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猫を飼う話とハートドリブン

こんばんは、にぼしです。

最近読んだ本がとっても良かったので、それの紹介がてら我が家の猫の話をさせてください。



私は都内で一人暮らしをしており、3ヶ月ほど前から猫を飼い始めました。

まだ子猫のマンチカンで、短い手足でとたとた歩くのがめちゃめちゃ可愛いです。

現在在宅ワーク中なので、1週間の9割以上を猫と過ごすという癒やしの日々を送っています。



今では猫にメロメロな私ですが、昔から猫を飼うことを考えていたかというとそうではなく。

1年前の自分は猫を飼うことなんて想像もしていませんでした。


どちらかというと、「動物を飼うなんて時間の無駄じゃん?」と思っていました。(いろんな方々に怒られそうです。)

エサ代はかかるし、気軽に旅行に行けなくなるし、病気になったら忙しくても病院に行かなきゃいけないし・・・。

動物は好きですし、かわいいなあとは思います。

ただ、自分の時間を使ってまで飼う意味はあるだろうか?と考えていました。



そんなわたしの考えが変わったのは半年ほど前のこと。

きっかけはあまり重要じゃないので短めに話しますが、知人の家に猫がいて、その可愛さに癒やされたことです。


猫と見つめ合っているときのなんとも言えない幸福感・・・。

これはわたしの人生の中になくてはならないものだな、と思いました。



動物を飼うことを「時間の無駄」と切り捨ていた私ですが、猫を迎え入れるにあたって、私にとって人生で何に時間を使うことが無駄で、何が有意義なのか、ということを改めて考えてみました。


仕事で何かを成し遂げること、社会的地位を得ること。

それらは確かに欲しいものではありますが、私は人生を仕事だけに使いたいわけではないはずです。

うまく言葉にはできないけれど、猫を飼うような目に見えない精神的豊かさに時間を使う価値もあるよな、と。



そして、その精神的なものを大切にすることをうまく言語化してくれていたのが、アカツキの社長塩田元規さんの独自哲学を記した書籍『ハートドリブン 目に見えないものを大切にする力』でした。


合理的に正解を出せる時代は終わり、内側を進化させることによって価値を生み出す時代がきた、ということを、塩田さんの起業経験から語っている本です。


その本にあった一節が、猫を飼うことは無駄かどうかの答えとしてかなりしっくりきました。


”僕たちは大人になるにつれて、思考に支配されがちになる。

思考自体はすごいパワーを持ったものだ。

でも、大人の世界では、思考だけを大切にして、感情は切り捨てられる。

感情はコントロールして、抑えるものだと教えられる。

なぜなら、ビジネスや、大人の世界では、感情は”無駄なもの”とされてきたからだ。”


この文章を読んで、「猫を飼うことは時間の無駄」という考えは、あくまで外に言われた考えでしかなかったかもしれない、ということに思い至りました。

誰かに直接無駄と言われたわけではないですが、理屈で考えると、人間より遥かに早く死んでしまうし、お金もかかるし、デメリットばかり考えてしまいます。


わたしは幼い頃から人と考えがズレてる部分があり「〇〇ちゃんは(おそらく悪い意味で)ちょっと人と違う」というふうに見られることが多々ありました。

それがコンプレックスになっていて「普通ならこう考えるだろう」と自分の考えを強制しにかかる癖がいつの間にか身についた気がします。

プライベートでは人と違っていても面白いですむかもしれませんが、ビジネスの場ではなかなかそうはいきません。

筋が通っていない発言をすると、なぜその発言をしたのかひたすら詰められます。

ちょっと違う意見を言うと糾弾され、ロジカルにそれっぽいことを言えば上司が納得してくれる。

そして、ロジカルに考えることが「正」なんだなと学び、ロジカルっぽい答えを探しに行くようになります。


この本を読み、必ずしも正しいことではなく、わたしが何にわくわくどきどきするのか、を判断軸に置いてもいいのだな、いやむしろそっちに重きを置くべきなのだな、ということを学びました。

おいしい食べ物を食べて満ち足りた気分になること。

仲間と漫画や本について共感すること。

寝っ転がりながら猫を撫でること。

そういった自分の心を揺さぶる瞬間瞬間を大事にしていきたいなと思いました。





最後に、本に出てきた素敵なおじいちゃん経営者の言葉を載せておきます。


”人生に何かゴールがあると思っていないか?

何かを手に入れたり、達成したら幸せで、そうじゃなければ不幸せだと思ってないか?

たとえば、いい大学に入って、いい会社に入ったら幸せだと思ってないか?

ゴールや目標はもちろん大切だ。でも、それは今この瞬間をより楽しみ、味わうためにあるんだ。

人生は旅のようなものだ。目的地を見据えながら、道を間違えたっていい、道中を楽しんでいくんだ。

そして、人生の目的は、何かを手に入れることじゃない。自分自身の器と可能性を広げていくこと、より大きな自分に出会うことだ。

それを意識の成長って私は呼んでいるが。

自分が死ぬ時は、卒業証書をもらうようなものだ。

どれだけ大きな自分になっているかが大切だよ。”

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