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柔らかで風味の良い 黄ニラ

かつて中国野菜はかなり高価な野菜として、一般にはあまりお目にかかれなかったのですが、現在は青梗菜もターツァイもスーパーの身近な野菜として販売されています。その中で、まだ比較的高価で一般にはあまり使われていないのが黄ニラ。ニラのように香りもクセがなく、やわらかな中にもシャキシャキとした歯ごたえがあるおいしい野菜です。

現在、黄ニラは国産の野菜。生産地として名高いのは岡山県です。黄ニラはニラと種類が違うのでなく、普通のニラを育てるときに遮光して軟白栽培して育てるため、葉が緑色にならず、やややわらかで黄色くなったものです。

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黄ニラは、岡山県玉柏大原牟佐地区で、明治時代後期から栽培が行なわれていた長い歴史をもつ伝統野菜です。現地の方のお話では、大正時代頃から赤出しの具にして食べていたとか。確かに赤出しの味噌汁に浮かんだ黄ニラは色鮮やかで美しい味噌汁になりますね。また、黄ニララーメンも有名です。

家庭で食べるときは、スープや炒め物に。ただし、デリケートな野菜なので、低温で手早く炒めることがコツ。シャキシャキ感と栄養素を損なわずに食べられます。

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