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2022関東大学サッカー1部 第1節 明治大学vs東京国際大学 ハイライト記事

明治大学0-4東京国際大学

得点者(明治大学)
なし

得点者(東京国際大学)
31分 10落合陸(4年=柏Uー18/柏内定)
34分 10落合陸
65分 9佐川洸介(4年=C大阪Uー18)
90+3分 18尾崎岳人(2年=堀越高校)

両チームのスタメン

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ハイライト

 昨年、関東大学サッカーリーグ2部を首位で昇格した東京国際大学と明治大学の一戦。

 互いにベーシックな4-4-2を組みながら、序盤に主導権を握ったのは明治大の方であった。ボールサイド側のCHがサイドに流れ、CHーSHーSBでトライアングルを組みながら、サイドからの攻略を図っていた。

 特に右SHに入った1年生の藤森颯太(1年=青森山田高校)が果敢な仕掛けを見せ、明治大の攻撃にリズムをもたらしているように見えた。

 最初の15分間ぐらいは明治大のペースで試合は進む。正直この立ち上がりを見た感じ、明治大学がこの後4失点をするという未来が見えない感じもした。

 しかし、東京国際大にも大きな武器がある。187㎝ある佐川洸介(4年=C大阪Uー18)と、抜群のスピードを持つ師岡柊生(4年=日本航空高校)による2トップの破壊力が時間が経つ度に存在感を増していく。

 すると迎えた30分。ボールを受けた佐川がエリア内に侵入すると明治DFに倒されPKを獲得。これを落合陸(4年=柏Uー18/柏内定)が決めて先制する。

 更に得点から3分後。久保田真央(4年=山梨学院高校)のロングボールにオフサイドラインギリギリで抜け出した師岡がマイナスに折り返し、ボールを受けた熊坂光希(3年=柏Uー18)が落とすと、走り込んできた落合がエリアの外から強烈なシュートを決めて2点目を挙げた。

 立て続けに2得点を決めた東京国際大はここから一気に試合の流れを掴む。カウンターで敵陣に押し込んだ後にボールを奪われても、素早いカウンタープレスで即時奪回。特に中盤でのインテンシティはかなり高く、そこの肉弾戦には勝てていた。

 明治大としては前から圧力をかける東京国際大の中盤を剥がし、間延びした間に立つFWにボールを届けられるか?という展開になる。そこで上手く浮く佐藤恵允(3年=実践学園高校)に入った時は上手く加速出来ていた。

 後半も似たような展開。明治大学はどれだけ2トップに縦パスが入るかである。サイドは人に捕まっている状態なので、真ん中から打開するのは一つの策だったと思う。そのため中央で背負えれば攻撃に転じることが出来るが、そうでないと再び東京国際大のプレスの餌食になる流れであった。

 東京国際大の素晴らしいところはディフェンス時に誰もサボらないこと。決して明治大がサボっていた訳では無いものの、東京国際大は全体的に献身性が見えた。そのため2トップの2人もプレスバックを続けるし、DFラインも何度も押し上げてコンパクトを維持していた。

 すると65分には、自陣でのFKを板倉健太(2年=山梨学院高校)が蹴ると、これに競り勝った佐川が繋ぎ、ボールを受けた師岡がエリア内で相手CBを背負いながら落とすと、最後は佐川がシュート。これが明治大の選手に当たった後にポストに跳ね返ってゴールへと吸い込まれる。

 3点のリードを許した明治大は途中でシステムを4-2-1-3に変更。ここで左WGとなった佐藤が存在感を見せるがシュートはGKに阻まれてしまう。

 その後、攻勢を強める明治大に対して東京国際大は選手交代で時間を費やしながら強度を落とさない方向にシフト。迎えた後半アディショナルタイムには、再びロングボールに抜け出した古澤ナベル慈宇(2年=青森山田高校)が飛び出して来たGKを交わして折り返すと、最後は尾崎岳人(2年=堀越高校)が無人のゴールへと流し込む。2トップに変って出場した2人が得点に絡み4点目が生まれた。

 試合はこのまま4-0で終了。昇格組の東京国際大が明治大相手に大きな勝ち点3を手にした。

この試合で気になった選手

明治大学
FW 10佐藤恵允(3年=実践学園高校)

 明治大学の中で気になったのは10番の佐藤である。ポストワークであったり、ライン間で浮いてのターンなど自陣のゴールに向きながらもプレーできる選手という感じはした。ただ、WGで見た感じだとサイドに流れて切り込んでシュートを打つ流れの方が得意そうな雰囲気は感じた。シュートに威力はとても強い。

東京国際大学
FW 11師岡柊生(4年=日本航空高校)

 スピードに乗ったドリブルと素早い切り返しで相手を翻弄するアタッカー。エリア内に入ると自信を持って仕掛けるプレーが多かったし、一気に3人を交わしたシーンは圧巻の一言であった。また、相手DFラインとの駆け引きから裏抜けするパターンも持っている。今季の注目株と言っても良いかもしれない。

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