私が大切にしていること【表現者:さき】
「大切にしていること」は目に見えないぶん、どこかボンヤリとしている
「大切にしているもの」なら沢山ある。
家族、友達、誕生日にもらったブローチから過去に関わった台本まで、挙げていくとキリがない。では、「大切にしていること」はなにか。これがなかなかおもいつかなかった。目に見えない分、どこかボンヤリとしていて。
「人に挨拶をすること」「必ずお礼をいうこと」「遅刻をしないようにすること」どれも人間として大切にしていることで、もちろんこれからも大切にしていきたいことである。とくに、かならずお礼を言うことは普段から気にしていることで、間違いなく大切にしていることだ。
せっかくなので、今回は、いくつかの大切にしていることの中でも、変わり種をひとつ取り上げてみようと思う。
大学卒業まで化粧に対して苦手意識を持っていた私が変わった理由
これは、「私が大切にしている事」というより、「私の中のちょっとしたルール」に近いかもしれない。それは、外にでる時に「化粧をする」という事。と言っても、化粧の度合いはルーズなもので、忙しい時はアイラインをひくだけでもいい。けど、出掛けたり出勤するときは、かならず少しでも化粧をしようと心がけている。
私はもともと行動する為のスイッチの切り替えが遅いので、化粧をすることで「今から○○をするぞ!」と自分に言い聞かせる為、なのかもしれない。
私自身メイク道具を見たり、扱ったりするのは大好きだ。しかし、もともとは顔に何かつけるのが苦手で、大学卒業までは化粧を一切せず過ごしてきた。そんな私が化粧をはじめたキッカケは具体的には覚えてないけれど、「楽しい」と思うキッカケをつくってくれたのは一人の友人だったと思う。
その友人は化粧がとても上手で、色んな技術を持っていた。ここにラインを引けば目の形がかわる、この色をのせるとかっこよく見える、といつも色んなメイクをしていた。そして、好きなメイクで堂々としている友人を「かっこいいな」と思った。
メイクの技術はもちろんだけれど、「化粧という行動で変われるという事。」「自分の好きな表現で堂々と歩く友人」この二つに憧れを抱いた。
恐らく、その友人から化粧の仕方を教わったのがキッカケだと思う。
化粧は私に「なりたい自分に変身できる」憧れを与えてくれた
今では化粧、特に舞台メイクは趣味のひとつといっても過言ではない。時々だけど、共演者の方のメイクのお手伝いをする事もある。「化粧を大切なこと」としてあげるのは不思議なことだと思う。けれど、実際、その化粧は私に変身をする「憧れ」を与えてくれた。
近年のプリキュアのアニメでも、変身シーンにメイクを取り入れた演出がある。そう考えると、化粧とは、その人の「変身したい」という願いを叶えるツールとして、とてもわかりやすいものなのかもしれない。
ここまで書いてきたが、別に化粧は全ての人に必要不可欠というわけではない。「化粧をすることは社会人としてのマナーだ」という記事をみたこともあるけれど、私はそうは思わないし、化粧のみがその人を華やかにする方法ではない。
ただ私は、なりたい自分になる為に、友人のように「憧れ」を届けられるようになる為に、今日も大好きな色のシャドウを瞼に塗っていきたい。
(編集:響あづ妙)
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