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折パケ運動ってなに

素朴な疑問の解決。カルビーのポテトチップスを食べていて、ふと、いつからか「折パケ運動」の文字がパッケージに印刷されている。気になったついでにカルビー公式HPを調べてみた。

折パケ運動とは

HPによると「Q.折パケ運動とはなんですか?A.パッケージを折りたたんで捨てることで、ご家庭でのゴミの嵩(かさ)を削減しよう!という運動です。」と記載されていた。

もう少し詳しく知りたかったので、2020年9月14日付けの同社ニュースリリースを読むと、以下の記載があった。

「折りパケ」運動は、お客様にお召し上がりいただいた後の空きパッケージを、小さく折りたたんで捨てていただくことを促進する活動です。小さく折りたたんで捨てることで、ご家庭におけるごみのかさを減らし、また使用するごみ袋の量を減らすことへとつなげます。この「折りパケ」運動を、お客様と一体となって進めていくために、『カルビー ルビープログラム』(以下、「ルビープログラム」)をリリースいたします。

ーーとのこと。

なるほど!自社商品の消費者を巻き込んだ環境に優しい取組みだったのか。

同リリースでは、実際にカルビーの色々なお菓子の袋100枚を折りパケの方法で畳んだ場合と畳まなかった場合をゴミ袋に詰め込んで比較した様子の写真も掲載されていた。確かにゴミのかさは見た目にも半分以下で、効果があるようだ。

少しの工夫で環境に優しいことができるんだ、と嬉しくなる一方、別の疑問が連鎖的に浮かぶので、ついでに調べてみた。

ポテトチップスの袋の素材

そもそも、カルビーのポテトチップスって、パッケージの素材自体がプラスチックじゃなかったっけ。そこんとこ、どうなの?

ポテトチップスのパッケージには「プラスチック」の文字が。

うーん。やっぱり。これじゃあ近頃よく耳にする「脱プラ」にはなってない。でも、もしかしたら、レジ袋削減でよく耳にするようになったバイオマス素材配合とかだったりする?同社HPのサステナビリティ情報から包装素材の情報を探すと、2021年5月13日時点ではポテトチップスの包材はバイオマス素材ではないようだ。

包装の素材の技術進歩とかってよく知らないけど、あの裏地にアルミっぽいのがついたプラスチック素材自体が長年の技術の結晶っぽいし‥コスト問題もあるし、そうやすやすと代替できるわけないか。

そう思ったらーー

日頃見慣れたパッケージではない商品だけど、包材にプラスチックフィルムではなく特殊素材を使用したポテトチップス、「CHIPS NEXT (Original)」という商品があった!パッケージ素材の印字を見ると「紙」の文字が。ちょっと感動。(画像が無くてごめんなさい)

CHIPS NEXT (Original)

でもこれ、売り場で見かけた事がないけど、どこで買えるの?検索すると、カルビープラスとカルビー公式HPのオンラインショップのみ販売らしい。

カルビープラスって確かカルビーの直売店だったよな。日本各地に店舗はあるけど、誰でも思い立ってすぐ買いにいける感じじゃない。

続いてオンラインショップの方を見ると、びっくり。え、CHIPS NEXT (Original)って、1,994円(税込)もするの!?よく見ると、1箱(50g×6袋入)の値段でした(汗)。1袋あたり約330円(税込)。送料も別途かかるとなると決して安くはないけど、通常のポテトチップスとは違う材料で作られたこだわり商品のよう。いつか食べてみよう。

パッケージサイズ変更で環境負荷低減

2020年9月16日の同社ニュースリリースでは、ポテトチップスのパッケージリニューアルにあたり、パッケージサイズを変更してるらしい。以下記載。

「1.サイズ変更による二酸化炭素排出量削減
レギュラーサイズ12商品(60g、58g)のパッケージフィルムサイズの横幅を20mm短くしました(横幅が200mm→180mm、縦幅230mm→260mm)。これにより商品輸送に使用する段ボールサイズが縮小でき、段ボール使用量削減、トラック輸送時の積載効率が向上します。段ボール製造における二酸化炭素排出量を現行比約11%削減、トラック使用台数を約9%削減できる想定です。」

なんか、調べてるうちにカルビーの回し者みたいになってきたけど、横幅2センチ、縦幅3センチの変更でうまいこといけば、トラック使用台数約9%削減ってすごいことだと思う。もしもの話だが、この変更の影響でもし使わなくなった包材生産の設備があったとしたら、その処分に関して環境に配慮したなど説明もあればさらに真剣に聞きたくなるけど、どうなんだろう。というのは最近、エコロジーだと期待したら実はさほどエコでないパターンの話(自分自身の理解不足や誤解から生じていた)があったので、手放しにエコだ!と食いつかずにきちんと理解すべきだと反省している。

自分ができることはやりたい

たまたま気になって折パケ運動を調べてみたが、消費についてもっとできることをさらに意識していきたい。ペットボトル飲料を購入する事をいまだ完全にやめられないが、今回みたいに素朴な疑問からでも調べて行動や考えを見直していきたい。

子供の頃、映画ドラえもん「のび太とアニマルプラネット」で見たような環境に配慮された世界が実現するかな。たしか映画に出てくる工場は汚染物質とかは出さずそこで作られる食物は、植物とか光とかだけでできているらしい。映画は所々のシーンが子供の頃めちゃくちゃ怖かったけど、その工場のパンが美味しそうで、甘いのかなとか想像したのを覚えてる。映画では地球人のような悪者が登場して、その悪者の住む星は環境破壊とかで荒廃してしまいアニマルプラネットに侵攻してくる?ような話だった。現実がそうならない為に、少しずつ環境の為にできることを増やして、ここにも書いていきたい。



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