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マインドフルネス瞑想がもたらす脳への影響

今回はマインドフルネス瞑想が脳にもたらす影響を3つご紹介します。
個人的にも変化が見られた瞬間があったので最後にご紹介しました。


1. 海馬の働きが良くなり、短期記憶能力、ビジネスの処理能力速度が上がる

ハーバード大学の心理学者であるサラ・ラザール准教授が2010年度に行った研究によると、1日30分程度のマインドフルネス瞑想を8週間にわたって行うことで、海馬の灰白質の神経密度が高まっていることがわかった。
海馬は慢性的ストレスで萎縮することが知られていますが、マインドフルネスの継続によって厚みが増すことが分かった。海馬は短期記憶を司る部位であることから、ビジネスの処理能力速度が上がるとも言われている

2. 扁桃体の反応が穏やかになり、感情のコントロールなど、セルフマネジメント能力が高まる


同教授によると、怒りや不安といった情動を司る扁桃体の反応が穏やかになることもわかっている。感情のコントロールが効きやすくなり、セルフマネジメント能力が高まると言われています。

3. 前帯状皮質が活性化し、集中力や、意思決定の質が上がる

2014年にカナダのブリティッシュコロンビア大学と、ドイツのケムニッツ工科大学の科学者チームが行った研究では、マインドフルネス瞑想を続けることで、前帯状皮質が活性化することがわかりました。
前帯状皮質は、自己抑制能力を司る部位で、集中力を向ける対象を意図的に決めたり、その場に相応しくない反射的な行動を抑えたりします。注意散漫になる原因に気を取られにくいことがわかりました。
過去の経験からの学習をもとに、最適な意思決定を下す能力にも関わっています。すなわち、意思決定の質が上がります。

ほかにも身体感覚、内省、自己意識に関わる脳部位に変化が起こることが、科学的な調査で認められています。


改めて、マインドフルネスの本質とは、
今この瞬間に、注意を向けて、ただ気づき続けていくことです。

自分の言動、感情、思考の癖に、そして部下の様子に、あるいは顧客や取引先の状況、家族の状況、ひいては社会状況の「今、この瞬間」に注意を向けて、
ただ気づき続けていくこと。

そうすることで、自分自身の感情や思考を最適化し、自らコントロールができるようになります。

個人的にマインドフルネス瞑想を始めて、変わったなと感じたのは、最初の1週間が過ぎてからでした。毎日30分、夜寝る前に行ったあと、日中の集中力が上がったと感じました。


継続は力なり、ですね。毎日5分でも10分でもいいのですが、やはり長め(30分など)に行うと、効果は大きくなります。

今回はこちらの本を参考にさせていただきました。7月に著者である荻野さんの話を聞きに日本に行きます。楽しみです!

https://www.amazon.co.jp/マインドフルネスが最高の人材とチームをつくる―脳科学×導入企業のデータが証明-荻野-淳也/dp/4761274824#customerReviews


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