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野球とサッカーの観戦体験を美味しいビールの視点から考えてみた

こんにちは、webとUIのデザイナーをしています、Biscottiです。
noteはじめました。

サッカー観戦が好きで、東京では味スタ、福岡ではレベスタとミクスタで観戦しています。スタジアムに行くと高確率でビール買うんですが、スタジアムでのビールと共にある観戦体験について考えたことがあったのでまとめました。

ドームでビールに感動する

野球はほとんど観に行く機会がなかったのですが、ある日友人がホークスの試合に誘ってくれて初めて内野席から観戦しました。

びっくりしたのがたくさんのビールの売り子さんが銘柄の違うタンクを背負って縦横無尽に歩いていること。アサヒとキリンとかいう違いだけでなく、スーパードライかスーパードライエクストラコールドかというレベルで選べるなんて…!
J1の味スタでは売り子さんが歩いていることはありましたが、人数もそんなに多くはないし、銘柄ごとに分かれているというようなことは無かった気がします。J2以下のレベスタ、ミクスタではそもそも売り子さんは歩いていません。
少し待てばすぐ通りかかるし、いろんな銘柄を楽しめるしで、野球観戦ってすごいな、と試合の感想よりワクワクする観戦体験の方が心に残りました。

サッカースタジアムでは何故売り子さんが少ないのか

サッカースタジアムでもこういうのあったら嬉しいなぁ、と思いましたが、そもそもプロ野球とJリーグサッカーチームとの資金力の差なのかな、などと勝手に結論づけていました。
しかし後日、サッカー観戦に別の友人と行った際にその話をしたところ、「ゲームの進み方が違うからサッカーではハーフタイムにしかビールが売れない」という根本的なシステムの違いを指摘され、納得しました。

野球の場合試合は9回表裏で細かく区切られていますし、さらに一投球ごとに途切れるため、隙間で試合から目を離して売り子さんからビールを買うことはさほど難しくありません。
対してサッカーは45分ごとの前半後半の区切りしかなく、ボールがピッチ外に出る、ゴールが決まる、など偶発的な要素で途切れない限り、45分の間ボールがどう動くのか目が離せません。売り子さんが近くを通りかかってもスルーすることが多そうです。

試合中に売れる機会が少ないため、ハーフタイムという明確な空き時間に店舗ブースで販売した方が、売り子さんをたくさん配置するよりも効率的なのは当然です。
少し考えれば当たり前ですね、気づくのに時間がかかりました。

サッカースタジアムでの新しい取り組み

そんなことがあった後、ジェフ千葉のホームスタジアムであるフクダ電子アリーナで面白い取り組みがあったことを聞きました。
スタジアムの座席でフードやドリンクを注文できるというのです。

座席のQRでスマホから注文ができて、店舗ブースからその席まで商品を届けてくれる、というサービスの実証実験があったとのこと。
やはり機会損失が起きている部分に注目してサービスを考える人がいるものなんですね。
座席で注文されたものを届けるシステムであれば、ビールも銘柄を選べるようになりそうな気がして、サッカースタジアムで導入進めばいいなと期待してしまいます。

スタジアムのサイズにもよりけりか

売れる機会が少なくても味スタには売り子さんがいて、レベスタやミクスタにはいないという違いは、ディビジョンによるチームの資金力とかもあるかもしれないですが、スタジアムの大きさも関係しているかなと思います。

味スタは大きいので、お店もたくさんありますが移動が大変なんですよね。とりあえず座席に近いお店でビールを買ってしまいます。
ミクスタはサッカー専用スタジアムということもありコンパクトで移動が楽なので、地ビール扱ってるお店まで足を伸ばすのが苦じゃないです。イベント開催で満員の日でもない限りお店もそんなに混まないし…(混んでると地ビールは売り切れたりして逆に感動します)

大きいスタジアムほど座席注文の需要は大きそうですが、店と座席の距離があまりに遠い場合はフードが冷めたり注文してからものすごく待つなど体験改善できない場合が出てきそうなので、座席のエリアによって対応するお店は限られてくるんでしょうね。
フクアリもサッカー専用スタジアムなので、大きなスタジアムでの実証実験が気になるところ。

おわりに

サッカーと野球だと、スタジアムでの過ごし方も、観戦のためにスタジアムにいる滞在時間も違います。

ちょっとした体験でも、人に話してみると新たな発見があって、分析できるものだなぁと思いました。
身近なことからUXやサービスデザインについて考えるようにしていきたいものです。

これからもnote積極的に書いていこうと思います。
ではでは。



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