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DTM日和 2023年4月配信号 打込みのある風景

打込みのある風景ってどのような場所があるでしょうか。
通勤電車やビル群、無機質な工場?レストランやバー?意外と自然の中が似合うのかもしれません。打込みのある風景についての特集です。

部屋では自分の世界に浸っていたり、あるいは家族と過ごしたり。
私の場合はスピーカを通して音楽を聴くとすると、洗い物をしている時や何かしら家事をしている時が一番多いかもしれません。打ち込みメインの曲を聴くときはちょっと長い作業をする必要がある時や単純作業をする時が多いでしょうか。ビート物は仕事が捗ることも。SoundCloudなどでテクノをまとめているものを聞いたりします。

通勤

通勤時は意外と音楽を細かく聴く時もあるものです。だいたい顔を洗ったり着替えたりしつつ今日の打ち合わせや作らなければならない書類の事を考えて、通勤に出た時に音楽を聴いてリフレッシュする、という日常なのですが、束の間のリフレッシュだからこそ音楽をよく聞いています。UnderworldやL.F.O.などもよく聞きますね。

職場

職場では音楽は聞きませんが、ただ、いつも騒々しいオフィスが一瞬静かになるような時もあって、その時にバックに流れているコピーや空調などのホワイトノイズは耳残りすることがあります。空間に溶け込んでいる音って急に主役になったりします。メロディーを持たなくとも、どんな音でもフロントマンとなりうるんだな、と思うことが多いですね。

果てしなく続くような打込みのリフレインは青空に通じるものが有ります。春の空や冬の空、雲や雨、雷鳴の轟く黒い空。大気はさまざまな表情を見せてくれます。空の音など誰も分かりません。わからないが故に打込みの活躍のばがあるのだと思います。

自然の反復が繰り返される美しき海。個人的にはピアノ曲などが合うんだろうなと思いますが、アンビエント感のある曲もまた合いそうです。最近はドローンの空撮で美しい映像もありますよね。空撮の動画にもまた打込みの曲は似合いそうです。実は昔、高校生くらいの頃、海を題材にテクノの曲を作ったことがあります。どこかで動画にできるチャンスがあればと思っています。

植物

緑を見るとかなりストレスを感じた時でも心が癒されます。登山やハイキングが好きな方や庭いじり、観葉植物を育てるのが好きな方など、色々な接し方ができるのも植物の楽しみですよね。全編打込みと言うわけではありませんがかつてスティーヴィー・ワンダーが初めて制作した(だったと思います)映画音楽「Journey Through the Secret Life of Plants」には植物を思わせるタイトルの曲が並びます。これを聞いた時は表現力の豊かさに驚きました。

レストラン

アコースティックの音楽が似合う飲食店。でもよく聞いていると食事をする場所でも打込みの音楽を聴くことができます。こちらもアンビエント系の曲が多いのかもしれません。コンピレーションアルバムも色々と出ていると思います。あまり大音量でかかることはないのでしょうが、その場にあった雰囲気を支えるのにも打込み曲は使われています。

アパレルショップ

実は私がいつも注意してよく聞いているのがアパレルショップでかかるハウスやテクノの曲です。奥さんのお供で行った先で聞くのですが、比較的時流に乗っているものが多く、それでいて落ち着いた曲が多いので聞きやすいのです。ドラムのパターンや曲の盛り上げ方、あるいは聞き感触の良さなど参考になることが多いです。

ライディーン(YMO)のための記事ですね。この曲のコンセプトや由来についてはご本人たちの発言を含め「黒澤明監督がスター・ウォーズの様なSFを撮ったらどうなるか」「ロボットアニメ、戦闘機、力士の名前」など色々なものが混ざり合って説をなしています。かかつてアルファのCDの記載では「雷電」とする事もあったと記憶していますが、子供心にこの曲のイメージは雷鳴が轟く雨天そのもので、風神・雷神が暴れまくる恐怖や格好良さを感じていました。今でも梅雨時期にぴったりと思っています。


どうでしたでしょうか。
打込み主体の音楽も意外と生活に溶け込む物だと思います。DTM制作の楽しさの一つになりますよね。音楽とその曲が流れる風景について想いを馳せるのもたまには良いかもしれません。