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DTM日和 2023年7月配信号 テクノロック制作開始!

 Bit Of Beatの次回作に向け、デジタルロックのイメージを整理しています。テクノポップでは繊細な旋律やコードも重要なファクターですが、たまには破壊するかのような強い表現も良いかなって思っています。まだ取り掛かったばかりですが、何号かお付き合いください。

ロックを回顧

 イメージを整理するにあたり、ロックのアルバムを聴いています。ご存知の通りロックと言っても果てしなく広いカテゴリです。何を聞けばいいか悩ましいところですが、今回はシンセでどこまで荒ぶる事ができるかという事もあるので、70年代のハードロックを中心に聴きなおしています。生まれた頃がちょうど70年代ロックがピークアウトしたところだったかと思います。そのせいもあって、幼少の頃はテクノポップニューウェーヴに混じりまだざらざらした70年代のロックも巷に流れていたかと思います。その辺を思いだしつつ、ロックバンドを組んでいた2000年頃は特によくロックを聴きました。
 当時聞いていたのは、昔のものならディープ・パープルやレッドツェッペリンと言った70年だロックの王道、イーグルス、レイナード・スキナードや、バッファロースプリングフィールド、ブルースロックだとクリームやブルースブレーカーズなどなど激しいものから聞きやすいものまで楽しんで聞いていたものです。
 さて、しかしながらテクノポップと古くからのロックとは音楽的にも文化的にもかなりの隔たりがあります。それをそのまま持ってきてもどうにもならないですよね。Bit Of Beatはテクノポップのユニットですからその範疇で、ロックの持つ凄みが出せると良いなとは思っています。

破壊と再生!?

 あまり最近の方は「破壊」だとか「地獄」だとかは耳慣れないでしょうが(笑)。ロックの持つ破壊性は一つの醍醐味でもあります。物理的に破壊された音を奏でることもそうでしょうし、音楽のもつ予定調和を崩すということもあるかもしれません。またファッションや文化的なある種の破壊もロックの魅力です。
 さてこのご時世、なかなか思い切ってエッジの効いた事をするのは難しいのですが、合法的な事であれば、既存の概念を崩して新たな概念を作ると言うのはイノベイションそのものです。少しでもそのエッセンスを入れられればと思っています。

モチーフはこうなる!

 前作「Doh-Shin」が江戸時代をモチーフにしながら現実的な、組織的な強さを表現しました。今回もダークである部分はあるのですが、もう少し非人間的な部分は出してゆこうと思います。テクノポップの原点に帰って人間から少し離れたところロックを意識する事を考えようと思います。
 まだタイトルは決まっていませんが、キーワードとしては惑星やビッグバンのような宇宙的なものや、心理戦のような内面で熱く火花を散らすもの、あるいは、方程式や次元など数理的なもの。色々と心の中をよぎります。も少し考えてから決めようと思います。次号あたりに発表できると良いですね。

リズムトラック

 打込みの特徴に一定のリズムを機械的に繰り返すことができる、と言うのがあります。人間ならではの味を放棄した時にこの強みは意義を持ってきます。ハードなものを作るにも人間の役割は大きくて、人が演奏する表現は中々手強いものがあります。それでもドーンと重厚感のあるリズムを機械的に繰り出すことができれば、テクノポップとしてはかなり面白くなるのではないかと思っています。淡々とした部分にもこだわりを持ちながら進めたいと思います。

次号は

 今、モチーフにしたりイメージしたりしているものも設計図的に整理しようと思います。次号はタイトルは書くことができればと思っています!