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ぶらり富士登山。下山編

"来てよかった"
"湧き上がる衝動を抑えられないときこそが、行動を起こす「時」なんだ"

急遽、富士登山を決めて、ついに登頂したとき思ったことです。
その「時」はすべてが味方してくれる!

という余韻にひたりながら、現実をみる。
急遽だったからとはいえ、
下山したら、そのまま会社へ出社しないといけない(≧∀≦)現実!

ただいま5:37
富士山頂のクレーターの向こうに剣ヶ峯(3776m)が見える。

中央より少し左の少し高いところが剣ヶ峯

できれば行きたい。
でも、会社が…
あ〜やっぱりあそこへは行けない…
今日のところはここまでで、下山することにしました。

富士スバルライン五号目までの下山時間の目安は4時間。
現在朝、AM6時前。
バスの出発がAM10時!
ギリギリです。

下山道は、ゴツゴツとした岩石を登る登山道とは異なり、ジグザグと降りていきます。相変わらず眼下には雄大な雲海が広がっています。


6:26 鳥居発見。
登山道とつながってるようです。


6:37 50m先に吉田ルートと須走ルートの分岐ありの看板。一番注意が必要なところです。誤って降りると大変なことになります。

「50m先に分岐あり」少し下りたところに山小屋がみえます


万が一、須走ルートを降りてしまったら、まず吉田ルートの五号目総合管理センターへ連絡してください(090-5190-0167)。須走ルート五号目からは路線バスを乗り継いで、富士スバルライン五号目まで戻ってくることができるそうです。
でも、安心してください。
親切にも案内の人が立っていてくれました。

ーここからスバルライン五号目まで何時間くらいですか?
 ここまでどれくらいかかりました?
ー1時間くらいかな
 では4時間くらいかかるかもしれません。
ーまだ4時間!!!
今から4時間だと、10時を過ぎてしまう。
ー本当に4時間かかるんですか⁉︎
 ゆっくり行けばそれくらいかかるかもしれません。
やばい、これは間に合わない。
とにかく急いで下りることにしました。


6:41 下江戸屋
吉田ルート最後の売店。ここから七号目までトイレはありません「The LAST VENDING POINT on YOSHIDA DESCENT WAY」という記載あり。

下江戸屋「吉田ルート下山道最後の売店」


6:48  富士スバルライン五号目まで5.7km、175分

雲はまだまだ下


7:13  朝7時を過ぎた。まだ八号目あたりだろうか。
やっぱりこのままでは間に合わない。

山の上でバス予約変更。便利!

スマホで調べて10時のバスの次のバスを検索。
 お!11時にバスがある!
10時のバスをキャンセルして11時のバスに変更。
座席まだ空いてる!窓際の席を指定して予約!
 成功!
ということで八号目から無事にバスの予約変更ができました。
 予約完了のメールも確認!

7:13  富士スバルライン五号目まで4.7km、150分
下りは最初の1時間くらいは調子良く下りてきたけど、ずっと下りでつま先に体重がかかり、つま先が痛くなってきた。団体客のガイドの男性は「つま先が痛くなったら、靴のひもをしっかりと締めて足先に余裕をもたせないようにしてください!」と案内してました。
できればそうしたいが、こちとらひもがないゴムなのでできない…
ワークマンの2000円の靴は、登りはまだよかったけど、下りにはちょっときびしいか。

7:35  前を歩く団体客が左により道を開け始めた。
物資を運ぶブルドーザーが登ってくるようです。
下山道はブルドーザー道でもあるのです。
余談ですが、ブラタモリで山頂まで行ったタモリさんはブルドーザーで登ったようです。

ブルドーザーが4台。通り過ぎるのを待つ


7:59  七号目トイレまで0.5km、25分
だいぶおりてきました。ずいぶん下にあった雲も近い。

富士スバルライン五号目まで3.4km

8:22  あれにみえるは七号目
ここで、今回初めての有料トイレ(200円)を使う。

七合目のトイレがみえます。雲も近くなってきた

下山時に下からドンドン!という大きな音が聞こえてきます。
何?雷?という声も聞こえてきますが、これは自衛隊の演習の音です。
富士山には東と北と大きな演習場が二つあります。七合目のトイレでガイドの人が自衛隊の降下訓練を見たという話もしていました。

9:14  落石避難トンネルを抜けます
ここは落石が多く危険。
コンクリートのトンネルの上には石や土砂が流れ込んでいるのが見えます。

土砂がかかるトンネル

9:26 富士スバルラインまで1.5km54分
ここまで下りるとだいぶ暑い。山頂から主に背中側に紫外線たっぷりの日差しをあびています。首まわりはタオルをまいてたけどTシャツの腕のあたりはだいぶ焼けました。

雲より少し高いくらい。2500mあたりかな

9:30  六号目が見えてきました。

ジグザグ下りると六号目の小屋

9:36  馬⁉︎
六号目まで下りてくると馬に乗って五号目まで帰ることもできるようです。距離や天候によって違うけど7000円とか12000円とか高くつきますが、下山が困難になった場合は馬に助けてもらうこともありです。

悠々と馬が通っていきます。もちろん馬糞もときどき落ちてます(^ ^)

9:56  泉ヶ滝。つま先が痛い痛いと思いながらやっと下りが終わり泉ヶ滝到着。これから登る中国人観光客がポーズを決めて写真を撮ってます。

ここまでくればあと少し

そして10時すぎ富士スバルラインに戻ってきました。
10時のバスなら間に合わなかった。

予約変更しておいてよかった。

会社には遅刻すること伝え、11時のバスにのり、無事に新宿へ戻りました。

KY(危険予知)行動とかいって、「出勤時に階段を踏み外すなどの事故がないように気をつけましょう」というミーティングをするくらい、しっかりとした会社なので、さすがに『出勤前に富士山に登ってきました!』とは言えません(^_^*)

誰にも言わずに普通に仕事に就きました。

15時間夜通しで歩いたわりには元気で、その日の仕事をおえ、夜、何事もなかったかのように帰宅したのでした。

おわり

富士山アプリで「登頂証明」





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