見出し画像

【シカゴでバードウォッチング!】衣替えしすぎ!

日本の方達には申し訳ないのですが、シカゴでは気温が下がってきて、木々も少しずつ色づき始めています。そろそろ衣替えをする時期になりました。

下の二枚の写真をご覧ください。

何の鳥?      ©Dan Lory
何の鳥?      ©Dan Lory

二種類の違う鳥だと思いますよね?         

ハズレ〜〜。

上の鳥はどちらもBobolink (コメクイドリ、米食鳥、日本にはいません) という鳥の雄です。

前回の記事に記した換羽のbefore & afterの写真です。つまり、はじめの写真は、春の繁殖期に雌にアピールするために派手な衣を纏っているBobolinkで、次の写真は、繁殖期が終わり普段着に着替えたBobolinkです。華麗なる変身!極端な衣替え!というか、ドレスダウンしすぎですね。

ですから、バーディングは難しいんです!色で覚えようとする私のようなバーディング初心者には。

もう少し例を挙げると、Scarlet Tanager (アカフウキンチョウ、日本にはいません)。   

繁殖期のScarlet Tanagerのオス     ©Dan Lory

春、森の中でこの緋色 (scarlet)と黒の組み合わせのScarlet Tanagerの雄が飛んでいるのを初めて見た時は、琉金(りゅうきん)が空中を泳いでいるのかと思うぐらい幻想的でした。

夏以降のScarlet Tanagerのオス     
 Dan Maxwell/Macaulay Library at the Cornell Lab of Ornithology (ML 35603621)

繁殖期を過ぎると、緋色と黒の組み合わせがが全くなくなって、鶯色と黒になります。その事実を知らなかったら、秋になると緋色の綺麗なScarlet Tanagerはいなくなってしまったと思ってしまいますよね。

ちなみに、雌は一年中下の写真のようです。

Scarlet Tanagerのメス     ©Dan Lory

もう一つ。Indigo Bunting (ルリノジコ、瑠璃野路子、日本にはいません)。

繁殖期のIndigo Buntingのオス     ©Dan Lory

太陽の日差しに当たって、瑠璃色の羽が美しいです。

夏以降のIndigo Buntingのオス                 
Gil Ewing/Macaulay Library at the Cornell Lab of Ornithology (ML ML58377231)

繁殖期と換羽が終わった時、あの瑠璃色の艶やかさはどこへ???

雌は一年中下のようです。

Indigo Buntingのメス     ©Dan Lory

たとえ羽が生え変わってもほぼ同じ色なら許せますが、こんなに全く違う色に衣替えをすると「君は詐欺師か?」と言いたくなりませんか。

秋の渡りが始まっていますが、極端な衣替えをした鳥を見分けることができるかどうか・・・。初心者のバーダーには苦難の日々が続きそうです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?