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短歌

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記事一覧

折句マシン 1

2020年1月〜2023年7月にツイートした折句です。 リプライやwave boxでお題をいただいたものを…

山中千瀬
1年前
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千秋楽

目には目を 夢には夢を 悪夢には悪夢を 明ける夜ばかりでも 夢でよく渡る欄干のない橋がほ…

山中千瀬
2年前
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死なない猫を継ぐ

復讐になったのはいつ一生に幾百のパフェ食べきることが きみがやめてしまった煙草からのぼる…

山中千瀬
3年前
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日々のミラーボール

心臓に遠いところから慣らそうもらった銀のマニキュアを塗る 夜なか目を覚まして水を飲みにゆ…

山中千瀬
4年前
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わたしの好きなおんなともだち

江ノ島に行こうと言えばほんとうに江ノ島に行く魔女ふたりたび 雨でなく波くだかれて降る岸辺…

山中千瀬
4年前
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金魚ファー

雪の日のつぎの日 道にくたくたの傘を盗んだふたりが笑う すすんで手をあげて遊覧船に手を振…

山中千瀬
4年前
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陸地

落ちてゆくだけ ひとも火ものろわれた舞台に咲くをながめているよ 果実へといたみをわけるがらんどうにラムネの泡は白くはじけて 頂上はこわい? 孤独の例のごといちばんたかいとこで笑った 輪郭を覆う色彩 false/true tears いつか明かすだろうか ちょうだいと請えたなら サイレンの音がいまでも遠く遠く鳴ってる ハーピーを幻視するよう断章だって気づくのは月が出てから 知りたいなんて思わせて怪物はいちばんうまく餃子をつくる 短冊に書こうかなにも侵さずに(ずるい

ナチュラル・ボーン・ウィナーズ

バカはバカのまま死ねよって手をつなぎ、ふたりで花畑に立っている ゆきのまちはうつくしい名…

山中千瀬
4年前
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blue

非実在の引き金を引く仕草してそして始まる雨を見ている 真夜中にととのえる爪 継ぐことのな…

山中千瀬
4年前
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映画みたいだ

花束は花火に変わり、あなたはライターにあぶらをやるのがじょうず ああすべて時代のせいさと…

山中千瀬
4年前
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あの子ひとりで

愛するだけで足りるあなたのししむらを食べる(うそだよ)ちりちりと雨 ひゃー秋の雲とべば秋…

山中千瀬
4年前
7

カレンダーガール

ひとさじのもらった苺パフェ甘い このさき忘れるぜんぶがひかる 途中下車しようTSUTAYAに行…

山中千瀬
4年前
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半月ほど西日

愛は悪の仕業と思う 川面には水切りの輪がすぐにこわれて 手をつなぐつなぎめの皮膚この世に…

山中千瀬
4年前
7

木造繁華街

宇宙服を脱がないでここは夜じゃない部屋じゃない物語を続けて 線路ってきしむんですね車窓からのぞく景色のぜんぶがイコン かつてひとは、とぼくら口々に人類の話を始め話を終える おまつりと呼ばれる光の集合がたしかにあったこと町町に とけるタイプの魔法だけ手に持っていてその手で垂らす線香花火 ねがいごとするのが下手な人類の浜辺の花火のバケツがくろい 覚めぎわの落下をおもう/木造の模造繁華街を捨てに行く - - - - - 2013年8月に出したネットプリント「金魚ファ