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毟るのがお好き。

日曜日の午後。陽だまりの中、
わたしの手は、ひたすらに靴下の毛玉を
毟っている。

普段のファッションでは、あまり靴下を履くのが好きじゃない。

冬はいい。

冬の冷たい凛とした空は、どこまでも透明感があって、主役待ちするかのように、春に向かう木々の間を、包んでいる。

木漏れ日も、冬が断然に綺麗。

そんな冬の空気には、(冷えるので)
その醍醐味を感じるような幸せな靴下が必要。

(freepik companyからお借りしました)


なるべく、ウール100が望ましい。
理想には値段を気にしない。
チクチクは論外。
手触りで、肌ざわりを確かめる(大事)
機能性も試してみたが、あまり利便性に走ると、
愛を感じられない…

早10年。靴下を探して。
いろいろな出会い。
所謂セレクトショップに置かれてるものに外れがないことに気づいて、あちこちから連れて帰って来た。

コンサバティブ、トラッド、モード、カジュアル、
意外に何でも合ってしまう冬靴下。

毛玉すら愛おしい…。

そうっと、そっと、
毛玉を優しく摘んで、
感触を確かめる。
自分の気持ちを整理しながら、
物思いに耽る。

単純な作業に単純に集中する。

手先から感じる季節を。


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