中学生のときにラブリーでファンシーな絵柄に惹かれて1巻を買ってみたのがきっかけ。美大が舞台の群像劇で、超有名な超名作。
「全員片想い」っていうキャッチコピーだったし、ラブストーリーだと思われがちなんだけど。
絵の柔らかさとは裏腹に、描かれている内容は
「大人になって広い世界に出れば出るほど、嫉妬するのも無駄なくらい“スゴイ人”ってたくさんいて、じゃあ一体自分は何者なんだろうって考えると出口を見失う」
という感じで結構ヘビー。大学生ってお金はないけど時間はあるし、その時間が有限であることもわかっているからこそ、そういうこと考えがち。まあわたしはその答えが出なかった結果、悶々といまだに考え続けていることになっているのですが。
「自分は誰なんだ」という問いに対する答えを見つける上で、恋愛は必要不可欠だと思う。好きな子ができると、ワクワクウキウキもするけれど、同時に無力感とか自分のダサさとかままならなさに直面する機会が嫌でもあって。
そんな「自分は誰なんだ?」を自分に問い続ける男の子と、神様に「絵を描くこと」だけを許され、与えられた女の子、の2人を中心としたお話。人間誰しも竹本くんであゆちゃんで真山なところを持っていると思う。
やばいこれハチクロだけでひと記事使ってしまいそう。

・3月のライオン
羽海野チカ先生の記念すべき2作目。気づいたらハチクロの巻数越えててびっくり。
ハチクロが「選択肢がいっぱいありすぎて迷っている男の子」の物語だとすれば、
ライオンは「生きるためにひとつしか選べなかった男の子」のお話。
幼い頃に家族を全員失った零くんは、居場所を得るために、ここにいていいと認められるために、将棋の道に進むのだけど、まず“何かを頑張らないと愛してもらえない”って、本当の愛ではないんですよね。
まるで捨て猫が拾われたかのように川本家の3姉妹と出会った零くんは、「無条件でいてもいい場所」を得て少しずつ幸せを取り戻していく。最近の号の零くんは不器用だけど本当に優しい笑顔を見せるようになりました。もうずいぶん長い間零くんのことを見てるから、小さい頃から知ってる近所のお兄ちゃんを見守ってる気持ち。
出てくるみんなが本当の愛と居場所を探している話。
わたしは島田さんに拾われたい。いつか山形県天童市にも行ってみたいです。

・DEATH NOTE
上2作のように考えさせられるマンガ、とは違うんだけど、わたしの拗らせのルーツとなった作品。
あらすじはもう言わずもがなだと思うので省略します。
中学時代わたしは実写版の松山ケンイチさんが演じるLにガチ恋していました。
できることならワタリさんの補佐としてあれやこれや身の回りの世話をしたかった。お菓子の買い出しならいつ何時でもやるし白シャツの洗濯わたしがやりますよという感じ。移動が必要なら車の運転もできます。心臓麻痺で死ぬのはちょっと勘弁。
さらにさらに、わたしのインスタのアカウントには1031って数字が入ってるのですが、あれわたしの誕生日とかじゃなくてLの誕生日が由来なんですよね。それくらいの心酔レベル。ちょっとどこか欠落した頭のいい人に惹かれがちなのはこのせいだと思われる。

・はぐちさん
こちらは結構新しめのここ最近大好きになったマンガ。
東京で一人暮らしをしているOLの八千代さんと、彼女のお家にやってきたはぐちさんという、大福みたいなちょっと不思議な生き物との共同生活のお話。
お仕事にお疲れ気味の八千代さんを、はぐちさんがご飯を作ってあげたり言葉をかけてあげたりして励ますんだけど、はぐちさんの言葉のセンスがポジティブすぎ絶妙すぎで大好き。八千代さんがどんなにネガティブな弱音を吐いても、びっくりするくらい前向きで幸せな返答をするんです。ギャンブルにハマったりちょっとバカなことしたりすると、「愚か!」ってときどき辛辣なんだけど。
わたしも家にはぐちさんが欲しいし、いつか誰かのはぐちさんになりたい。
炊き立てのご飯とか、洗濯物を干したときの気持ちいい風とか、そういうのが幸せだって思い出させてくれる作品です。
日曜日は寝て過ごさないでちゃんとお出かけしたいなって思う。
今は無職なので毎日が日曜日みたいなものだけど!

・エンジェルハント
生粋のちゃおっ娘だったわたしが当時のちゃおの連載のなかで一番心に残っている作品。
エンジェル、ゴーストバスター、前世、来世、、、みたいなダークなファンタジー要素がいっぱい詰まっててワクワクしまくりだった。小学生にはちょっと重たすぎるんじゃないかっていうラストも。
主人公がブロンドのくるくるロングヘアで、天音ちゃんっていう可愛い名前なのも好きだった。文芸部だった高校時代、花音っていうペンネームだったのはここから来ています(黒歴史)。幽霊避けのクロスペンダントとか、思い出を引き出せるマニキュアとか、物語のなかで出てくるグッズも小学生女子の心をくすぐる魅力的なものばっかりだった。思い出すだけで今もちょっとキュンとする。
ゴーストハントの呪文と魔法陣、今でも言えるし描ける。
小学生の頃って幽霊とか言い伝えとか大好きだったよね、魔法は本当に存在するって心のどこかで信じてたとこある。

以上、わたしを構成するマンガ5作でした。
感受性が強くて影響もされやすいので、
薦められたらなんでも読むしすぐに気に入ります。ちょろい。
読んでたそのときの背景とかも含めて好きになることが多いんだな。
そんなにたくさんは読まないけれど、好きです、マンガ読むの。

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