2022ｰ23 カラバオカップ3回戦　ノッティンガム・フォレストvsトッテナム　備忘録記事

フォレスト２ー０トッテナム

得点者（TOT）
なし

得点者（NOF）
50'　32レナン ロディ
57'　11ジェシー リンガード

両チームのフォーメーション

ハイライト

　2022―23シーズンのカラバオカップの初戦。相手は、現在プレミアリーグで最下位に沈むノッティンガム･フォレストである。

　ミッドウィークでのカップ戦ということもあり、大幅なターンオーバーが慣行されるかと思われたが、前節のリヴァプール戦から変わったメンバーはわずか4人。フォースター、サンチェス、ドハティ、スキップだけである。

　対するノッティンガムは、オーリエとイエーツを除いた9人をスタメン変更している。

　前回リーグ戦で対戦は、フォレストのビルドアップからの攻撃をなかなか止めることが出来ず、サイドから押し込まれてしまうケースが多め。

　保持の面でもオープンな展開になった後半を除けばあまり全線に収まるシーンが少なかったと記憶している。

　そして今回の対戦も前回と似たような雰囲気で試合が進む。トッテナムのビルドアップ自体は、フォレストのハイプレスによって封殺。前線に蹴り飛ばしても、そこで収まらないのでフォレストの攻撃を受けるという流れであった。

　そして、ポジトラの迫力も薄め。ケイン、クルゼフスキ、ソンのトリオだったからこそ、カウンターが完結していた前回対戦とは違い、今回は守→攻に切り替わっても素早く攻めきることが出来ていなかった。

　前半から押し込まれ続けた結果、何度かピンチを招いたものの、この日移籍後初先発を果たしたフォースターのファインセーブで凌ぎ、前半を０ー０で折り返す。

　後半になってからもカウンターの精度が上がらない。50分には、ポジトラに転換してからビスマに対してのサポートが無く、中盤で囲まれてしまいボールロスト。ファウル気味にも見えたが主審は笛を鳴らさなかった。

　そこからのネガトラの精度も低い。ボールを繋がれ、サンチェスと1vs1になったロディにカットインから右足でシュートを決められ失点をしてしまう。

　更にその7分後には相手ゴール前でまたもセルフジャッジからボールをロストしカウンターを受ける。右サイドを駆け抜けたオーリエのクロスをファーサイドでサリッジに折り返され、最後はリンガードに頭で押し込まれ2失点目を喫する。

　この2失点の直前にはトッテナムの選手がセルフジャッジを行い、そこからカウンターを受けているという共通点がある。この試合の基準で言えば、あの2つのシーンはノーファウルが妥当だと思うし、そこで足を止めてカウンターを受けている方が悪いと思う。

　この2失点を受けてコンテもようやく選手交代を行う。怪我から復帰したリシャルリソンとクルゼフスキ、そしてブライア･ヒルを投入する。フレッシュな選手たちが前線に入ったことで、ボールを収める基準を作れるようになった感じはした。

　また65分にはドハティを下げてスペンスを投入。サイドに流れるクルゼフスキとの連携で右サイドから押し込もうとしていたのは良かった部分である。

　更にトッテナムにとって追い風になったのは、75分にカウンターから抜け出そうとしたリシャルリソンに対しマンガラが後ろから蟹挟みのような形で止める。この危険なプレーがこの日2枚目のイエローカードの判定となり、退場となった。

　数的優位に立ったトッテナムはここから猛攻を仕掛ける。長い時間ハーフコートでの攻撃が続くが、2失点という壁は想像以上にでかかった。５ー３ー１のような形で守るフォレストに対しサイドから攻め立てるもゴールを奪うことが出来ず。

　81分に、ダイアーのアーリークロスにリシャルリソンが頭で合わせてネットを揺らすもオフサイドの判定でノーゴールに。

　後半アディショナルタイムに10人ながらも上手く時計の針を進めたフォレストがホームで勝利。トッテナムは3回戦での敗退が決まった。

雑感

　シンプルに走れて無かった。前回フォレストと対戦した際に一番効果的だったトランジションの部分もボロボロだったので、そりゃ厳しいなと感じた。2失点もセルフジャッジからネガトラに以降できずにカウンターでひっくり返されてるからね。

　それに加え、やっぱり勤続疲労は間違いなくあるだろう。前線が動けてないのとカウンターに以降した際にボールホルダーに関わる選手が少ない。単騎でどうにか出来るソンがいないのだから、周りが関わらなければカウンター成立できないと思う。そこで関われない、走れない、ボールホルダーを追い越せないは疲労が原因な気がする。

　後半流れを掴んだのはフレッシュなメンバーを前線に揃えてからである。ただ、既に2失点しているのはデカかったと思う。ここの交代の決断はもう少し早めて良かったのでは？とコンテに問いたいところだ。

　4つのタイトルの内、1つを早くもワールドカップ前に逃してしまう格好になった。素直な気持ちを言えばすごく残念である。

　ワールドカップ前の試合は次でラスト。相手は直近のリーグ戦で2試合連続劇的な勝利を収めているリーズだ。そこを叩いて、気持ち良くワールドカップを迎えたい。

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今回は無し