見出し画像

ポメラ買った

キングジムのポメラを買った。ポメラは文章の作成に特化したガジェットで、ネットにつながらない小型のワープロのようなもの。


アマゾンから昨晩家に配達された。早速キーボードの使い心地やスマホへのデータ保存の方法をあれこれ試している。

ポメラを箱からあ取り出した時、「思ってたよりでかいな。」と感じた。MacBookの三分の一くらいはある。パソコン持ち歩くのそれほど変わらないんじゃないかと、勢いで買ったことを、うっすらと後悔した。

キーボードは小さい。でも、それほど打ちにくいわけでもない。パチパチという耳障りな音がしないので他人がいる喫茶店でもそれほど気にしないで使えそうだ。

作成したデータの移行は、Wi-Fiでスマホとつないで、データを直接操作する方法については、ポメラ側とスマホ側の両方でデータをやりとりする前に設定作業をしなければいけない。待ち時間が発生するのが難点。

短い文章ならポメラでバーコードへ変換して、バーコードをスマホで撮影して取り込むほうが、お手軽にさっとできるような気がする。

普段27インチのモニターを使っているので、ポメラの小さな画面はどうかと心配していたが、今のところ問題ない。ちゃんと見えている。それよりも、どれだけ眺めていても、自分が書く文章だけしか表示されないので、書くことへの集中力が途切れないのがいい。

スマホでもパソコンでも文章をひねり出すことが少しでも停滞すると気分転換と自分に言い訳をしながらツイッターやネットニュースなどを見てしまう。気が散ってしまうことはわかっているけど見てしまう。自分の意思の力ではどうにもならない。クリックすれば見れる環境があれば、どうしても見てしまう。

文章を書き始めるときが一番危ない。とりあえず、軽くニュースをチェックしてから書き始めようなどと、甘い考えを持っていると、ニュースからニュースへ、そこからSNSへとネットをさまようことになり、あっというまに15分、30分を無駄にしてしまう。その点、ポメラは自分が書く文章しか表示されない。

実際に自分で体験してみると本当にその通り。書くことに集中できる。ポメラはデジタルの紙と鉛筆だ。

朝起きてすぐに頭の中で考えていることを、とにかく勢いにまかせて書き出すと精神の安定によいと、何かの本で読んでしばらく続けたことがある。その時はA5サイズのノートに水性ボールペンで書きなぐった。手で書く時は、気分が乗ってくると手の動きと思考の流れがリンクして、まことに心地よいものだが、書き込まれたノートがどんどん貯まっていってしまう。家の本棚で大事に保管して、老後に読み返す楽しみとするのもいいかもしれないのだが、字が汚すぎて読む気もおこらないし、人に聞かせられないようなことも勢いに任せて書いてしまっているノートを、妻にこっそり読まれる危険もある。

ということで、Evernoteで直接書いてみたり、時には紙に書いて写真にとって、Evernoteに取り込んだりしていた。とはいえ、スマホやMacは気が散ってしまうのでなんとかしたいと思っていた。

それに加えて、休日などにファミレスや喫茶店などで書いてみたかった。MacBookで書こうとデイパックにパソコンと電源アダプターを常時いれておいて持ち歩いたこともある。やはり重たいし大げさすぎる。喫茶店の小さなテーブルにMacBookを開陳してパチパチやるのは大げさすぎる。気分としては小さなノートに、思いついたことをメモしている。というくらいの雰囲気で過ごしたいのだ。ポメラならドトールの小さなテーブルでも、それほど違和感ないし、居酒屋の片隅でひろげても許してもらえそうな気がする。

文章に向き合う集中力が途切れない、楽しい。意味もなく長文を書きたくなる。だらだらと朝起きてからの出来事を思いつくままに書いてみたくなる。ブログやツイッターにあげようとかそんな意図はなくとも、ただ書いているだけで楽しい。

書いた文章がポメラという物理的な箱、装置にこっそりと蓄積できるのもいい。スマホでもMacBookでもクラウドに保存することにしていた。ポメラも逐次そうすることも可能だが、普段はポメラの中にだけ保存しておいて文章を活用するときだけクラウドにあげることもできる。32ギガのSDカードを装着すれば、ほぼ無限の文章を保存できる。

本当にこれは気分の問題でしかないのだが、ポメラという秘密の箱にだけ、モーニングノートの内容が保存されているほうが安心感がある。その秘密の箱をなんなら常時携帯できて、いつでも取り出せて、いつでも追加で書き込むことができる。そんな環境を手に入れたことがうれしい。

買ってから一日しかたっていない。自分の勝手な思い込みばかり書いているような気もする。しばらくはいじり倒してみたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?