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散歩 ベトナム料理、プリンアラモード、銭湯、手取川

 今日は金沢から敦賀まで北陸新幹線が延伸開業する日。朝6時から一番列車を撮影するヘリコプターが金沢駅上空を飛び回る。その騒音で妻も目を覚ましてしまい、9時には朝の準備を済ませてしまう。

 お日様が照って風も暖かいので、新幹線開業イベントを冷やかしにふたりで駅まで歩いて出かけた。

川沿いを歩く

駅の鼓門では、獅子舞や太鼓の団体が次々に演舞。せっかくの開業の日なので、福井まで新幹線で行って、駅前のバーガーキングでも食べて帰ってこようかと話ていたが甘かった。券売機の前には、切符待ちの行列がトグロを巻いていた。こりゃ無理だわと早々に方針を変更して買い物へ。カルディでコムタンスープの素を、無印で桜あじのカフェラテと、ボートネックのボーダーシャツを購入。

 七ツ屋町の住宅街の一角、普通の住宅を改装したベトナム料理の店があると会社の同僚から聴いていたので試しに行ってみた。駅前のパチンコ屋「ホームラン」横を浅野川沿いに北上する道のJRの高架をくぐってすぐのところに、住宅を改装してベトナム料理屋「ロンヴェット」があった。

 普通の家の玄関ドアを開けて中に入ると廊下が奥に続いている。奥に女性がいたので、このまま上がっていいか確かめると、靴をはいたままで入って、客席は2階にあると教えてくれた。廊下の奥で子供が走り回っている。2階に上がると、4人掛けのテーブルが5卓あり、窓からは浅野川が見えて広々としている。

 早速メニューをみる。妻は牛肉のフォーを、私はバインミーと揚げ春巻きをオーダー。バインミーというのは、フランスパンに切れ目を入れて、大根とにんじんの酢の物や焼き肉、パクチーをはさんだベトナム風のオープンサンド。私たちのほかにも、ベトナム人の若いカップルと、60歳代と思しき女性二人、男性ひとりの日本人、男性のおひとり様、と続々とお客さんが入ってくる。

 ベトナム人も食べに来るくらいだから、ちゃんとした本格的なベトナム料理が食べられるのかと期待が高まる。まず、揚げ春巻きが到着。具は挽肉と細かく切った野菜が混ざったような、餃子の餡のようなもの。ボリュームがあって、スイートチリソースをつけて食べるとうまい。ビールが飲みたくなるが今日は我慢。

 続いてフォー。牛肉がたっぷりはいっていて、麺も多い。スープを一口すすると、アメリカに住んでた頃に、毎日のように昼飯に食べていたフォーを思い出した。

 バインミーはフランスパンが鯉の餌かと思うくらいふかふかの安っぽい食感で、これもアメリカで食べたバインミーを思い出させる味だった。バインミーは小麦の味がしっかりしたパリパリ、モチモチのちゃんとしたフランスパンよりも、ふわふわのスカスカの安いパンの方が合うと思う。

 ふわふわのフランスパンの方が具をはさんで大きくなってもかじりやすいし、雑駁なわかりやすい味の具とバランスがいい。アメリカでベトナム人に教えてもらった店のバインミーはフナフナのフランスパンにレバーペーストをたっぷり塗って、大根と人参の酢の物と豚の耳や細切れの肉、パクチーをはさんであった。これで当時は1本1ドル。信じられないくらい安くてうまかった。

 ロンヴェットのバインミーは、パンにはバターが塗ってあって、豚の焼き肉をはさんであって上品な味だった。ベトナム風オムレッツや海鮮焼きそばもうまそうだったので、次回はビールとともに味わいたい。

 妻がこの近所に行ってみたいと思ってたカフェがあるから付き合ってくれというので、食後の甘いものを食べに行く。西念の金沢食器センターの裏にある「フェルヴェール」というお店。

 ここは、たまご生産のセイアグリーシステムが経営するお店ということで、たまごをたっぷり使ったプリンやフレンチトースト、シフォンケーキが売り。

 妻も私も、プリンアラモードをオーダーしたら運ばれてきてビックリ。大きなお皿にプリンにシフォンケーキ、ミルクアイス、カスタードアイス、生クリーム、チョコレート、キウイ、リンゴ、オレンジが添えられている。まずは、プリンをひとくち。たまごの味が濃い。たまご感が強い。シフォンケーキ、カスタードアイスもたまごが前面に出てくる。

 コーヒーとセットで1200円だけどこのボリュームなら納得だ。おまけに帰りにたまご6個入りのパックをもらう。毎月5日には、たまごのつかみ取りをやっているそうだ。住宅街の奥まったわかりにくい場所にあるからか、休日のお昼時にもかかわらずお客さんは少なめだったので、穴場かもしれない。

 妻は近江町市場で買い物に行きたい、私は銭湯に行きたい、ということでお店を出て各自自由行動へ。

 私は西念の双葉湯まで10分ほど歩く。双葉湯は外観はあまりぱっとしないのだが、中に入ると、掃除が行き届いていて清潔で、設備もサウナや露天風呂、打たせ湯もあって充実している。

双葉湯

 露天風呂は坪庭の一角に、ふたり入るのがやっとというくらいの小さな湯船が埋め込んである。外にでる引き戸を開けて足を踏み出すと、そのまま湯船にはいってしまう少々強引なつくりだが、外気にあたりながら湯につかるのは気持ちいい。打たせ湯も結構な落差がある本格的な打たせ湯だ。30分ほど湯船に入ったり出たりして体を芯から温める。

ほっかほかになり気分良く金沢駅まで歩く。今日は急に春めいた。

妻が近江町市場で刺身を買うと言ってたので、彦三のカガヤ酒店に立ち寄って晩酌用の日本酒を物色。今回は手取川のnijiシリーズの純米酒を購入。

 今日の総歩数は16,000歩。プリンアラモードの分のカロリーくらいは消費したかしら。

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