2022ー23 プレミアリーグ 第3節 トッテナムvsウルヴァーハンプトン 備忘録記事
トッテナム1-0ウルブス
得点者(TOT)
64' 10ケイン
得点者(WOL)
なし
両チームのフォーメーション
ハイライト
前節、チェルシーと2-2の引き分けで終わったトッテナム。今節は、ウルヴァーハンプトンとの対戦になった。
開幕から2試合は4バックを採用していたウルブスだったが、この日はスリーバックで挑んできた。中盤はこの夏にスポルティングから加入したヌネス、ネヴェス、モウティーニョの3枚。ネトとアイト=ヌーリがWBとなり、ジョニー、コリンズ、キルマンがDFラインに入った。
ということで、この日のウルブスが完全にトッテナムのビルドアップをメタるような戦い方。前半は2トップ+スリーセンターで中央を封鎖して守るような形を取る。
ここでもチェルシー戦に引き続き、出し手となる選手は放置でOK。受け手はちゃんと捕まえるという方針に見えた。その中でもポデンスの立ち位置はかなり厄介。受け手となるホイビュアやベンタンクールをしっかり背中で消して、縦には入れさせない守りを見せていた。
そうなるとトッテナムは外循環で壊しにかかるのがセオリーになる。それでもサイドでの枚数は基本的に合うため、どこかで工夫して相手を剥がさないとフリーな選手を作れない状態だった。
気になったのはそこで相手を外すことが出来なかった点。折角エリア付近まで近づいてもクロッサーに対して1枚着いてくる状態であった。なのでクロスをエリア内に供給出来ない序盤戦という感じだった。
それでもダメならシンプルな裏抜けで走らす!という形も試みていたが、ここもマークが付いてくるため、正直効果出来では無かった。
しかし、ウルブスの守り方が完璧だった訳では無い。縦の封鎖の意識が高い割には、ダイアーからアッサリと縦に付けられるシーンは幾つか見られたように思える。13分の場面では、ダイアーの楔を受けたベンタンクールのがレイオフでホイビュアに前を向かせる。そこから裏に走るデイビスを使っていた。このように、一回縦に付けることで相手の足を止めつつ裏を狙う方法は良かったと思う。
前半は割かしトッテナムがボールを握っていたものの前半のシュート数はウルブスが圧倒。奪ってからのロングカウンターであったり、保持でボールを動かしつつ落ちてくるポデンスと逆の動きでゴールへ迫るゲデスのコンビはとても脅威であった。
また、ボックス内に飛び込むヌネスもかなり怖かった。42分には、押し込まれた所から左右に揺さぶられると、真ん中でボールを拾ったネヴェスのふんわりとしたパスをヌネスに頭で合わされてしまうがゴール右へと外れ難を凌いだ。
トッテナムのこの日のファーストシュートは前半45分。真ん中を経由してサイドへ展開した所からペリシッチがクロス。これにケインが頭で合わせるも、ジョゼ・サーのファインセーブでゴールならず。ようやく続けてクロス攻撃が1つの形になった場面だったし、ここも中盤で縦を付けた所から始まっている。
前半をスコアレスで折り返し迎えた後半。ここで変化が見られた点と言えばCHのプレーだろうか。前半はパスで動かすことが多かった2人が、ボールを運んで相手を引きつけリリースしたり、ブロックの外で顔を出しつつ左右に振るシーンが見られた。
そうなれば前進することも可能。そこから、右の大外で開くようになったクルゼフスキを活かしつつ攻撃をする。開いて受けるクルゼフスキの個の力によって右サイドを徐々制圧すると、そこから十八番と言えるインスイングクロスでチャンスを生み出した。
一方でウルブスも前半同様に左右に揺さぶりながらの攻撃を続ける。そのため、我慢比べみたいな展開が続いた。
すると迎えた64分。ソンのコーナーキックをペリシッチが二アサイドで反らし、最後はコリンズのマークを外してフリーになったケインが頭で押し込んで先制に成功する。
ようやく先制したトッテナム。これにより前掛かりになったウルブスに対し奪ってひっくり返す作業まで出来ていた。途中から出場したリシャルリソンは、ポジティブ・トランジションの局面で良い働きをしてくれたように思える。
終盤は途中から入ったトラオレやヒメネスといった攻撃的な選手によってゴールを脅かされるも何とかシャットアウト。試合は1-0でトッテナムが勝利を収めた。
雑感
ここまで2勝1分。この試合は今シーズン初のクリーンシートを達成した。
試合としては前半は完全にメタられた気がするなと感じた。それでも落ちてくるCHに着いてくる素振りが無かったため、後半はそこを利用しつつホイビュアとベンタンクールが良いパスを配球していたように見えた。
チェルシー戦からの課題は変わって無いものの、ボールを持っても運んで剥がせない状態が続いたあの試合よりかは、そこの部分は良くなったと思う。後はダイアーが剥がしてくれるようになったらなー。
後はクロス爆撃で貢献したペリシッチとクルゼフスキは様々である。左右から球種の違うボールが飛んでくるのは、相手DFにとっては嫌なはず。今回はゴールへと結び着かなかったが、次節はそこからの得点に期待したい。
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