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今でしょ、に待ての思考

最近、私を突き動かしている言葉がある

「今やるべき」「変化しない方がリスク」「明日があると思わない」「今を大事に」

ここ最近、こんな言葉達を本やらニュースやらブログやら何かしらから、思考に取り入れてきた。

著名な人物や経営者らが叫ぶ言葉の、その人たちが伝えたい、本当の意味を知ることも無しに?

ちょっと待て自分。鵜呑みかよ、と。

AI技術が進化していく世の中、携帯電話に文字変換のサジェスト機能が発明されて久しく。
ありとあらゆるサジェストに慣れ切って後退していく思い出す行為、自分の頭で考える習慣。

そして、何でもかんでもまず手を動かしてやってみることに価値を置くような、議論は後回しでも良いことを誰かに後押しされているような。

ちょっと待て。

そういう思いに至ったのは、
「オフサイトで、しっかり議論してみるのもいいんじゃない」という言葉をつい数日前に聞いたことと、「権力のある人のすぐにでも手を打つべきだ、という行動の結果に横たわる民衆の死」という本のストーリーに触れたこと。

ああ、そうだよな、やっぱり時と場合なんだ。

言葉のパワーを原動力にして、自分を鼓舞して行動を起こす。このことが自分には必要なのだけれども、時と場合だと気づいた。

慎重さを求められるケースで、今でしょを発動してどうなるのか?

思考停止していただけかもしれない。私の過ちを教えてくれたのは、先に書いたとある人からの言葉と、ストーリーテラーである著者に他ならない。

私には社会を変える力なんてないけれど、自分の手の届く範囲で、物事を変えていくことができる。その楽しさ、そして、責任感。

無印ならぬ私印のついた物にはぜひ、ちょっと待ての思考をプラスして、世の中に放ちたい。そんな密かな欲を持って仕事している。

失敗を怖がる必要はないけれど、思考停止しても良いということではない。

慎重さの裏側に、そういった想いをもって、物事に向き合いたいと思った。

自分のお世話になっている上司の顔が思い浮かんだ。上司の仕事ぶりは、思い切りがよく、私のような部下にも心をくだき、相手の立場に立ち振る舞い、きちんとできない事をできないといえる。人柄のチャーミングさと誠実さがなんともかっこよくて最高。

そんな上司の仕事ぶりを反芻しながら、赤面する想いになるけれど、わたしのちっぽけなプライドはどうだっていい。

ああやっぱり、すごい人だと。気づけたことに感謝して、一緒に仕事ができることに感謝したいと思う。

そして、冒頭の言葉を体現したいと本気で思わせてくれ、ここ最近私の原動力になっているバリバリ仕事する同僚。この人にも同じく感謝している。

この会社で働けて良かったと、前より強く、やっと本当の意味で言える。

ああ私。
ようやく、ワタシとして、働けてるやん。

長かったなあ。トンネル。

がんばってるよ、私。

半年前の自分に送れるならば、届けてほしい。
今でしょ、は半分正解。半分不正解ってこと。

それを知るためには自分の体でやってみて、うまくいかないならなんで?って自分で考えてみないといけなかったのかな。

うわ。成長したかも。と自画自賛な気持ちになった。

またトンネルに入るだろうけど、今はこんなノリで行けるところまで行こう。

思考停止しないで、ちゃんと向き合うこと。
スピードは遅くても。そういう大事な場面を選び取って実行することが、つぎの課題。

内省の思考癖があるからちっちゃく小出しアウトプットすることだけは決まりにしよう。スピードは遅くても、それだけは。

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