2022年 カタールワールドカップ グループF 第2節 ベルギーvsモロッコ 備忘録記事
ベルギー0-2モロッコ
得点者(BEL)
なし
得点者(MAR)
73' 6ロマン サイス
90+2' 14ザカリア アブカウ
両チームのフォーメーション
ハイライト
前節強豪クロアチアと引き分けたモロッコは、グループF大本命であるベルギーとの対戦となった。
この日のモロッコもクロアチア戦と一緒でまずは守備が入るスタンスを取っていた。4ー5ー1のスリーラインを形成しながら、中を閉めて守る形である。
ベルギーのビルドアップは2CBに加えて+1枚関わる感じ。これが左SBのカスターニュだったり、CHのオナナかヴィツェルのどちらかだったりする。
それに対してモロッコは睨みながらまずはスペースを守ることを優先。そこでボールを運んできたりしたら相手に出て行く。ここの意思統一であったり、このポジションだったら誰が出て行くかみたいなチームでの「決まりごと」がハッキリしているためエラーが非常に少ない。だから守れるという感じである。
ベルギーもビルドアップ隊を経由しながら左右に揺さぶるも、なかなか差し込むタイミングを見つけられていなかった。カナダ戦のようなロングボールで背後を狙うシーンもあったが、ここも競り負けるなど攻撃で良い形を作れないシーンは目立っていた。
一方でモロッコの保持は、右サイドからの攻撃が主な武器であった。特に、カスターニュの背後に抜け出すツィエクを中心に押し込むケースが多めである。ここから押し込み続けていたのは凄く印象的であった。
また、左サイドでもIHの選手がボールを迎えに行った際に、マークについているベルギーのCHの選手が着いてくれば、WGが絞って受ける形を行っていた。
前半45分には、そのツィエクが右サイドの角度があまり無いところから直接FKを決めてネットを揺らすことに成功。しかし、OFRの結果オフサイドとなりノーゴールとなった。
後半に入っては序盤はベルギーが押し込む展開を作るも、この日緊急でスタメンとなったムニルのファインセーブを中心にゴールを死守する。
その後はモロッコがボールを保持する展開が多め。アンカーのアムラバトが上手く顔を出してフリーでボールを受けたりしていた。また、サイドから中央を経由して広いサイド振り直すなど、ベルギーの守備を左右に揺さぶるのを心がけていた印象を受けた。
そんな中で迎えた73分。上記で書いたような、右サイドから中央を経由し、左サイドの高い位置で受けたアッラーが倒されFKを獲得する。キッカーのサビリがインスイングのボールを入れると、ニアサイドに走り込んできたサリスが触ってゴール。待望の先制点を獲得する。
この試合での決勝トーナメント進出を決めたいベルギーは、トロサール、デ ケテラエル、ルカクを投入し攻撃に出る。しかし、ムニルを中心としたDF陣を破ることが出来ず。
試合は後半アディショナルタイムに突入。すると、ゴールキックの流れから抜け出したツィエクが相手DFを剥がし、ゴール前に折り返すと最後は途中出場のアブカウがニア上を撃ち抜く豪快なゴールを決めてモロッコがリードを広げた。
試合はこのまま2ー0で終了。モロッコがFIFAランキング2位の強豪から大きな勝ち点3を手にした。
雑感
守備の部分は前回から引き続き良かった。そんな中でも個人的に印象に残ったのはセットプレーで工夫である。
クロアチア戦では良い守りを見せるも攻撃の面ではクオリティ不足だったように感じる。特にアタッキングサードでの質は、他の国に比べるとやや劣ってしまう。
そんな中でセットプレー絡みで2得点をあげたのはポジティブな面である。自分たちの弱みと向き合いつつ、どうやったら得点を奪えるのかを考え工夫した結果だろう。
サッカーは相手より多く点をいれないと勝てないスポーツであるため、勝つための策を用意出来ているあたりにモロッコの強さを感じる試合であった。
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今回はおやすみ!
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