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DTM日和 2023年8月配信号 次回作タイトル発表!!

暑い夏をぶっとばせ!
中年になるとなかなかそうもいかない日々です。
ですが、DTMは熱く行きましょう!今月はBit Of Beat の第8作目のタイトルの発表と作品へのアプローチについて特集します。

タイトルは「Consideration」

 Bit Of Beat 第8作のタイトルは「Consideration」となりました。
 よく考える事、思慮、など「考える」という意味合いになります。前回お話しした通り、今回はロック色のあるテクノにしようと考えています。ロックはどちらかと言うと考えるよりは「感じろ」の世界なのかもしれません。ですが、そこは逆サイドをついて「考える」事としました。

考えるを考える

 何をそんなに考えるのでしょうか。あるいは思慮を巡らすのでしょうか。考えるを考えるなんて普段の私なら面倒臭くなっておそらく投げ出してしまうでしょう。しかし、今回はBit Of Beatとしての表現ですからそういうわけにも行きません。
 私が子供の頃と比べて世の中は大きく変わりました。今ではより多くの情報が手に入りますし、より多くの意見と触れ合うことができます。多くの情報が手に入れば自ずとそれに基づいた判断なり意見なりを作っていく事になります。取捨選択も必要になることでしょう。頭に残らない情報の多くは忘却のかなたに葬られる事になるのかもしれません。そのように何らかの情報ががあればなんらかの考えを巡らす事になります。その作業は人間の持つ知的な部分であり、日々の生活をより良くするため、そして何かしら芸術活動をするのに不可欠なものなのかもしれません。
 一方、情報に悩まされる事もあります。ある情報を知ってしまったがために悩んだり、怒ったり、妬んだり、傷ついたり。たまには嘘の情報に裏切られてしまう事もあるかもしれません。その時に至っても人は多くのことを考えることでしょう。これは人間生活としては意識せずとも日常茶飯に起きている事ですよね。

過情報化

 現代は一人一人が扱う情報の量が右肩上がりに増えている気がします。例えば今日から見て明日は、このNoteの配信をする予定なのですが、それと同時に近所で何かのイベントがある日であり、買い物がしたかったお店が休みの日でもあります。さらにいつかネットで買った物が届く日であり、人との予定合わせがSNS経由で決まるかもしれない日でもあります。
 おそらく、私が小学生の頃なら当時の大人であっても仕事でもなければ(あるいは仕事でも)これほどの情報を同時に全てを把握することはできなかったでしょう。何かが届く日は「おそらく」2、3日後だろうし、近所で起こりうるイベントは雑誌かビラ、もしくは話好きのご近所さん経由で知らなければ知らないままだったかもしれません。そもそも考えようもなかったかと思います。
 多くの情報を得られるようになった事により、以前よりたくさんの事を同時にこなす事ができるようになりました。このメリットは計り知れません。ただ、同時に多くの情報を理解して判断する事も右肩上がりになってきました。Noteの中身をチェックして、リアルタイムの天気を確認しながら近所のイベントに行くか行かないか決めて、行きたいお店に行く日にちを決めて・・・。これも度をすぎると辛い作業にもなります。

Consideration

 考えることと考えすぎること。今回はその狭間に身を置き、テクノで何かしらの表現ができればいいと考えています。すでに「考えることと考えすぎること」を考えすぎているのかもしれませんね。でもその矛盾すらも取り込むのも面白いと思っています。
 テクノは心の中の音楽を機械で表現しようという音楽ですから、古くから矛盾や固定観念と格闘しながら発展していった音楽とも言えます。矛盾に強いところを自分なりに表現できればと考えています。

次回は

 制作が少し遅れていますが、核となるドラムの音作りを終えセットしました。これからはメロディーを作っていく作業になります。また進捗を報告しますね!