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2022ー23 プレミアリーグ 第9節 アーセナルvsトッテナム 備忘録記事

アーセナル3-1トッテナム

得点者(TOT)
31' 10ハリー ケイン

得点者(ARS)
20' 5トーマス パーティ
49' 9ジェズス
67' 34グラニト ジャカ

両チームのフォーメーション

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ハイライト

 代表ウィーク明け最初のゲームとなったこの試合。首位を走るアーセナルと勝ち点差1で追うトッテナムのノースロンドンダービーである。

 前半からアーセナルのビルドアップに苦戦をするトッテナム。アーセナルはCHのジャカを一列上げて、パーティーをアンカーとして振る舞うような中盤を採用。そこにジンチェンコが絞って来たり、ホワイトがハーフレーンに立つような配置でビルドアップを行なう。

 対するトッテナムは5-4-1で自陣に籠もりながら守備をする。アグレッシブなプレッシングを見せたレスター戦と違い、この試合は割り切りながら守るというのがテーマだったように思える。

 しかし、自陣でブロックを築いても易々と前進されてしまう。特に面倒だったのは左サイドで上手く顔を出すジャカだった。リシャルリソンの脇で顔を出してそこからボールを引き出し、SHのマルティネッリに繋ぐ。そこからマルティネッリのドリブルでトッテナムDF陣を引きつけて中央に当てるパターンが多かった。そこでトッテナムの中盤がズレればソンの脇に立つホワイトが顔を出してフリーになる流れだ。

 一方でアーセナルの右サイドも幅を取ったサカにボールが入る傾向が強め。サカがボールを持つタイミングでホワイトが追い越してくるため、DFは飛び込めない展開が多々みれらた。そこからマイナスに立つウーデゴールに入り、左足でシュートもしくはクロスを上げられるという流れだ。

 それに対しトッテナムのビルドアップは完全に機能停止。アーセナルはジャカとウーデゴールでトッテナムの両CHを捕まえる形を採用。パーティの脇に立つソンに対しては、サリバがしっかりと対応していた。

 また、ホイビュアが列落ちをするとそれに呼応してジャカは1列前に出る。この枚数を合わせてくるプレッシングにも苦しみ、相手を外してもその先で受けられる選手が居ない状況が多かった。

 カウンターアタックも収まり所であるケインに対しては人数をかけて守る。9分に差し掛かる場面では、ロリスのロングボールを受けたケインに対し、アーセナルの選手が5人ほどで囲んでボールを奪っている。

 そんな局面の中で試合が動いたのは20分。サリバからのパスを受けたサカに2人で対応するとマイナスで浮いていたホワイトに繋がれ、最後は横パスに走り込んだパーティにネットを揺らされて失点する。

 それでも29分。ベンタンクールのボール奪取からロングカウンターが発動。前線の連携から相手エリア内に侵入すると、セカンドボールを回収したリシャルリソンがエリア内で倒されPKを獲得。これをケインがど真ん中に蹴り込み同点にする。

 伝家の宝刀であるカウンターからPKを獲得し、何とか同点に追いついたトッテナム。その後は両チーム得意とする攻撃パターンの応酬を繰り返すも前半は1-1で折り返す。

 両チーム交代が無いまま迎えた後半。49分に早くも次の1点が生まれる。右サイドでボールを受けたサカがカットインからシュートを打たれると、GKロリスが弾いたボールをジェズスに押し込まれ勝ち越しを許す。

 後半の頭に手痛い失点を喫したトッテナム。後半も再びカウンターからゴールを狙おうとするが、前半のような鋭さを欠いてしまう。

 すると62分にエメルソンがマルティネッリの脛に目がけて足の裏でタックルに行き一発退場。これで数的不利になってしまう。その5分後には、この日リンクマンとして抜群の働きを見せていたジャカに決められ3失点目。これで試合はほぼ決まってしまった。

 コンテ監督は前線の選手を下げて、ドハティ、サンチェス、セセニョン、ビスマを投入。5-3-1で明確に割り切る采配に出た。

 これ以上傷口を広げないために守備的な布陣にシフトしたため、そこから攻撃の形は作ることが出来ず。試合はこのまま1-3で敗れた。

雑感

 試合が始まる2時間前に川崎Fが札幌に劇的な敗戦を喫したため、正直冷静な状態でこの試合を見られていなかった。ということで嫌々見返し方が、正直アーセナルの強さに屈服してしまった。

 リスクマネジメントを取りつつも自チームのストロングポイントであるサイドを起点に攻めていたのが印象的だったし、そこがダメでも間に落ちてくるジェズスで前を向けるのは本当に凄いなと思った。

 エメルソンに退場によって完全に試合が死んでしまった感があるが、それ以前に力の差はハッキリしていたと思う。特にカウンターへの対策をかなりされていたのは痛かった。こうなると今のトッテナムには攻め手が無い。

 前節のレスターとは違い、ボールを持ってしっかり戦えるチームであるため、そりゃあの試合のようには上手く行かないよなと感じた。この上位対決で得た経験を糧にして、次の対戦ではしっかりと勝ちたいところだ。

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今回は無し!


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