六本木蔦屋書店「偶然の出会いを楽しめる場所」に行ってきました
にぼしです。
先日はじめて、六本木の蔦屋書店を訪れました。
なんとも上質な空間。
カフェも併設されていて、コーヒーの香りと、魅力的な空間レイアウトによって、背筋がしゃんとさせられる場所でした。
おどろいたのは、コーヒーを飲む座席が本棚の間々にあったことです。
図書館ですら飲食スペースが分けられていたりするのに・・・。本が汚れないのかしら?と小心者のわたしはどきどきしてしまう。
近年、カフェが併設されている本屋は、珍しくなくなりました。しかし、本を展示するスペースとカフェスペースがここまで混ざり合っている空間は、他にないのでは。
土地柄から推測されるターゲット層を意識してか、洋書やアート系の書籍が数多く並んでいるところも印象的でした。
どの書籍も魅力的に見えてきて、悩んだ末、三冊購入してお持ち帰り。
(『心ゆさぶる広告コピー』の色が飛んでしまってますが、実際はきれいな金色です)
エコバックの持ち合わせがなかったので、紙袋も購入。
シンプルなデザインながらも、字のドット部分に洗練された遊び心が見えます。アップにするとこんな感じ。
いい買い物をしたなあ、と満足感でいっぱいのところ、
蔦屋書店がなぜこんなに魅力的なのか、考えを巡らせてみました。
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六本木蔦屋書店が提供してくれるもの
殆どの本は電子書籍で購入できる時代になり、わたしも専ら電子書籍派です。
しかし、本屋を訪れて、たくさんの書籍に囲まれていると、家では味わえない落ち着いた空気を味わうことができます。(頭の悪そうな表現ですが、頭が良くなった気分になります。)
書籍のパッケージを通して、その裡に秘められた熱量を汲み取り、その価値を無意識化で理解しているからこんな気持ちになるのでしょう。
とくに蔦屋書店は、無意識的に求めている書籍との偶発的な出会いを演出してくれる場所、だと思いました。
ほしい本が明確ならば、それこそAmazonでポチッと購入するだけで十分です。
本屋を行く当てなく彷徨い、背表紙を眺めているうちに、ふと惹かれる本に出会う。パラパラとページをめくり、またその周辺の本を手に取ってめくる。その繰り返しの中で、いま自分が興味をもっていることの輪郭が鮮明になってくる。
本屋に立ち並ぶ膨大な書籍に呑まれて、ああ、自分はいまこういったことに興味があったんだな、と気付き、自分を見直すきっかけになります。
そして、そういった本の出会いを上質なものにしてくれるのが、六本木蔦屋書店でした。
高級感のある空間で心を落ち着かせ、本を眺めて歩く。
十分に思考が働く状態で自身を見つめ直し、これだという本に出会う。
そうして出会った本は、家でぐだぐだ寝転がりながら購入した本よりも、一層その魅力を増し、この本はわたしにとって特別な本になるはずだ、と期待を膨らませてくれます。
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どうやってこの空間を演出しているのか?
本との出会いをよりよいものにしてくれる蔦屋書店ですが、どうしてこんなに素晴らしい空間に仕上がっているのか、わたしなりに考えてみました。
黒やブラウンを基調とした高級感ある内装
本屋というと、白やベージュの床に白い本棚が並び、明るい照明に照らされ、色とりどりの背表紙が並んでいるイメージがあります。
一方、蔦屋書店では、暗めの配色で、質感のある家具が配置されています。他のひとが邪魔になることがないほどのゆったりとしたスペースが確保され、高級感のある空間に仕上がっています。
天井でむき出しにされているパイプ管も秘密基地にいる感じを演出し、子供心をくすぐってくれました。高級感とともに親しみやすさがある空間になっており、何時間でも本を眺めていられそうです。
インテリアを配置しているかのような、書籍の陳列
写真からも十分伝わるのではないかと思いますが、書籍が、もはや商品ではなくインテリアかのように陳列されています。
表紙が見えるようにして飾っている場所が多く、ビジュアルでいい本がありそうだな、と訴えかけてきます。高級品をあつかうかのように一つ一つ丁寧に眺めたい気持ちになりました。
(雑多に本が詰め込んである家の本棚とは比較のしようもないですが、おうちの本がなんだかかわいそうに思えてきました。)
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まだまだこの空間を魅力的にしている理由があるとは思いますが、大きなところだとこんなところでしょうか?
自分を見直すきっかけとして、蔦屋書店は魅力的な場所でした。
今回はふらっと立ち寄っただけでしたが、今度はカフェも利用して長居してみたいと思います。
※挿入している画像の一部は、こちらのサイトから拝借いたしました。
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