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DTM日和 2023年6月配信号 Bit Of Beat新作情報!!
私のテクノユニットBit Of Beatでは比較的クラシカルなテクノを制作していますが、その中でも多少ハードなイメージのものを作りたいというのがここ最近の願望です。世の中ハード目のものが敬遠さえる部分もなんとなく感じるので、逆張りというか少しそういうのもあってもいいかなと思って制作することにしました。
デジロック
大体の場合は耳聞こえの良い音楽をと思って制作するのですが、たまには弾けた物も作りたくなるものです。このところはシティポップから90年代ポップを思わせる比較的美しくしっかりとしたメロディーに乗せた聴きやすいポップスがメインストリームとなっています。もちろんそれなりにしっかりとしたポップスを目指す・・・のも良いですがザラザラしたハードなテクノで攻めてみるのも良いかと思っています。
特に昨年の後半は別のボサノバのバンドでベースを弾かせてもらっていたので、ベースを活かしたテクノの曲をというのも一つの考えとしてありました。よりデジタルロックっぽい、圧力のあるベースを繰り出せればと思っています。
なにがハードか
フレーズを何本か出して構成を考えているのですが、これってハードなのか?と言うものばかりできてきます。ハードとはなんなんでしょう。ファズとかディストーションのようにエフェクターをを通すという感じのものもあれば、歌詞や歌がハードというのも有ります。打ち込みで言えばスピードも有るかもしれません。なかなか難しい問題です。
まだわかりませんが、シンセベースと手弾きのベースとでリズムを作っていくような事はやりたいと思っています。単にベースを弾いただけでは生演奏のキャリアの有る方に太刀打ちはできませんが、打込みには打込みの気合というものが有って、ちゃんと考えて音を作っていかないと線の細い物になってしまいます。そこが単純に譜面だけを打込んだものと、電子音を楽器として扱って打込んだものとの違いかと思いますので、そこは何としても頑張りたいと思います。
歌詞を入れるか入れないか
歌詞をつけるかつけないか、というのもまだ決まっていません。現時点では五分五分だと思います。今回は曲先になる見込みで、そこに歌詞が乗ってくる形を想定しています。過激な歌詞をつければいいのか、冷静沈着にポツポツと語るのか。有る意味どちらもハードな表現にもなると思っています。あるいはインストゥルメンタルで一気に押してしまうというのも有りでしょう。
ここで立ち返りたいのは私は普通のサラリーマンで、サラリーマンがテクノを作っているところがBit Of Beatの一つの特徴でもある、という事です。なんとなくサラリーマンというといまだに呑気な語感が有りますが、他の業種の方同様、精神的にも物理的にも日々ハードに送っています。派手ではないけど心の中にひずみの一つや二つ(実際は、20万くらいあると思っていますが)有ります。そのハードな側面を表現をどうやって出せるか、と言うことは考えたものにしたいと思っています。
アートはアート
昨今では良くも悪くもあまり過激な表現を特にSNSなどでテキストにする事が憚られる傾向があるかと思います。以前だったらロックの事を書くのに反逆だとか破壊だとか書いてもなんとも思われなかったと思いますが、今、このnoteで破壊と書いただけで何となく精神的に「大丈夫かな」と思ってしまいます。
とはいえ、アートはアート。空想の世界だからこそ表現できる物も有りますし、心の中で渦巻くものの表現は自由であっていいかなと思います。単純に破壊と言っても反社会的な意味ではなく、自分の恐怖心を破壊する事かもしれないし、今までの固定観念を破壊するものかもしれません。サラリーマンの啓発本にある“イノベーション”という言葉も破壊的〇〇と言うことも有りますしね。この時代でも多少ロック的なスピリッツが有ってもいいかなとは思います。
制作に向けて
この前半、思うように音楽的な活動が出来ませんでしたので、後半からは飛ばしていきたいですね。新作に向けてはまたご報告します!